jupes jupesの日記

Lanai Fukudaのくだらない日々

エンちゃんとジェルちゃんの交わしている協定

我がエンちゃん&ジェルちゃん達の間には、ある協定が交わされているように思えます。

 

2ネコちゃん達が遭ったばかりの頃は、気の強いエンちゃんがジェルちゃんを噛んだり叩いたり追いかけたりと、いじめ抜いて、こちらもハラハラの日々で全員がストレスを抱えておりました。

 

それがある日、突然、エンちゃん&ジェルちゃんはクールダウンしたように豹変致しました。

 

ジェルちゃんの方が強くなり、私の膝を独占できるようになると、近づくエンちゃんの頭をバシバシと叩くようになったのです。

 

エンちゃんはと叩かれると目を閉じてすごすごと退散し、大人しくクローゼットの棚の上に上り、こちらの様子を静かにうかがうようになったのです。

 

それから、ほとんどの時間はジェルちゃんが私を独占できる女王様になりました。

 

ジェルちゃんが飽きて、他の場所に移って寝入った途端に、ずっと私達を観察していたエンちゃんが、ジェルちゃんいないわずかな時間を、見計らい、ジェルちゃんの方を何度も振り返って寝ているのを確認し、私にすり寄って参ります。

 

そして小さく甘い声を発し、思う存分私を舐めまわし、まるで「寂しかったよ~。今だけ甘えさせて~」と言っているかのようにこれでもか、と思うくらいに最大限くにゃくにゃとろとろの求肥(ぎゅうひ)のようになって甘えて参ります。

 

それが、ジェルちゃんのあくびの音を合図に、エンちゃんはびくっと全身緊張して立ちあがり、体も硬い板チョコに変わり、後ろ足で私を蹴り上げて、さっとそしらぬ顔で、何事もなかったかのように、別の場所に移ります。

 

そこに堂々とのっそりとゆっくり登場してくるジェルちゃんが「何してた?」とエンちゃんをにらむとエンちゃんは「女王様の玉座を温めておきました」という顔をしてすーっとなるべく遠くに逃げていきます。

 

そして、南向きの出窓も最初はエンちゃん専用の鳥さんにあいさつをしたり観察をする場所であったのですが、ジェルちゃんが「どきな!」というと、エンちゃんは、やはり悲しそうな顔をして「女王さまどうぞ、ご存分に」とすごすごと退散します。

 

しかし、鳥さんが見たいエンちゃんは、不満が残り、私に「ワンワン!クーンクーン、鳥さんが見たいの!鳥さんが見たいの!」と訴えて行ったり来たり、あらゆる窓に近づき、果敢に開けようと挑戦し始めます。

 

それで、この間の強風が続いた3日間の間に、風で緩んで少しだけ開いてしまった雨避けシートの隙間から脱走し、ベランダの通路に飛び降りてしまいました。

 

しかし、以前より賢くなったエンちゃんは、去年のようにそこから飛び降りて外に脱走することはなく、私に助けを求めて「ワンワン!クーンクーン・・・逃げるつもりでなかったのです・・・面白半分でつい・・・お助けください・・・」と鳴き続けます。

 

部屋にエンちゃんの姿が見えないことで、真っ青になった私が、「もしや」と思ってベランダ通路が見える小窓を覗くと、エンちゃんが「お助けください~・・・」と申し訳なさそうに床に転がり、照れ隠しをします。

 

私が小窓を開くと、近づいては参りますが、体が重たく、小窓から部屋の中にジャンプできません。

 

仕方なく私が、重たいエンちゃんの首根っこを掴み、引き上げます。

 

これをこの間、3日間、3回繰り返されました。

 

さすがに参り、雨避けが緩まないように、外見はよくありませんが、しっかりと頑丈に隙間を閉じました。

 

その後も諦めの悪いエンちゃんは脱走を試みましたが、無理だと分かり諦めたようです。

 

この行為も今思うと、ジェルちゃんに私を取られ続けているエンちゃんが私を試す「お試し行動」であったと思います。

 

この子達を通じて、人間の姉妹の子育てをさせられているような感じになります。

 

しかし、この子達は人間よりも賢く、お互いに無駄な争いを避けるため、時間を決めて私を譲り合うようになりました。

 

また私が見ていないところでは、激しく追いかけっこをしたりして遊び、疲れるとべったりとくっつき舐めあい、慰め合い助け合っています。

 

この子達からは癒しと学びを頂いております。

 

べったりエンちゃんジェルちゃん