昨日は、あるご夫婦からのご依頼で猫多発現場に行って参りました。
その現場というのも、実は思い出すだけでもPTSDを発症しそうに、いや、もう完全に発症させらていたといういわくつき、因縁の現場でした。
2019年の7月頃にある困った無責任餌やり姉妹からの突然の電話依頼があり、行ってみてからT.N.R.を始めたところ、いるわいるわ・・・猫が猫島のようにあふれかえっている地域ということが分かり、困り果てて、他のベテラン猫ボランティアさんにも頼み込み、その後、10月位まで何十回も通い、ある時は夜の10時から朝の10時まで12時間通しの捕獲をやり続け、だいたい計60匹以上は捕獲し、手術を終え、20匹くらいの3から6か月の若い猫は全部、家族を見つけてあげた・・・という思い出すのも辛くなるような地域でした。
その数か月の間、啓もう活動の為に、ご近所中を回り、チラシを撒き、自治会の会合にも2回出席させてもらい、自治会長にも、継続的なT.N.R.をお願いをして参りました。
しかし、ボランティアが撤退してからは、もとの木阿弥のようで、意識のかけらもない人々が、また無責任な餌やりだけを継続し、仔猫が産まれても放置したままになっている、と噂を聞いて案じておりました。
仔猫が産まれて困った時だけ連絡があるのは、まだ良い方で、ほとんどのご近所の人達は、見ても見ぬ振りをしていたようです。
無関係なボランティアが、あんなに死に物狂いで活動して、訴え続けたことが、まったく実を結んでいなかったことに、無力を感じ、虚しい気持ちになっておりました。
可能ならもう近づかない、あの地域の方々の責任として対処して頂きたい、あとは天界にゆだねます、と心の中で宣言をしておりました。
しかし、今回、HPを見てメールをくださったのは、去年、北池袋から引っ越して来られたばかりのまだお若いご夫婦で、北池袋でも自費でご近所の猫達のT.N.R.をなさっていたという頼もしい方々でした。
ご夫婦は、この数か月の間に仔猫達を見掛け、見過ごせなくなり、毎晩10時の餌やりを続け、遂にこちらに連絡をして来られたということでした。
ご夫婦は大学で教えているというアカデミックな方々であり、こちらが伝えた言葉がすっとすぐに浸透して、明瞭明解な答えがすぐに返ってくるという、気持ち良い対話ができる方々でした。
やはり知的レベルの高い方々は違います。
ご主人の方は、なんと今月末にオーストリアの大学に転勤になるということで、その前に気になっている猫達をなんとかしたい、とおっしゃっておりました。
奥さまの方もしっかりとした頼もしい方であり、T.N.R.の理解もあり、今月一緒に決行することに致しました。
頼もしい助っ人が現れたのならば、と私もトラウマを克服し、赴くことに致します。
ずっと案じて、天界の光をひたすら送っていた甲斐があり、天界がそこに最高最善の人を派遣してくださった気がしております。
しかし、本当は野良猫というものはいなくなって頂きたい。
外猫を見るのも辛くなります。
幸せな野良猫などいません。
猫は家猫になる以外、存在してはいけません。
エンちゃん&ジェルちゃんを見る度に、この子達は良かったと思います。取り合えず、雨風をしのげて、日々の寝食の不安はない、というだけでも幸せな子達です。