1月3日は、ルーシーの残っていた子ども、男の子と女の子の2匹ちゃんを川崎までお届けに行って参りました。
Hさまご夫妻のお車で行きも帰りも、とても快適にスムーズにお運びできて、本当に有難く感謝でした。
電車で行っていたら猫ちゃん達も人ごみで疲れ果てていたことでしょう。
行く前は、果たして当日、2か月近く、自由奔放に過ごしているあの子達を捕まえられるのか、行った先で、嫌がられないか、と案じておりましたが、杞憂に終わりホッと安堵です。
ただ、朝は家を出ようとした時に、エンちゃんジェルちゃんに、テーブルに置いておいた手提げに頭突きされて床に落とされていた時に、携帯電話も落ちていたことに気付かず、出かけてしまい、ミカエルに願い時間を止めてもらうと、なんと携帯電話を取りに行って帰ってくるまで5分しか掛かっていなかったのでした。
いつもでしたら、往復20分は掛かるところを5分しか掛からなかったのです！時計が狂っていたのか、いえ、正常に動いていました。
これも朝の奇跡の出来事でした。
そして、いざ、2猫ちゃんを捕まえようとする時、やんちゃで母猫（悪魔のルシファーより命名のルーシーちゃん）似の2猫は、やはり何かを察して抵抗しようとしていました。
私は、天界の大天使ラファエル（動物さんのコミュニケーションを助けてくれる天使）と聖フランチェスコ（動物全般を守護する聖人）に願い、「なんとかスムーズに捕まえられますように！」と唱えながら、まずお兄ちゃん猫の方を部屋の隅に追い込み、ゆっくりと近づき、洗濯ネットに入れようとしました。するといつものように、噛みついてこようとします。
私は指を噛まれたら治りが悪く本当に困るので「噛むなよ！噛むなよ！カムナヨエブリバディ」とおやじギャグを飛ばしながら、何度もラファエル！フランチェスコ！と唱え、なんとかお兄ちゃん猫を捕まえ、そしてケージにすでに入っていた妹ちゃん猫も、シャーシャーと少々の抵抗を受けながらも、無事に捕まえることに成功いたしました。
しかし、計画していた爪切りは、興奮が収まらず、網の中でじたばたとしていた為に、現地に着いて疲れ果てているところで、切ろうと計画を変更致しました。
現地に到着するとやはり疲れ果てて、茫然自失している2猫ちゃん達をHさまの手をお借りして、首根っこを捕まえて頂き、小さく丸い手から悪魔の刃のようにシャキーンと鋭く伸びていた爪を切り落とすことができました。
しかし、今後、この子たちの爪がまた伸びて高級マンションの壁に跡を残したら・・・とまだ少々案じております。
今回、ルーシーの子どもたちのご家族になってくださる方は、川崎の駅前の新築タワーマンションにお住まいの、落ち着いた雰囲気でしっかりとしたキャリアウーマンのお方でした。お一人で超豪華なマンションを購入されるようなお強い方でしたら、ルーシーの血を引いた野性味の残る子たちでも、上手に手綱を握ってくださることでしょう。
この子たちも、晩秋からずっと外にいたら、地域猫として真冬の寒さに耐えながら生き抜いていたことでしょうけれども、連日連夜、大変な思いをして最後は大雨の中で仔猫を捕まえてくださったOさんのおかげで、彼らは、霜の降る土から離れて、３８階の床暖房の効いた、多摩川を大きなガラス窓から見下ろせるゴージャスな部屋のプリンス＆プリンセスに大変身したのです。
また、あの子達はこれから永久に頑丈に守られた部屋で遊び放題、2食昼寝付きの境遇になったのだ、と思うとなんとも不思議な気持ちになります。
ひとりの方の勇気ある行動のおかげで、仔猫達の運命が奇跡的に変わることを、今回も目の当たりにさせて頂きました。
メデタシメデタシ
しかし、川崎もずいぶんとおしゃれにきれいになったものです。
ずっと以前大田区に住んでいた時、時々、残業で遅くなり終電を逃し、川崎からタクシーに乗らなくてはならなくなると、改札を出ようとするといきなり、タクシーの運転手さん達がいっせいにやってきて、「行先はどこ？安くするよ！」と強引な勧誘が始まります。それと同時に、改札前にどこからともなく、丸めた布団を抱えた方々が集まってきて、一斉に布団が敷きつめられ、そこはまるで大広間の民宿のような景色に変わります。
あの方々はどこに消えてしまったのだろう・・・と当時とは比べ物にならないほど変わってしまった、おしゃれでセンスの良いセレブの街をながめながらしばし感慨にふけっておりました。
