jupes jupesの日記

Lanai Fukudaのくだらない日々

明暗

昨日はまた、明暗の分かれる一日でした。

 

午前中は、Hさまご夫妻のご厚意でキャットフードを大量購入のご搬送をして頂きました。

 

ホームセンターの綿半にお連れ頂くと、有難いことにアウトレットセールの棚に、いつもなら税込みで1,000円近くするフードが税込みで660円とありました。

 

何とラッキーな!

 

ご夫妻さまのご協力であるだけカートに入れてしまいました。

 

そこに東村山でネコの個人ボランティアさまが、その棚を見つけてやって来られ、最近の急激な値上がり傾向を恨む話題をしつつ、市の援助も頂けないというお話もうかがいました。

 

しかし、個人ボランティアさんが人知れず頑張っていらして本当に素晴らしい有難いことです。

 

その方の分も取っておきましょうか?と伺うと、こちらにお世話している外ネコちゃんは、今は、1,2匹しかいないので、そちらの66匹のネコちゃんにお譲りします、とおっしゃっていただきました。

 

感謝です。

 

他のドラックストアで取り置きしてもらった分と合わせると、これで3月いっぱいは持つかな、とつかの間の安堵をしておりました。

 

Hさまご夫妻には、2か所のお店に行って頂き、大量のドライフードとスナックフードと缶詰を、それぞれの保管場所にまでお運び頂き、本当に恐縮しております。

 

これはかなりな重労働です。足腰がきしむほどに重い荷物を運んで頂き申し訳なくも有難いことです。

 

心から、感謝に堪えません。

 

お車の後部席が沈むほどの量のフード

 

 

そして、今度はしばらく行っていなかった自分の買い物を済ませようと、同じドラックストアーの方に自転車で出掛けると、それほど遠くない方面に、白と灰色が混ざった煙が、空に向かって立ち昇っているのが見えました。

 

これは火事かも知れない、と思っていると、携帯電話が鳴り、Mさまからで、

 

「今、テレビでもやっているけれども、近くで火事があったわよ、それもあなたがいつも餌やりしている駐車場の隣よ」

 

とおっしゃいます。

急いでそちらの方を見てみると、足元に火の粉が舞ってきて、焦げた臭いが風に乗って襲い掛かって参ります。

 

意を決してそこに行ってみると、その辺りは、まるでパニック映画の撮影所くらい、これまで見たこともない程の消防車がずらっと並び、警察の方々が、道路にテープを張りめぐらせ、立ち入り禁止の通せんぼをしております。

 

恐ろしい数の消防車と救急車、そしてパトカーの鳴らすサイレンの音が鳴り響き、大変な喧噪です。

 

 

そこに野次馬の人たちも数多く集まり、物見の見物をしています。

 

その現場には到底、入れなかった為に、丘の畑の方から眺めると、まさにそこは、毎日、餌やりをしている駐車場の場所であり、その真隣の家から、もうもうと煙が立ち上っていました。

 

そこに以前、ネコ活動をお手伝いしてくださっていたご婦人が、偶然通りかかり、

 

「あのおじいちゃんは問題の人で、こちらで見守りをしていた人です」

 

とおっしゃいました。

 

また、野次馬に来ていたご近所のご婦人方が大声で、火事の話をしていました。

 

Mさんのお話を合わせると、火元になった家の、そのご老人は、庭にごみを集めてきてはドラム缶に入れて焼いていた、近所の人たちはいつか火事が出るのではと恐れていた、その恐れていたことが起きてしまった、とのことです。

 

私も毎日、そのお宅の側を通っていましたが、昭和風な古びた家屋の庭には不可解な機械の金属の破片が積み重なり、そこに枯れた植木や、どこかで拾ってきたのか、スーパーのかごやら屑ごみのようなものが堆積していて、そこだけが、時代に取り残された奇妙な異空間のようなところと思っていたのです。

 

どうしても夕方の餌やりを案じてしまいましたが、その時間になると、なんとか、遠回りをしながら、全部の場所に配膳することはできました。

 

消防署の方々は、6時を過ぎても、ホースを片付けたりしていましたが、こんな喧噪の

中でも、しっかりといつものネコちゃん達は、マイペースに悠々と、それぞれの場所で待っており、生き強さを感じておりました。

 

夜、8時過ぎにお皿の回収に行ってみると、無残な廃墟と化した4件の家が空虚に暗闇に浮かんでいました。

 

ほんの数時間前までは、平和な普通の家々であったものが、瞬時にこのような姿に変わってしまう、火の持つ脅威を感じました。

 

昼間の火事であった為に、家人がお留守でまったくけが人は出なかったようですが、

仕事をしている間に、自分の家が消滅しているなんて。

 

朝、普段通りに家を出て、帰ってきたらすべてが消え去っているなんて、誰が想像できたでしょう。。。

 

昨日まで、普通に暮らしていて、普通に使っていたものが、もう帰ってきたら、黒こげの塊になって目の前にあるなんて、なんという言葉にならない怒りと悲しみと絶望を感じます。

 

ああしておけば良かった、こうしておけば良かったと、後悔ばかりが残っているでしょう。

 

人には説明できない大事で大切なものもたくさんあったことでしょう。

 

それを4件のお宅の人々は、もう取り戻すことができないのです。

 

物見見物に来ていた近所の人々は、どちらかというと嬉しそうに見えるような興奮気味に大声で噂話をしていました。

 

もちろん深い同情心もあるでしょうけれども、ご自分らに被害がないと他人事であり、無責任で面白半分の気持ちになるのかも知れません。人間ですから、仕方がありません。

 

それがわが身に降りかかったら、まったくの別な感情になるのです。

 

被害にあったご当人の方々のどこに向けて良いか分からない怒りと悲しみと絶望感が、炎で爆発した窓で微風に揺れる亡霊のようなカーテンの切れ端に感じ取れました。

 

 

 

そのご老人は、無限地獄の不徳を積んでしまいました。

 

しかし、その両隣で、外ネコちゃん達に餌をあげていた2件のお宅はまったく無傷であったのです。

 

内部が消滅したお宅の真隣のお宅は、以前、あの伝説の「もみじちゃん」のお世話をしていたお宅でした。

 

そのお宅の真横の家は、見るも無残な姿をしていたにもかかわらず、もみじちゃんのお世話をしていたお宅は、26台もの消防車のホースでかけていた、化学的な泡を含んだ水のダメージさえも受けていませんでした。

 

壊滅的なお宅の道を挟んですぐのお宅も、もみじちゃんと他のネコちゃんに餌をあげていたお宅で、そのお宅もまったくの無傷でした。

 

これはネコちゃん達からの恩返しとしか思えません。

 

そこにご自分は90歳であるという、どうみても70代くらいにしか見えないご婦人が通り掛かり、私の自転車のかごの中の餌やりの荷物を眺めながら、ご自分も野良ネコちゃんをお世話しているのだけども、ネコちゃんのものすごい程の愛を感じている、人には言えないけれどもあなただったら分かってくれるでしょう?と話し掛けられました。

 

そのご婦人のお宅も火事のあったお宅から5メートルも離れていないお宅でした。

 

そのお宅もまったくダメージがなかったようです。

 

そのご老婦人は私に深々と頭を下げ「ネコに代わってお礼を申します」とおっしゃってくださいました。そんな気恥ずかしいことを言われることはめったにありませんから、かえって恐縮してしまいました。

 

この火事をすべての人々への教訓として、謙虚にへりくだって頂きます。

 

精霊さま方にも感謝

 

被害に遭われた方々には何もお手伝いができない無力さを感じますが、ひたすら天界の愛と光を

 

 

 

この教訓を我とわが身に置き換えて考える必要がありますね・・・