私はあまり猫達からは好かれないのですが、現在、こちらでお預かりしている子猫達には、私は大人気です。
昨晩も猫部屋に入ってひざまずいたところ、全部の子達がまん丸な目を全開にしてこちらを見つめ、
「みーみー!」「ぴーぴー!」
と鳴きながらよじ登って参りました。
なぜに?今回はこんなに人気者に?とちょっと考えていたところ・・・
理由が判明しました!
私が、餌やりで目立たないように、毎晩、日替わりで黒色の上着を着ているから、その色に反応したに違いないのです。
今回の仔ネコたちは全部、「黒」「黒白」モノトーンばかりなのでした。
それできっとお母さんネコは「黒」ネコちゃんだったに違いないのです。
母猫が一度は姿を消したけれど、もう一度、巨大化して戻って来た!と勘違いしているようです。
仔猫たちは必死になって、
「母上~」「おかあさ~ん」「ママ~」「かあちゃ~ん」「おっかさ~ん」「おふくろさ~ん」「おかん!」
と、それぞれの呼び方で、それぞれのトーンで、必死に母を求めて参ります。
(そういえば母の呼び方っていろいろありますね)
そして私の黒い上着をあちこち探り、お乳を求めて参ります。
子どもたちも必死で、どこかにお乳があるに違いない、と小さい前足であちこちをもみもみふみふみとしております。
それがなんとも・・・前足の細い爪がちくちく刺さり、まるで蜂に刺されているように感じます。
(お母さんネコはこの痛みに耐えているのですね。母は強し!)
その健気な姿に憐憫を感じざるを得ませんでした。
しかし、子どもたちは、お乳がどうもないぞ、と気が付くと、
「な~んだ。にせ母か!ち!」
「でかいからたくさん乳があると思ったけど役に立たず!」
と舌打ちをし、去っていき他の遊びに夢中になっておりました。
現金なものです。