今朝、ルーナさんが天界へと静かに旅立たれました。
応援してくださった皆皆さま、心の底から感謝申し上げます。
昨日の午前中、ルーナさんの心に訊ねたところ、「あともう少しだけ生きてみたい。人の家の中で穏やかに過ごしたい」とおっしゃいました。
あともう少しだけ、というのはたった一日足らず、20時間くらいのことだったのですね。
なんという控えめで謙虚で健気なお方でしょう。こちらが忙しくなると知って、ものすごく遠慮がちに「あともうちょっとだけここに居ても良いですか?」とおっしゃったのです。
15年ほどの過酷極まる激しい外猫の一生の中で、最後の3日間だけ、人の温かさや優しさに触れることができたのですね。
「たった3日間だけで良いから人の優しさに触れてみたい」と、あの台風の暴風雨の中で飢えと寒さ、そして痛みの満身創痍の中でルーナさんは、天界のマスター達、天使達に願ったのでしょう。
天界はルーナさんのささやかな望みに応えらえて、最後の力を振り絞らせてルーナさんをあの畑の場所に歩かせられたのでしょう。
たった3日間だけでも、大きなものを残して行かれました。
本当に優しい心の清らかな、そして美しい聖女でした。
ルーナさんはこちらが何をしてもまったく嫌がることもなく、無抵抗で全部やらせてくれました。
そのおかげでエンジェルNおじさんは、ルーナさんの毛玉を全部取り除き、毛皮を磨き上げ、美しい姿に仕上げることができました。
最後の瞬間は、エンジェルNおじさんに何度も声を上げてお世話になったお礼の言葉を叫んでいたそうです。
私が駆け付けたのは、朝の6時過ぎ、触れると息はありませんでしたが、かすかに心臓は動いていました。
最期の瞬間に心臓に触れるとふっと鼓動が止まったのです。
時計を見ると「6時12分」でした。
私にとっては612という数字は、聖なる数字です。その数字ぴったりに天界に召されました。
埋葬する場所のことを考える余裕がなかったのですが、エンジェルNさんも抵抗し、憤っていましたが、結局、Nさんのお庭に埋葬することになったのでした。
エンジェルNおじさんは大きなお徳積みをされました。おめでとうございます!
埋葬の前に、私は、ルーナさんを自宅に連れて帰り、2時間ほど、充分過ぎるほどの「天界のホワイト・イーグルの昇天の儀式」をさせて頂きました。
早朝、近隣への迷惑も考えず、インディアン太鼓にベルにチャイムをガンガン鳴らし音楽をかけ続け、大音量で天界への祈りの言葉を唱え続けておりました。ルーナさんの辛く長く、人知れず静かに潜んでいた15年の一生の最期の日くらい派手に祝わせてあげてください、人間の皆さんお許しください、と勝手ながら思っておりました。
そして私は動物さんを焼いて灰にするのは、どうも好きではないのです。
火葬によって荼毘にふさせられるのは人間の特権といったら恰好良いですが、本当は、炎で遺体を焼き尽くして灰にするのは、人間が野蛮で下劣で不衛生だからこそのような気がします。
聖なる存在の動物さんは、そのまま土にかえしてあげたいと思うのです。
もうすでにルーナさんの魂は軽やかに天界に上昇し、天使候補になっていらっしゃいます。
ありがとう!ルーナさん、多くの愛を有難う!よく頑張りました。
そしてエンジェルNおじさんお世話になりました。
ルーナさんは、たった3日間だけで十分満足して、旅立っていかれました。