jupes jupesの日記

Lanai Fukudaのくだらない日々

5月4日・・・

昨日書き掛けていたものです・・・

 

 

5月3日の憲法記念日のおめでたい日に、我が「ネコ道の会・小平」の(今のところ)最後の残りの2匹を、素敵なご家族さまのお宅に無事にお届けすることができました。

 

またまたHさまご夫妻の大活躍により、ゴールデン・ウイークの真っただ中である、結構な渋滞の中をご主人の直感とドライビングテクニックで、奇跡的にするするとかき分け、なんと一日で2か所も同時にお届け完了することができたのでした!

 

今回も、ご夫妻の小気味よく品の良いユーモアたっぷりの夫婦漫才、プラス、奥様のたくさんのためになる豆知識を拝聴しながらの楽しいドライブでした。

 

その合間に、超がつくほど甘えん坊のチャー君とトム君の甘え声の大合唱が合いの手として混じり合う、大騒ぎな車中でした。

 

チャー君は、どんな人に対しても、ハグハグチューキス抱っこ・・・が病的なほどに止まらない、人間依存症猫なのですが、猫に対しては、これもまた異常なくらいに敵対心を持っている猫なのです。

 

そのために、どの猫ちゃんとも絶対に会わせることができず、トム君とも一触即発の仲でひやひやものでした。

 

チャー君とトム君の顔合わせの時に、ケージから脱出してしまったトム君を追いかけ、死闘の争いをしてしまい、仲介に入った私まで興奮した両猫が襲い掛かってきて、ようやく引き離したあとには、トム君の黒い毛玉と下痢うんちゃんが部屋中にまき散らかっており、私は、引き合わせたことを大いに後悔したのでした。

 

車中で我慢しきれなくなったチャー君は、キャリーから飛び出し、茶色い長い毛をあちこちにすりつけながら、落ち着かずに、前に行ったり後ろに行ったり外を眺めたりと大騒ぎでした。

 

この子がいると、可愛く癒されるのですが、構って甘えが激しくうるさく、帰ろうとする度に「帰るな~助けて~」と悲鳴にも似た声をあげて大騒ぎをするために、後ろ髪がひかれる思いで、帰るに帰れず長居をすることになり、また他の猫を受け入れられないし、と本当に一刻も早く旅立って欲しいと心から願っていたのでした。

 

きっとチャー君は前の飼い主さんから捨てられたのが原因で分離不安症を持っているのでしょう。

 

(その為に、私の焦りをついてきたルシファーの誘惑により、先日、ものすごく怪しげな自称3つの会社を経営する社長、というおっさんに騙されてしまい、チャー君を翻弄することになってしまったのでした・・・

 

最初からそのおっさんは怪しげ満載でした。

 

虚栄心、慢心、空威張り、自尊心ない分虚勢を張る・・・そんなネガティブな修飾語が似つかわしい方でした・・・これも私を試すルシファーの誘惑だったのでしょう。

 

電話番号を調べ固定電話の方にいきなり電話をかけてきて、とうとつに先祖が代々地主であるという家系自慢、アメリカ人の奥さんが交通事故で急死し(疑惑を持ってしまった・・・)残されたイギリスの寄宿舎に入っているという優秀な2人の子ども自慢、3つの会社を神奈川と東京で経営しているという自慢をしたあと、夜遅くに、「今しかいけない」と強引にやってきて、あいさつもそこそこにトイレに駆け込み、無作法にも3時間も居座り、猫達と遊んだ挙句に、すぐにでもチャー君が欲しいとおっしゃってきたのでした。普段は疑い深い私なのですが、つい、大金持ちの社長の家に行ったらこの困ったちゃん、チャー君は幸せかも知れない、と目先の欲望に目がくらみ、次の日にお届けすることになってしまったのでした。松本さんのお車で到着したその自慢の家は、もともと工場であったらしく、一階には、たしかにベンツがずらっと4台ほど並んではおりましたが、あたり周辺には、車のパーツゴミが山積みになっており、2階にある家の方も、まるで盗賊が荒らしたごみだめのような有様でありました。迎えてくれたおっさんは、下着姿のようなだらしない姿で、ふてぶてしく、いきなりちゃぶ台にどかっと座るとなぜか紙パックのコーヒー牛乳を汚れたマグカップについで飲みながら仕事を続け、自分の話をしだし、こちらの話に耳を傾けようともしませんでした。失礼ながら見渡すと仕事場のリビングには大きな、しかも朽ち果てたような窓があり、そこに傾いた網戸は一応ついてはおりましたが、そこにのぞむ大きなベランダはなんのゴミか分からないような生活放置ゴミだらけでした。こちらが、「そこから脱走しそうなのですが対策は?」と訊くと「脱走なんかするものか、逃げても帰ってくるよ。普通の家はこんなに広くないだろ、広い家からは逃げないもんだ」と開き直ってふんぞり返り、「猫のトイレは?」と訊くと、「ふん!」と指さしたその先には、亡くなったワンちゃんの犬トイレが汚れたままの姿で置いてあり・・・つまり猫を飼う準備が万端であると、大嘘をついていたのでした。思わず松本さんと顔を見合わせ、「連れて帰りましょうかね」とうなずくと、「失礼いたしました」と深々と頭を下げ慇懃無礼な挨拶をし、ハウスダストでくしゃみが止まらなくなったチャー君を再び、キャリーバックに押し込み、連れて帰ってきたのでした・・・行き帰りの若葉の緑がまぶしい山々の景色が救いでした。きっとチャー君共々、ドライブを楽しむ為だけの一日だったのでしょう)

 

そして、チャー君の新しいご家族さまは、まだ20代後半の若くて元気、かつきれいなお姉さんでした。インドアタイプで仕事以外はほとんど家にこもっていらっしゃり、猫を愛でたい構いたい、というお方で、チャー君にはぴったりの家族さまでした。

 

チャー君はお姉さん好みの漫画の中にいそうなコミカルでユーモラスで、ストーカー男子です。

 

お姉さんは新築ペット専用マンションにお住まいで、ご自分でもおっしゃる通り、オタク系なコレクションがたくさん飾ってある素敵なお部屋でこれから、ひとりと一匹でお互いに思う存分濃厚濃密な愛の時を過ごしてくれるでしょう!

 

チャー君!

 

苦労した甲斐がありましたね!

 

             きれいなお姉さんに首ったけ!

 

早速探検!

 

 

そしてトム君のご家族さまも、この世に、こんな良い方々がいるなんて、地球を捨てたものでない、と思えるくらいに皆がそろって天使系という優しい上品な方々なのでした。

 

トム君は、実は競争率がかなり高く、閲覧は合計4000を超え、申し出てくださった方々は10数件あり、ご見学の方々も次から次へと来られ、皆さま、とってもいい感じの方々ばかりであったのですが、最終的に、天界のお導きにより、このご家族を選ぶことになったのでした。

 

トム君にとっては最高最善のご家族であったと思います。

 

トム君は4,5か月の雄で、一歳くらいのチャー君とまったく同じ経歴の持ち主でした。

 

チャー君とタイミングを少しだけ時期がずれていましたが、埼玉県の猫の多いある場所に突然現れて、チャー君と同じように、餌やりさんのお宅までついてきて、家の中に入ってきてしまったということです。

 

トム君の場合は去勢手術をした際に、ヘルニアがあることを発見されついでに手術をして頂いたそうなのですが、その縫い傷が大きく生々しく痛々しい子でした。

 

しかし、そんなことはお構いなく、トム君は元気いっぱいでおおらかに遊ぶ子でした。

 

同じ家から脱走してきたのかも、と思い、チャー君とトム君を一度顔合わせをしたところ、前述した通りの取っ組み合いの大喧嘩が始まり、トム君の黒い毛が部屋中に飛び散り、ついでにトム君の脱糞のおかげで、大変な大騒動となったものでした。

 

今回、偶然にも2つのご家族候補は同じ方面の方々で、旅立ちの日も一緒、という奇跡が重なったのでした。

 

これも天界の天使達のおはからいでしょう。

 

トム君のご家族さまは、ご両親とも見るからにお優しい、穏やかな方々で、2人のお嬢さんたちも可愛らしくお育ちの良いお世話上手な方々でした。

 

トム君の場合は、面談の次の日のお届けにもかかわらず、ご家族さまは、きっちりとすべて整えてくださり、トム君を迎え入れてくださったのです。

 

終わりよければすべて良しです。

 

おめでとう!

 

チャー君!

 

トム君!

 

天界の奇跡に感謝!

 

 

素敵な親子さま