jupes jupesの日記

Lanai Fukudaのくだらない日々

NO.2

先日、餌やりをしていると、見知らぬ番号からの電話がありました。

 

嫌な予感・・・いつも見知らぬ番号から電話があると、猫問題に巻き込まれます。

 

案の定、今回もそうでした・・・

 

その方がおっしゃるには、「所有しているアパートで今朝、独居老婦人が急死し、残された猫が一匹いるから、引き取って欲しい、こちらは猫が嫌いで苦手だから引き取り手がいないと外に出す」というような半ば脅しのような内容でした。こちらが、猫を外に出すと言ったら、引き取るに違いないと分って言ってきたのでしょう。

 

その老婦人のことは記憶にありました。

昨年の暮れにウイーンに旅立った方がTNRを一生懸命してくださっていた現場のすぐ近くにお住まいの老婦人で、3年ほど前に、何度か、その方の住んでいる部屋の外に来る猫達の捕獲をお手伝いして頂いたことがあります。

その方ともう一人のご高齢の男性が、ずっと外猫の餌やりをしていて、どんどん数が増えてしまっていたようです。その方々にも大いに責任があるのですが、それは、猫活動の意識のない方々に、責任を説いても仕方がないことです。

 

その老婦人は猫が大好きで、ご自分でも一匹だけ部屋に入れて長年お世話をしていたようです。

 

松本さんと夜、そのお宅に駆けつけると検察官の方々も来ていてただならぬ雰囲気がありました。

大家さんに開けてもらった部屋の中は、まだおばあさんがそこにいるかのようなたくさんのものがそこに転がり、生々しい生活感が漂っておりました。

 

台所には朝食の調理をしている最中であった様子が見てとれました。根野菜を切っていれている途中であったろう、蓋があいたままの鍋がガスレンジの上に掛けてあり、流しには、野菜が散らばっていました。まるで、おばあさんが流しの脇で人参を切っているかのように感じました。

 

猫のフードや、トイレや使っている毛布なども多数散らばっており、猫はすごく大事にしていた、という感じがします。

 

実は、私は数日前から、そのおばあさんのことを何度も思い出していたのです。

 

ある時はおばあさんが、私に固定電話から電話を掛けてきて、電話代が高いからと、折り返し掛けさせ、行ってみると仔猫を捕まえてキャリーに2匹いれて、差し出してきたということも思い出しました。

 

気になってヴィジョンにも現れたというのは、そのおばあさんが、私に愛猫を託したかったからなのでしょう。

 

まるで、そこにあばあさんが横たわっているかのような、カイロがたくさん貼り付けてあったベットの毛布をめくり、猫を探しましたが、一向にどこにいるか見つかりません。

 

総動員でしばらく探しましたが、掻き消えてしまったかのように見つかりませんでした。

 

しかし、あばあさんが私に「ベットの脇にいるよ」と教えてくれた気がして、再度、毛布をめくってみると、脇にちらっと白と茶色の丸いものが見えます。

 

捕まえようとするとするっと逃げていきましたが、松本さまが首根っこを捕まえてくださったおかげで、御用!となりました。

 

10歳位のシャムネコに似た女の子です。

 

耳がダニで縮んでしまっていますが、きれいで大人しい子です。

 

おばあさんの遺志を継いで、この子の家族を見つけることになりました。

 

名前も聞くこともできませんから、なんとなくマリリン・モンローのように妖艶なので、モンローと呼んでおります。