昨日は、たくさんのことが凝縮されていた日でした。
少しずつですが、ことが解決してきて有難い!
まず、午前中、1週間前に譲渡した鈴木源氏一族ワイルド姉妹のご家族さまが、ケージをわざわざお返しにきてくださいました。
姉妹は、もうお部屋の中で飛び回って遊んでいるそうです。
一匹は、行く前にすっかりと可愛い慣れ慣れの子になっていましたが、もう一匹は性格の激しい気性の子で、最後のお礼として「シャー!パーン!」をお見舞いしてくれた子であった為に、案じておりましたが、その子もすっかりと環境に慣れてくれているようで嬉しい限りです。
その30分後、大阪から生徒さまがわざわざ小平まで立ち寄ってくださいました。
都心の問屋さんにオリジナル着物の貴重な生地を買い付けに来られたついで、とおっしゃいましたが、こんなに遠くまでお越しくださり恐縮でした。
そしてその生徒さまと共に、鈴木源氏一族の残党?である、最後の女の子、茶トラのチャラちゃんを近くのご夫妻のもとにお届けをして参りました。
そのご夫妻は、ネコ家族募集の張り紙を見て、応募してこられたとおっしゃり、とっても穏やかで優しい物静かな方々でした。
ご主人は高次元の宇宙界の方といったしっかりと賢い感じの方であり、奥様はふんわりとした優しい雰囲気を持つ、精霊系の方でした。
おうちもまだ築5年という新しい匂いのするすべてが整然とされ、まるでモデルルームのようなお宅でした。
チャラちゃんは、こちらにいた時は目が三角になっていて、何度も捕まえては病院に連れていったりする私を警戒して、エアコンの上にとどまり、四六時中下を睨みつけていましたが、このお宅に連れてくる際は、すんなりと洗濯ネットの中に納まり、お宅に着いた途端に目がまん丸くなり、すべてを観念して理解しているかのようでした。
モデルルームのようなお宅に、茶色とクリーム色の毛並みと小さい顔のチャラちゃんが、とってもマッチしていてまるでモデルのネコちゃんになってしまったかのようでした。
この茶色一族を保護した当初は、保護したことをちょっとだけですが、後悔するくらいに大変な子たちでした。
しかし、全部の子たちが揃いにそろって、結構お近くの新しい素敵なおうちにもらわれていき、本当に保護して良かった、と思いました。
あの嵐の日に、元いたお宅の庭に返したら、あの子達は、それまでと同じようにネズミ捕り要員にされ続け、たくさんのネコの一族と切磋琢磨しサヴァイバルな日々数年間を生きていかねばならなかったでしょう。
ちゃんとしたご家庭に保護されたら、いつも清潔な部屋で、上等な食事も頂けて、体調不良になったら医療もかけてもらえます。
そして家庭の中で愛情たっぷりと可愛がられて、寿命の最高20年間くらいを頂けるのです。
生き続けると邪険に扱われる外ネコと、家族として大事にされる家ネコになるのとは、地獄と天国ほどの差があります。
捕獲していると、こちらにその最終決定権が与えられているかと思うと責任の重さをつくづくと感じてしまいます。
Hさまご夫妻からは、病院から帰る途中の搬送の時に、「今なら戻せるけどどうする?」と何度も尋ねられました。
しかし、心は決まっており、最終的にあの5匹を決死の覚悟で引き取って良かったと思います。
ご同行してくださった生徒さま、Aさまも感謝感謝
そして、午後には、やはり以前、譲渡した白黒女の子ネコちゃんのご家族さまが、やはりケージをお返しにきてくださいました。
以前旅立った「ひめちゃん」のご家族さま、お優しいお母さまと娘さまがお貸ししていたケージを返しにきてくださり、近況報告をしてくださいました。ひめちゃんは先住猫ちゃんが大好きになり、一日中追いかけており、和気あいあいで良い感じだそうです。
ありがたやありがたや・・・
そして夕方の餌やりの時、ボランティアを申し出てくださった男性の方が、餌やり体験をしたいとおっしゃり、同行してくださいました。
その方は以前に原因不明の病になり下半身まひとなって数年間車いすを余儀なくされていらしたそうです。
それが奇跡的に回復し、今はリハビリのためにも大好きなネコにかかわることをしたい、と申し出てくださいました。
蚊に刺されながら、泥まみれで汗だくになる餌やりの現場でかなり大変さが身に染みたようで、きっともうギブアップかな?と思われました。
しかし、理解してくださる方がおひとりでも増えたことに感謝です。
またその途中で、ご近所に、相当外ネコちゃんに思いを持っているという主婦の方も現れ、町内のほとんどのネコのことをご存じで大事に思っていると伺い、そのことも嬉しく有難いと思いました。
昨日は、一日のうちに4つのことが短時間で一気にスムーズに運び、有難い日でした。