以下、以前に書いていたものです・・・
ブログも下書きをしたまま、数日間経ってしまいました・・・
数日前まで、こちらに子猫が11匹おりましたが、気が付いてみると、現在、8か月の「なるちゃん」、男の子とメインク―ンもどきの推定3歳の「めい君」達、男の子のみになっておりました。
そして、なるちゃんとめい君はとってもお優しいお母さまと娘さまの2人暮しのご家庭に家族として迎えらえることが決まりました!
おめでとうございます!
あとの子達はトライアル真っ最中です。
しかし、おてんば脱走娘のさび姫がトライアル中に帰されてしまいました。
こりすのように小さくすばしっこく、そして臆病なサビ―ちゃん。
特別なものを持って生まれた子と感じます。
必ず最高最善のご家族が見つかるはずです。頑張って家族探し致します!
仔猫達が11匹いた時は、掃除してもしても、数時間後にドアを開けるといつも決まって、
「想定内です・・・」
と昔流行ったセリフを発している自分がおりました。
毎回、ドアを開けるとそこには、まるでいのししのような獣が数頭、部屋の中で大暴れしたような惨状跡がありました。
数時間前に、山盛りに盛っていたフードは空っぽになり、飲み水も一滴も残らず、お皿があちらこちらに飛ばされ、5つ置いているトイレ内で砂を蹴散らかして遊んだ後に、ぎっしりと排せつしたものが詰まっており、それでも、飢えていたのか、ビニール袋は喰いちぎられ、紙もすべて噛みちぎられ、果ては、私のPCやタブレットの上に吐かれ、うんちをされ・・・
ドアを開ける度に、頭の中が真っ白になり、すぐに意識が飛び、キャッツハイとなりながら、無言で掃除機をかけ拭き掃除をしておりました。
そういう時は、仔猫達は皆、神妙な顔をして、隅っこで猫なだけに、猫を被って、寝たふりをしていましたが、日を重ねるうちに、皆、図々しく厚かましくなってきて、私が掃除機を大爆音を立てて掃除をしているところでも、片付けている真横でも、片付けているそばから、そこをまたひっくり返し、噛みちぎり、とこちらを小ばかにするような態度になって参りました。
「時は満ちたり!」「こいつら全員ここから追い出してやる!」と本気を出し始めると、あっという間に家族が決まってしまいました。
しかし、それまでひと月の間、ずいぶんと楽しませて頂きました・・・
最初は、この可愛い仔猫達をしばらく愛しんでやりたい、と思ってしまっていたのが間違いでありました。
どんどん助長するいたずらに、遂に業を煮やして、もう良いでろう、と旅立たせることを決意したのです。
最後に残ったのは一番の器量よしの三毛猫「ミケル」とノルウェージャンフォレスト4か月(純血種)の「モーゼ」君でしたが、最高最善のお若いご夫婦のお宅に2匹とも旅立っていきました。
そのご夫婦は若く、これから子どもができる可能性がある、という理由でいくつかの猫保護団体さんから断られていたようです。
大きな猫団体さんで、「猫家族検定テスト」のようなものまで受けさせられて、パスをしたにもかかわらず、突然キャンセルをされ、深く心を傷けていらっしゃいました。
しかし、お若いのに、50代くらいの落ち着き払った話し方をされる、ご主人の親友は獣医さんであり、毎日連絡を取り合っているような方で、奥様は猫にしか興味がない、という猫愛のお強いおふた方で、ちょっと虚弱体質の「モーゼ」君は、そのような方でないと難しいと思い、遂にゆだねることに至ったのでした。
実は、モーゼ君があまりにも愛らしく、ちょっとルシファーによる執着心が出てしまい、私の3匹目の猫に頂こうか、またはタレント猫にしようか、とか、猫カフェ要員にしようか、とか欲がムラムラと出そうになりましたが、その時、モーゼ君が吐いたり下したりを繰り返し、「それは嫌だ」と主張してきた気が致しました。
執着をすることは、良くない、とつくづく思わされたのです。
その執着を手放し、天界にゆだね、最高最善の結果を!と唱えていた時に、その若いご夫婦が現れたのでした。
ご主人はお母さまがカトリック信者でお父さまはアメリカ人というハーフの方でした。
奥さまは、東北の高校を卒業して上京して以来、高級飲食店で正社員として勤務をしているという、一見可愛らしい今どきの女の子でしたが、
(今、エンちゃんが私の紅茶のカップに後ろ足を『ちゃっぽん』と器用につけて去り、点々と茶色い桜型の足跡を床につけていました・・・)
言葉遣いの丁寧な心優しい方でした。その方の勤務しているお店はなんと私が学生時代に少しだけアルバイトをしていたところでとてもご縁を感じてしまいました。
そんなお二方が、最初は三毛ちゃんだけをということでしたが、三毛ちゃんがいなくなると、モーゼ君が遊び相手がいなくなってしまった為に、急激に気落ちしてぐったりとしてしまい、こちらは気が気でなくなり「モーゼ君もいかがでしょう?」というと夜中にもかかわらず、奥様が雨の中、遠方よりタクシーを飛ばして駆け付けてくださったのでした。
「モーゼ」君を受け入れられた奥様は狂喜乱舞、というほど喜んでいらっしゃいました。
そうでしょうそうでしょう・・・
モーゼ君は万人が欲しがる、最高のスーパーキャットです。可愛らしさ、愛嬌すべてを兼ね備えている純血種ノルウエージャンフォレスト、推定価格33万円・・・
ちょっと惜しかったかな~・・・いやいや、私には最強のエン・ジェルがいます。
執着は手放しましょう!