jupes jupesの日記

Lanai Fukudaのくだらない日々

めい君の奇跡・・・

なるちゃんを保護するにあたって、こちらにも学びが多くありました。

 

なるちゃんを半年間、外でフードを与えてお世話している間に、「なんとかしてこの子を捕まえたい!」とあの手この手で捕獲作戦を試みておりました。

 

いつも大きめの洗濯ネットを持ち歩き、なるちゃんの隙を見て、首根っこを捕まえようとしても、するりと逃げられてしまいました。

 

また捕獲器を用意しても、それにもまったく反応なしでした。

 

そんな日々の末に、今回、なるちゃんからNさん宅に忍び込んでくれ、「これはチャンス!」と思いましたが、2日間捕まえることができず、なるちゃんは、段ボールごみ屋敷の中で断食&籠城したままでした。

 

もう最後は「もうなるちゃんを解放し、諦め、自由にします。生きて外に出てくれたら、それでもう充分です」と、天界に唱え、なるちゃんの心にも何度もそう訴えかけておりました。

 

そして私が、なるちゃんを諦め解放した途端になるちゃんの方から、私に押入れの中から、SOSの叫びをあげてきたのでした。

 

探している私の声に反応して、何度も答えて、「ここにいます!助けてください!」となるちゃんの特徴的なあの声で、「あ~!や~!」と声を上げてくれたのでした。

 

そして押入れを開けた途端に観念したなるちゃんは全身の力を抜き、ぐにゃぐにゃとなったところを私にお縄になったのでした。

 

半年の間、触れなかったなるちゃんは、保護してからは、私にべったりで、何度も膝に飛び乗り、甘えて参ります。

 

なんという変化・・・と驚き感動致しました。

 

更に、半年間、ノミダニ蚊除けのサプリメントを与えていたせいか、皮膚がまったく虫に刺されておらず、家の中にずっといた家猫のように輝く柔らかい毛皮をまとっていました。

 

今回もつくづく、執着はいけない、解放が大事、ただ、諦めてはいけない、という複雑な学びも頂きました。

 

天界に感謝

 

なるちゃんを保護すると、突然、ご家族候補のKさんが現れたのです。

 

Kさんは、2週間前に最後の愛猫を重病で亡くし、空虚感に襲われお二人暮らしのお母さまと共に、ペットロスに陥っていらしたそうです。

 

よくペットを亡くすと、その子に悪いから次の子を受け入れられないという方がいらっしゃいますが、その亡くなったペットさまの立場からしたら、

 

「ぜひ、次の子を受け入れてください。私の魂が少し入り命のバトンタッチをしますから、次の可哀想な子を助けてください」

 

と願っています。

 

亡くしたペットさまに対して、執着を持ち、嘆き悲しんでいるご家族を見ている方が、ペットさまから見たら辛いことです。

 

次の子を寛大なお気持ちで堂々と受け入れて頂きたいと願います。

 

動物愛護精神の豊かなKさんは、こちらの募集していた長毛黒仔猫ちゃんを見て、応募して来られたお方でした。

 

長毛黒ちゃんは、もらわれて行った後でしたが、こちらに最近保護したメインクーンもどきのメイちゃんを一目見て、とっても気に入ってくださいました。

 

Kさんのお写真を拝見すると2週間前に亡くなった猫ちゃんは、かなりメイちゃんによく似た長毛大柄のきれいな子でした。

 

これも亡くなった子からの奇跡の贈り物、と感じられて、メイちゃんをぜひご家族におむかえしたい、そしてそのメイちゃんと仲が良くなっている、なるちゃんもぜひに、とおっしゃってくださいました。

 

本当に嬉しいことでした。

 

メイちゃんは、ものすごく人懐っこい、テディベアのような愛嬌のある子でした。

 

しかし、放浪生活が長かったようで、身体じゅうに虫に刺された皮膚病が酷く、松本さまに病院に連れて行って頂き、抗生剤を打ってもらった後、徐々に良くなってきていました。

 

Kさんのお宅は、新たな猫ちゃんを迎え入れる最高の環境でした。

 

以前の猫ちゃんのものがたくさん残っているのと、動物さん大好きでペット歴何十年というお母さまは一日中、お世話をしてくださる、ということで、メイちゃんもなるちゃんも幸せになるに違いないと確信しておりました。

 

Kさんは、翌日にでも2猫を受け入れてくださる、ということでした。

 

ただ、こちらは一匹で残されることになる、出戻りサビちゃんが寂しそうにしているのが気になり「可能なら3匹でいかがでしょう?」とご提案してみましたが、Kさんは「まずは2匹で、もし大丈夫なら後にさびちゃんもお引き受けしましょう」とおしゃってくださいました。

 

こちらもメイちゃん、なるちゃんが、これ以上ここに慣れて私にも懐いてしまったらいけない、と思い、早々にお届けするということになりました。

 

しかし、2猫をお届けしようとした、まさにその日の朝から変な現象が起き始めてしまったのでした。

 

そのお届け予定の朝、私はなぜか頭をあちらこちらにぶつけふらつき、玄関に来る猫ちゃん達にフードを持って行こうとすると、お皿が突然、手から離れ、床にフードが散らばってしまい、階段からもすべり落ちそうになったり、と3回ほど連続で奇妙な現象が起こったのです。

 

「これはストップのサインに違いない」

 

と思い、お届けを週末まで延期して頂くことを申し出たのでした。

 

お届けのお車を出してくださる方は、最近、猫ボランティアを申し出てくださったご家族さまです。

 

お母さまと娘さまとお二人の女の子のお孫さま方の3世代に渡ってとてもスピリチュアルなお力を持つ、地球に大いなる使命を持って来られ、目覚めた意識の高いライト・ワーカーの方々でした。

 

会話の中に地球を守りたい、動物さん達を守りたい、という、こちらと共通する思いが多くあり、気持ちの良いエネルギーを感じておりました。

 

母娘お孫さま3代に渡って、とても清らかで、かつ強くたくましく地球を行き、多くの人々に強い影響力のある方々です。

 

この出会いにも天界に感謝です。

 

そして、お届けが次の日に迫った金曜日の夜、私はメイちゃんとなるちゃん、そして残る予定のさびちゃん達とたっぷり時間を掛けて遊んであげようと思っておりました。

 

そして、その様子を記録しておこうと思いFacebookのライブ録画をし始めておりました。

 

いつものように、声を掛けると返事を返し、エアコンから降りてきてすり寄ってくるなるちゃんと、最近慣れてきておもちゃではしゃいでいるさびちゃんと、また頭をぶつけて甘えてくるメイちゃんの様子をずっとライブで適当に流しておりました。

 

すると突然、ライブ中にコメント欄から入って来た方がいらっしゃいました。

 

ライブ録画中に入ってくる方は始めてでした。

 

その方との面識はありませんでしたが、以前から、その方のお名前は存じておりました。

 

ヒーラーのひかりさんのお知り合いであり、ご近所でも有名なアーティストさんであり、Facebook上では私とも友達になっているお方でした。

 

実は、私が留守の間に、一度猫を見に来られて、ギャラリーの猫として欲しいとお申し出をされた方でもありました。

 

こちらは保護している猫はすべて幸せな家猫にして頂きたく、そのお話はお断りをしていたのです。

 

こちらは、その方がライブ中に入ってくることにちょっと驚きながらも、そのまま映像を流しておりました。

 

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するとコメントで

 

「動物病院から脱走したチップかも」「見に行って良いですか?」

 

と訊いて参ります。

 

ちょっと驚きながらも、もしそうであったのなら、一大事件であると思い放ってはおけず、「どうぞ身に来てください」と返しました。

 

猫に脱走された人の気持ちは大いに分かります。

 

ただ、もし本当に脱走されていた猫であっても、次の日に譲渡されて行くことがすでに決まっていますから、交渉して譲って頂こうと思ってもおりました。

 

そのアーティストのNさんはしばらくするとやって来られ、メイちゃんを一目見ると

「チップだ!チップだ!」と絶叫して感激の涙を流され、メイちゃんを抱きしめられました。

 

メイちゃんは戸惑い、不安げに「うーうー」と、いつになく唸っています。

 

Nさんが見せてくださったお家で撮ったお写真の特徴は確かにメイちゃんにそっくりでした。

 

Nさんによるとメイちゃんは、一年前に尿路結石で何回か通院していた動物病院の帰りに、キャリーの鍵が開いてしまい、車から外に出てそのまま逃亡してしまった、とのことでした。

 

脱走してからしばらく探したけれども見つからずに諦めていたそうです。

 

私の常識の中では、愛猫が脱走されたら、飼い主さんは命がけで探し、何年掛かっても、どんな手を使ってでも探し出そうとするのが普通であると思うのです。

 

私もこの間、さびちゃんが脱走した時は「私の命に代えてもさびちゃんをお救いください」と何度も天界に願って探していたものでした。

 

しかし、そのNさんはどこにも届け出ておらず、病院にも道端にも張り紙もせず、SNSにも一切情報提供を呼び掛ける告知もしておらず、つまり、捜索の努力を感じられず、本当に猫ちゃんに愛情があったのだろうか、と疑いを持ってしまっておりました。

 

その方はお宅にすでに数多くの猫を飼っていらっしゃり、犬や他の動物さんも飼っていらっしゃるそうです。

 

新たな飼い主さまであったら、メイちゃんを大事にしてくださるのは確実でしたから、

「チップ君をこちらにお譲りして頂けませんか?」と申し出てみました。

 

すると、

 

「とんでもない!ようやく会えたのだから手放すなんて絶対にありえない!」

 

と、ちょっと身勝手かな、と思える反応をしてこられました。

 

ただお話をうかがっていると、メイちゃんをお届けしようとしたその日に、Nさんはお家で今まで見つからなかったメイちゃんの首輪を偶然にも発見し「チップ君に会いたい!」と号泣していたそうです。

 

その魔力?念?が私に届いたに違いなく、私は朝から、奇妙な現象を受け、お届けを延期して次の日のお届けになったのでした。

 

私は自分では結論を決めかね、第三者にご意見を伺いたく、松本さま、そしてひかりさんに、突然起きた顛末をお話しました。

 

お二方も驚き、そしてそんな身勝手なことは許されない、もう新たな家族が見つかったのだから、譲歩してもらった方が良い、というご意見でした。

 

それは私も同じ思いでした。

 

更に、Kさんに電話を掛け事情を正直にお話をすると、やはりKさんも「あんなに特徴的な子は探したら必ず見つかっていたはず、どう考えても探していたとは思えない。こちらはもう受け入れる心の準備をしているのだから、譲って欲しい」とおっしゃいます。

 

それは当然のことだと思いました。

 

それから、しばらくNさんともかなり長い時間交渉を重ねましたが、Nさんは断固として譲れない、このままチップ君を連れて帰らせて欲しい、とおっしゃいます。

 

猫ちゃん達も皆、不安げに見守って固まっていました。

 

平行線のまま、時間がどんどんと過ぎて行き、板挟みになっていた私は、いちかばちかで、Kさんに問いてみることにしました。

 

「明日、無理矢理メイちゃんをお連れしても、元の飼い主さんから恨まれそうです。もし、試しに、メイちゃんの代わりに、仔猫のさびちゃんをお受け頂くことはいかがでしょうか?」

 

と恐る恐る伺ってみると、ため息と共にKさんは、

 

「分かりました。恨まれたり、面倒なトラブルになるのは避けたいです。最初から仔猫を受け入れたいと思っていたので、さびちゃんをトライアルで受けれたいと思います」

 

と天使が入ったかと思えるようなお言葉を返してくださいました。

 

と、それまで大荒れであった外の雨風が止み、静けさが訪れました。

 

Nさんは小さなキャリーケージをいそいそと持ってきて、無理矢理大きなメイちゃんを中に押し込むと、窮屈なケージの中でつんつんと毛が飛び出して、身動きの取れないメイちゃんは「うーうー」とうなり声を上げながら運ばれ去っていきました。

 

 

嵐の後の静けさ・・・

 

そして翌日は快晴となり、スピリチュアルなボランティアさまのお車にアース・スターのお孫さま、そしてひかりさんと「なるちゃん」と「さびちゃん」を乗せ、Kさんのお宅に出発をしたのでした。

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Kさんのお宅は想像していたものよりももっと素敵で、お母さまとKさまはお優しくメイちゃんのことは忘れたかのようにさっぱりと潔く、「なるちゃん」と「さびちゃん」を受け入れてくださいました。

 

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終わり良ければすべて良し・・・

 

おかげさまでさびちゃんも素敵なご家族さまが見つかったのです。

 

本当に奇跡の連続の日々・・・

 

思いもよらぬ、天界からの贈り物の出来事でした。

 

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なるちゃんとKさま

 

 

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ライト・ワーカーさま方