2月3日は節分でした。
季節の分かれる日。
豆まきの日。
恵方巻の日。
鬼退治の日。
鬼は外、福は内、と鬼を祓うような風習もありますが、鬼は必ず人の中に潜んでいるものですから本当は鬼も内で福も内でしょうね。
鬼は、強さ、逞しさ、生き強さ、華やかさ、サヴァイバル精神も与えてくれる存在ですから、実は人気は絶大です。
天使は、純粋、清らか、素朴、素直、慈愛、博愛を担当しています。こちらも重要です。
天使と悪魔の両極性を持ち合わせて、両者が切磋琢磨して折り合いをつけているのが人間ですね。
ふと新聞で、「シャーデンフロイデ」という言葉を目にしました。
ドイツ語のShaden(害)とFreude(喜び)を合体させた造語とのことです。
隣の貧乏鴨の味、人の不幸は蜜の味、という意味も含んでいるようです。
芸能人などの有名人がトップから転落して、テレビで謝罪会見などを開くと、一般人はいっせいにバッシングをして、日頃蓄積していたうっぷんの留飲を下げる、というものも、このシャーデンフロイデのようです。
日頃は、羨望の的である人を表面では尊び、賞賛を欠かしませんが、そういう人達が、何か不祥事があると、自分は被害も迷惑もこうむっていないにも関わらず、そのかつては尊敬に値いする人達が「ご迷惑をお掛けしました」と世間に向かって深々と頭を下げる光景を見て、大いに喜ぶ、という、まさに、人間の中に潜んでいる鬼が存在していることを表わしていますね。
やはり人はお互いに優越をつけては、自分の価値を上げたり下げたり再認識したりして生きているのですね。
動物の世界でも、きっとそれはあるのでしょうね。
でも、人が優しい天使の部分が大いに現れると、どうぶつさん達に対しては慈悲と慈愛の温かい心しかありませんね。
鬼も内、福も内!