4月が終わろうとしています。
今日は朝から夏のような快晴の空と、空気はむせ返るほどの蒸し暑さです。
昨夜から捕獲器を仕掛けて頂いていたところは、どこも猫ちゃんは掛かっていなかったようでした。
関東は昨夜から早朝に掛けて大雨と風でしたから、いた仕方なかったと思います。
新人車ボランティアさんのHさんは、「猫ちゃんが捕獲器の中で濡れていたら可哀想だと思っていたから掛からなくて良かった」とお優しいメッセージを送ってくださいました。
なんと慈愛に満ちたお方でしょう。
4月は、「どうぶつ基金」さんから個人チケット20枚と行政チケット40枚、合わせて60枚も頂いてしまい、有難き幸せ、ではありましたが、どう捕獲しようかと思っておりました。
結局、他の団体さんとも協力し合い、使った枚数は個人チケット5枚、行政チケット33枚で、なんとか合計38匹に使うことができました。
しかし、今月は私はただ搬送のお付き合いをしたまでで、楽をしておりました・・・
22枚は無効になってしまいましたが、使われなかった予算が次月に回されるでしょうから、お許しください!
しかし、今月初めに起きた「トト Totoちゃん」の脱走劇のおかげで、ずっと気に病んでいた地域の猫ちゃん達のT.N.R.につながったということで本当にトトちゃんの勇気ある行動?!に感謝でいっぱいです。(2週間にも及ぶ脱走で飼い主さんは心配で寿命が縮まったしまったでしょうけれども・・・)
最初に「赤い首輪をしている長毛黒猫が脱走したので助けて欲しい」というご依頼がホームページを通じて来た時も、なんとなく軽やかで悲壮感がない感じがしておりました。
こちらのアドバイス通りに、飼い主さんが必死になってご近所中を訪ね聞き込み調査をし、チラシを貼ったり、捕獲器を7台も設置している間も、トトちゃんは時折、飼い主さんに顔を見せに来て
「こっちは元気だよ~心配しないで~ふふふ~ん外は楽しいな~」
といった様子でまったく捕獲器に入ることなく外の世界を楽しんでいる様子だったようです。
そして飼い主さんが聞き込み調査をしてくださったおかげで、そこのエリアが実は、猫問題多発地域であったことが判明し、芋づる式に、ずるずるとその近隣エリアで外猫に餌だけ与えて増やし続けているお宅が合計6軒も明るみに出て参りました。
その6軒のうちの4軒のお宅がT.N.R.に理解を示してくださり、また他に捕獲器を置いて良いと言ってくださったお宅の4軒、合計8軒のお宅の方々にご協力を頂き、そのエリアでは
合計 28匹!
もの不妊去勢手術を行なうことができました。(まだまだ未手術の猫もいます・・・)
その中で捕獲器の中で産まれてしまった2匹の幼猫ちゃんはトトちゃんの飼い主さんが保護してくださり、里子に出される予定です。
他に産まれてしまった仔猫達は皆、天使になってしまったようです。
また庭で18匹も外飼いしていたOさん宅のこたつの中で、仔猫を産んだばかりの母猫が、死んだ仔猫をくわえて現れ、その母猫もすでに臨月であったそうでした。
しかし、すんでのところで、手術ができ、不幸な仔猫達5匹が産まれることなく、天使界に帰りました。
捕獲器の中で産まれ残った2匹の仔猫達は唯一、そこで生き残った奇跡の仔猫達でした。
不思議なことに、その2匹は黒白ハチワレと黒猫ちゃん兄妹セットであり、トトちゃんの飼い主さんの飼っている猫ちゃん2匹兄妹とまったく同じそっくりセットの色柄であったそうです。
そしてOさんのお宅で、新月の日に保護された「Luna ルナ」ちゃんは、昨日無事に四国に旅立ち、最高のセラピーキャットとなってお優しいご夫妻に溺愛されています。
始まりは、すべて トト Totoちゃんの脱走劇からでした。
Totoという名前は古代エジプトの神「知恵を司る神」から由来していると思います。
以前、こちらに保護していた黒猫トトちゃんも、現在鳥取米子の病院の守護神となっていらっしゃるようです。
有難うTotoちゃん!
勇気ある逃避行!
でも、もう逃げないでよ~!