12月24日
ようやく本番のクリスマス・イヴの日です。
すべての存在に天界の偉大なるマスターであられるイエス・キリストの無償で無条件の慈愛を!
街の華やかで美しいクリスマスデコレーションも2か月間飾られているとだんだん色あせて見飽きられてしまったかのようです。心が躍るクリスマスソングも、繰り返し聞いていると耳に慣れ過ぎました。
今日と明日が本番であるはずなのに、街ではすでにしめ飾りが飾られています。
すべて前倒しで焦っている人間らしい、感じもします。
ヨーロッパのキリスト教圏では12月1日から、子どものいる家庭でアドベントカレンダーが飾られ、一日ごとにカレンダーの数字の部分を開けていくと中に、クリスマスに関係したおもちゃなどが、隠されていて子ども達を喜ばせる、というものがあります。だんだんクリスマスに近づいていくワクワク感があるようです。でも日本は多様性柔軟性文化ですから、あまり関係ありませんね。
学生時代、名古屋から訪問してきた知人を12月25日の夜に表参道に連れていき、クリスマスの夜景を見せてあげようとしたら、駅を降りた途端に街は薄暗く落胆してしまいました。なんと全部クリスマスの飾りが取り払われた後でした。残念無念、という経験があります。
でも今日と明日は、宗教に関係なく、すべての存在にキリストの愛と光が注がれることでしょう!
Merry Merry Christmas!
そして、昨日は、Hさまご夫妻のお車で「慣れ慣れ黒ちゃん」と「可愛いたっちゃん」を世田谷区の邸宅にお連れすることとなりました。
その2猫ちゃん達の新しい家族になってくださった若いご夫婦は、ものすごいほどの幸運の持ち主の方々でした・・・
黒ちゃんたっちゃんは世田谷の富豪プリンスになりました!
まだ若干27歳というご主人は、なんと亡きお祖母さまから、大きな家を丸ごと贈与されたとのことです。贈与する為に、生前にお祖母さまが、その方を養子とされていたそうです。
古い家はフルリフォームされたそうで、そのお宅の真新しくセンスの良い壁は遠くからも光り輝いて目立っておりました。
奥さまは、学生時代の同級生だったそうです。新婚でそのお宅に住むことになり、しかも、まだ新しい車までご主人のお兄さまから頂いたという、なんとなんとウエディングギフトが世田谷の新居と車という超ラッキーカップルなのでした。
最初に、お二人はこちらにはロシアン兄妹をご希望で来られたのですが、お二人がロシアン兄妹を見ているところに、黒ちゃんが突進してきて、もうアピールをし出し、自らの柔らかい肢体を惜しげもなく、お二人の目の前でくねくねと何度も投げ出し、シルクのような滑らかな黒い毛皮をお二人に押し付け、触らせて、
「僕僕!僕を見て!僕をもらっていって!」
と真剣なまなざしでお二人を見つめて声を出して叫んでいたのでした。
お二人の心が動き始めたところに、私がすかさず、黒ちゃんと同じくらいの歳頃のたっちゃんも見せようと、エアコンの上を安全地帯の定位置にしているたっちゃんを引きずり降ろして無理矢理、お二人に抱っこさせました。
すると意外にもたっちゃんは嫌がらず、素直にお二人に抱っこされ、そのふわふわの毛皮とドラえもんのような丸顔と真ん丸お目めに、ノックアウトされたお二人は、即答で
「この子達にします」
とおっしゃられたのでした。
その後、不思議な現象が起きました。
それまで他の猫に興味がなくクールであったたっちゃんは、お二人が帰られた後、急に黒ちゃんに対して、恋する乙女のようになってしまい、エアコンの上から降りて来て、黒ちゃんに甘い声で囁きながら、思いを伝えられずにもどかしい、と言った風に一日中、黒ちゃんを追いかけ、何度も何度も身体をぶつけたり舐めたり抱え込んだりしようとしておりました。
黒ちゃんの方はそれを嫌がり、逃げ腰でおりました。
その恋するたっちゃんとつれない黒ちゃん、2猫を昨日、お連れすることとなったのですが、出発前に、なぜか2猫とも強烈にキャリーバックに入ることを拒み、Hさま奥様を蹴り上げてお怪我をさせ、私にもあちこちを蹴って傷だらけにしてくれました。
あとで見てみると身体じゅうひっかき傷だらけになっておりました。これも可愛いたっちゃん達の思い出の傷としてとっておきます。
しかし、あんなに暴れていたにもかかわらず、たっちゃん達は邸宅に着くと、すぐにまるでずっと住んでいた家のように落ち着きはらい、黒ちゃんは若奥様にべったりとなり、たっちゃんは、置いてあった巣箱のような楽器の中にすっぽりと入り込み、日当たりの良い畳の部屋で、そのまま寝落ちしておりました。
この強運のカップルさんは保護猫を迎えようとしてから、幸運がどんどん入り込んできたようです。
たぶん、黒ちゃん達が自分の住む家を用意するために、お二人に幸運を与えたのではないかと思います。
川越の市場で産まれて、皆から餌をもらっていた黒ちゃんは、ピノ君(アイスの名前から命名)になり、小平の引っ越しセンターの倉庫で産まれていじめられていた、たちゃんは、雪見君(アイスの名前から命名)となり、陽だまりの中の幸せな猫生を手に入れたのでした。
メデタシメデタシ
そのお宅は松陰神社前にほど近く、帰りにHさまご夫妻と共に松陰神社を少しだけ、参拝させて頂きました。
実は、今年、松陰神社前に猫ちゃんをお届けするのは2回目です。
ふと思ったのですが、今年、豪徳寺近くのお宅に「元祖たっちゃん」をお届けし、またたっちゃんの爪切りに伺い、その訪問の際に2回も、井伊直弼のお墓のある豪徳寺に参拝することができたのです。
今回、その井伊直弼の命令により「安政の大獄」で30歳未満の若さで命を絶たれた吉田松陰のお墓に立ち寄ることができたのです。
ご先祖さまから、吉田松陰にしでかしてしまったことを詫びて欲しい、と言われたような気がし、お墓の前で軽く謝罪をさせて頂きました。
吉田松陰は、通称は寅次郎であったことをそこで知りました。
来年の寅年に何か関係するのかな、とふと思っておりました。