jupes jupesの日記

Lanai Fukudaのくだらない日々

Happy Birthday! 2Year’sOld

アウシュビッツ並みの厳重体制



5月5日は、我が「エンちゃん&ジェルちゃん」の2歳の誕生日でした。

 

はっきりとした誕生日の日付は分かりませんが、ペット保険に加入する際に、語呂良く

2匹とも「ゴーゴー!」にしたのでした。

 

私は、他の猫ちゃんの騒動でエンちゃん&ジェルちゃんの誕生日をすっかり忘れておりましたが、エンちゃんは勝手に2歳のバースディパーティをしていたのでした!

 

詳しくは・・・

 

3日の夕方、帰ってきてエンちゃんがいない!と背筋に冷たいものを感じながら、

「エンちゃん!」と呼ぶ声に反応して上から「くーんくーん」と子犬のような鳴き声が聞こえるではありませんか!

 

思わず踏み台を昇り屋根の上を見ると、なんとエンちゃんが嬉しそうに、モンローウォークでふんふん♪♬とばかりに鼻歌を口ずさみながら屋根の上を軽やかに縦横無尽に歩き回り、時折、ころころと転がって喜んでいる姿を発見したのでした。

 

こちらは脳卒中を起こしそうになりながらも、冷静になり、チュールを持って「エンちゃん!チュール!」というと、「ワンワン!」と鳴きながら近づいてくるものの、捕まるのを警戒してすっと逃げます。

 

しかし忍耐強く待っていると、ようやく近づいてきたエンちゃんの首根っこをつかみ、無事に捕獲致しました。

 

急きょ、残っていた鳥網をベランダに張って、その日はなんとか事なきを得ました。

 

しかし、翌日、ふと気づくとエンちゃんがなんと今度は、ベランダの柵の上を歩いているではありませんか!

 

高さ3メートル弱くらいのところですから、飛び降りたら簡単に脱走できる場所です。

 

(しかし、なぜかエンちゃんはいつも脱走できそうな場所からでも、外に逃げようというそぶりは見せません。外の世界は怖い、と認識しているようです。エンちゃんは自分のテリトリー内だけで思う存分自由を楽しみたいようです)

 

きっと、鳥網が緩んでいた所を潜り抜けたのでしょう。

 

こちらは心臓発作を起こしそうになりながも、柵の上から首根っこをつかんで、今回も無事にエンちゃんを捕まえることができたのでした。

 

これはなんとかしないと、必死になりホームセンターに駆け込み、今度はベランダの雨よけシートを購入し、試行錯誤をしながら柵の上に張ってみました。

 

シートが大きすぎて、すっかりベランダ全面を覆ってしまっておりました。

 

これでは視覚がさえぎられてしまい、エンちゃん&ジェルちゃんは景色が臨めずにストレスに感じる、と思い、半分に折って張ることにいたしました。

 

 

しかし、張っている最中にクローゼットに隔離していたエンちゃんが扉を突き押し開き、窓を無理やりこじ開け、ベランダに出ると、目にも止まらぬ速さでパネルをよじ登り、またしても屋根上に飛び出してしまったのでした。

 

その早業は、まるでイリュージョンのようで、誰にも止められないものでした。

 

そして今回は何度呼んでも近づいて参りません。

 

そのうちに、紺色の夜空には新月後の細い美しい上弦の三日月がうっすらと現れました。

 

するとエンちゃんは、その上弦の三日月に向かって、「アンアンヤンヤン!」のような不思議な声を発しながら、何度も何度も飛び跳ねて、まるでそこに飛び乗ろうとしているかのようでした。

 

うっすらと月の光を浴びて飛び跳ねる、その様子は幻想的でまるで夜空を飛ぶ妖精のようにも見えました。

 

そんなエンちゃんを見たのは初めてでした。

 

あまりにも自由自在で楽しそうで、見ているこちらもエンちゃんが乗りうつったかのように楽しくなって参りました。

 

確かに屋根の上というものは気持ちの良いものでしょう。

 

屋根の上で軽く吹き抜けていく空気は新鮮で冷たく、部屋の中の空気とは口の中に残る風味が違います。

 

そして家々の照明が美しい夜景を見下ろす気持ちは格別な勝利者のように違いありません。

 

勝ち誇ったかのように勝利の舞を繰り返すエンちゃんを気が済むまで、しばらく放っておこうと思いました。

 

そのうちに12時を過ぎて、5月5日になっておりました。

 

そういえば!5月5日はエンちゃんとジェルちゃんの誕生日だった、ことに気が付いたのです。

 

なにか特別なフードを買ってこようと思っておりましたが、他の猫ちゃん達のフードばかりに気を取られて、すっかり忘れていたのでした。

 

しばらく遊んでジャンプが静かになった頃、もう一度、チュールを持って、エンちゃんを呼ぶと、今度は素直に近づいて参りました。

 

すかさず手が届いた片耳を掴み、引き寄せると観念したエンちゃんが、御用!となりました。

 

ものすごく厳重に屋根を覆ったために、もう2度と屋根に昇ることはできないでしょう。

 

2歳になるまで、十分に屋根上から下界を見下ろし、堪能して満足したエンちゃんでした。

 

2歳のバースデイクレージーナイト!でした。

 

もう今世では絶対に上がることはないでしょう!たぶん。

 

2歳前の記念の夜となりました。

 

2歳おめでとう!

 

エンちゃん!ジェルちゃん!

 

Happy Birthday!