10月3日に、元捨て猫コンビのイリスとウリエルがSさんのお宅から一緒に旅立ちました。(実はSさん宅で保護している子達はみんな捨て猫オールスターズですが・・・)
この2猫ちゃん達には、格別な思いがありました。
イリスは今年の5月位に、突如私の玄関前に、他の茶白君とサバトラ君達と共に現れた三毛猫でした。
3匹は、たぶん誰かが意図的に私の家の玄関前に捨てたのだと思います。
なぜかというと、野良猫ちゃんは基本的にあまり鳴き声を発しないのですが、この3匹はお互いに所在なさげに「みゃ~みゃ~!」と叫ぶように鳴きながら、どうしたら良いか分からないように団子になって固まってしばらくお隣の車の下でうずくまっていたのでした。
しばらくすると3匹は固まってどこかに消えてしまったのですが、とても気になりあとをつけて探そうとしましたが、その日は見えなくなってしまいました。
しかし、時折3匹一緒に現れては無邪気に遊んでおりました。
三毛猫は必ず女の子ですから、このまま放っておいたら仔猫をどんどん産んでしまうと思い、TNRを試みることに致しました。
近くに来るとフードをあげて慣らそうとすると、警戒はしていましたがすぐ近くに来るようになったのです。
他の猫をTNRをする朝、なんとかこの三毛ちゃんだけでも捕獲しようと粘っていると運良く捕獲器の中に入ってくれたのでした。
そして手術を終えて、TNRですから放さなければならなくなった時、捕獲器に入っている三毛ちゃんの姿がなんとも、いじらしく、このまま野に放すのは心の底から苦しくなってしまいました。すかさず、Sさんに電話をし、保護して良いかと訊ねるといつものように涼しげなお声で「良いですよ~」と答えてくださったのです。
そして捕獲器からキャリーバックに移そうとすると私の部屋の中でうろうろとし出したのです。そして私にも威嚇することもなく甘えてすり寄って参ります。
この子はどう見ても大事にされていた家猫であったに違いない、と確信しました。
Sさんに小平まで来て頂き、そこでふんわりと軽いキャリーバックを引き渡してしまいました。
三毛ちゃんは実は三色ではなく珍しい4色の毛皮を持つ、超美猫ちゃんでした。
名前は虹の意味を持つ「イリス」と命名させて頂きました。
イリスはすんなり家猫になったのですが、やはり他のはぐれてしまった仲間の子達を探し回り、いつも窓や玄関に行っては外に出ようとしていたようです。
(他のお仲間の白茶君とサバトラ君はあるマンションのお宅のベランダで寝泊まりをしてお世話をしてもらっていました。本当はこの子達も保護してあげたいのですが・・・)
その後、ゆっくりと慣れていったイリスでしたが、一度、決まりかけた里親さまのお宅から返され、そして、例のウリエルが来た翌日、窓から脱走し・・・
と結構お騒がせガールでありました。
しかし、甘ちゃんでキュートで癖になる可愛らしさがありました・・・
ウリエルは、ある夜公園に突如現れた惑星人のような子でした。
この子も捨て子であったのか、脱走したのか・・・
チャネリングをして、訊いてみても、記憶が出てこないのです。
この方はどこに行ってもすぐにその場に今までいたかのように馴染んでしまうすごさがありました。
ウリエルを発見した夜は、私はいつもは行かない公園で、久し振りに猫ちゃん用の水飲みバケツの水を交換してあげようとしたところ、一匹のやたらきれいな猫ちゃんを発見してしまったのでした。
夜中にぽつんといた公園でも、他の外猫ちゃん達と無邪気に砂まみれになって転がって遊んでおり、私が抱っこしても嫌がらず、じゃれて甘噛みをしてくるという子でした。
やたら毛並みが美しくノミダニもいませんでした。まるで宇宙から彗星に乗って落下してきたような子でした。
放っておけずに翌日病院に連れて行くと、すでに去勢済みの猫ちゃんであり、その後はやはりSさん宅にお連れし、そのままお世話になりました。
地上に人間を経験した唯一の大天使であり、地球を司る大天使ウリエルにちなんで命名ウリエルとなりました。
その後、迷い猫サイトに何度も掲載したり、街中に迷い猫ポスターを貼っても一度も、お問い合わせがなかったのです。
これはまさしく計画されていたことだったと感じます。
ウリエルは24時間ハッピーな猫ちゃんでした。何をしていても誰といても、どの猫といても超ハッピーハッピー。触れているとこちらのネガティブなものを全部吸い取ってブラックホールに帰してくれるようなパワーを感じました。
こう書いているとこんな素晴らしいまれにみる猫じゃないような猫ちゃんのイリスとウリエルというを里子に出してしまったことが悔やまれて参ります。
けれども里親さまになってくださった母娘
さまも、3回も訪問して来られるほど真面目で、猫ちゃんを魂から愛する方々でいらっしゃいましたから、後悔しないことに致します。