3日間、飲まず食わずでぐったりとしていたジェルちゃんが、今日初めてドライフードをカリカリと音を立てて少しだけですが、食べてくれました。
その姿にほっと安心致しました。
愛しい可愛いジェルちゃんです。
カリカリは、「ビューティプロ」です。
高カロリーなドライフードで嗜好性が高く、エンちゃん&ジェルちゃんは大好きなのです。
以前は太る為に少ししか与えておりませんでしたが、今日は思いっきり食べなさい!とたくさん入れてあげました。
しかし、ジェルちゃんは、自分だけ食べるのを遠慮してか、エンちゃんに狙われるのを恐れてか、周りをきょろきょろと見まわし、誰もいないのを確認すると、私の膝の間に挟まり安全な場所を確保して、ほんの少しだけですが、食べてくれました。
それまで、猫ミルクとチュールに抗生剤を混ぜたものをシリンジで無理やり口をこじ開けて飲ませていたら、食べていないにも関わらず、やたらに力の強いジェルちゃんは両手両足を突っ張り、口を開けないようにし、頭を振って抵抗して参りました。
おかげで私の足は血がにじむひっかき傷だらけになってしまいました。
きっとこれはジェルちゃんからの、2度も手術をさせた私へのひそかな復讐なのでしょう。
甘んじて受け入れます。
しかし、今回の大騒動の副産物として、良かったことは、まずエンちゃん&ジェルちゃんが静かで大人しい乙女となったことです。
とりあえず一時でも静かになりました。
あのまま大音量で叫びながら大運動会を続けていたら、警察にまで通報されていたかも知れません。
そして、エンちゃんまでが、信じられないくらいに、ジェルちゃんに対して思いやりを見せてくれるようになり驚いております。
フードの時間は、いつもエンちゃんとジェルちゃんの両方に同じ量だけフードを入れると、いつもエンちゃんがささっと美味しいところを、まるでワンちゃんのようにがつがつと、周りにフードを飛ばしながら、先に食べ尽くし、その後、のんびりとフードを目の前にして、見つめて動かないジェルちゃんのフードの美味しい部分を横取りして食べてしまっていたのです。
ジェルちゃんはそれを怒りもせずにおっとりと見つめていて、ジェルちゃんが残したドライフードの部分だけを遠慮がちにきれいに食べつくす、というのが毎日のパターンでした。
それが今回、ジェルちゃんが、エンちゃんのとばっちりの結果、不妊手術を受けさせられてしまい、安静にしなくてはならなくなると、エンちゃんは、ジェルちゃんに対して、罪悪感からか、まったくの別猫のように大人しくなってしまったのでした。
いつものように2皿、同じ量のフードを入れておくと、エンちゃんはいつもの通り美味しい部分だけを食べ、横をちらっと見ると、まったく手つかずのジェルちゃんのフードが置いてあります。
エンちゃんが横目でちらっと見ているところを私がすかさず、
「それはジェルちゃんのもの!」と叱ると、エンちゃんは、そのまま自分のフードだけを食べ、あとは一切、ジェルちゃんのフードに口をつけることはありませんでした。
エンちゃんはまるで自分が術後のように大人しくなってしまい、いつものいたずら満載な大騒ぎはしなくなりました。
そしてジェルちゃんのことを一日中舐めたりさすったりして介護するかのような態度をし示しております。
エンちゃんもずいぶんほっそりとして参りました。
そしてジェルちゃんも丸くて大きかった顔が逆三角形の小顔になり、両猫とも普通のサイズの猫になって参りました。
5月の新月前後の大騒動の結末は、良い副産物をもたらしてくれました。
ジェルちゃんの犠牲のおかげで・・・