またまた脱走ネコちゃんの捕獲お手伝いを依頼されてしまいました。
ネコちゃんが脱走することは大きな意味があると思うのですが、逃げられた方は、生きた心地がしません。
たいていの飼い主さんは命が削られるほど苦しみます。
(ときどきは不妊去勢手術もせず、逃げたら逃げたで良いと言って、平気な顔をして放っておくひどい人間もおります)
多くの飼い主さんは食べ物も喉を通らず痩せて弱り切ってしまいます。
まだネコ活動を始めたばかりの時、捕獲したばかりのマイケルが、私の留守中、その夜のうちに脱走してしまい、雷に打たれたほどの大ダメージを受けました。
その晩から毎晩一か月死にそうに落ち込み、探し続け、5,6キロは痩せてしまいました。
そのマイケルが何事もなかったかのように戻って来た時は、天にも昇る気持ちになったことを覚えております。
脱走された者の気持ちが良く分かるため、周りで脱走したネコちゃんがいた場合は一緒になって探すことにしております。
昨晩、偶然見たFacebookで、「能天気に戻ってくればいい」とコメントを書いている飼い主さんがいて、驚きました。
その方は、以前、こちらで保護したネコちゃんの元飼い主さんでした。
こちらで保護したネコちゃんは、その飼い主さんが、2年も前に動物病院の駐車場で逃がしてしまったらしく、しかし、まったく捜索もせず放っておいた後に、偶然、私が子ネコを捕獲していた現場に、その子が現れ、捕まえて欲しいという顔をしていた為、大きなキャリーバックに入れて捕獲され、こちらで保護することになったのでした。
保護した時は長毛種の為に、毛は汚れて皮膚病がひどくなっておりました。
その子をきれいにして慣らし、新しい家族が見つかり、その直前の最後の晩餐といってFacebookにあげていたところ、元飼い主さんが発見して、
「うちの逃げた子です。返してください」
と訴えてきたという小事件がありました。
しかし、もう翌日には新しい飼い主さんのお宅にもらわれていくことになっていた為に、こちらも
「2年も探さなかったのですから、こちらにお譲りください」
と交渉をしたのですが、泣きながら、頑として譲らず、こちらも新ご家族に申し訳なく思いましたが、最後はその新ご家族さまに平謝りに謝り、その子の代わりに、さび子ネコちゃんを提供させて頂くことになったのでした。
それはそれで終わりよければすべて良し、ですから、良かったのですが・・・
しかし、またもや・・・
疲れました・・・
うちのエンちゃんも昨日、部屋の中に「またいない!」と思い、大きく「エンちゃん!」と呼ぶとか細い声で「クーンクーン」とどこからか子犬のような私に助けを呼ぶ声が聞こえ、「もしやまた屋根の上に!」と焦りまくり、スリッパを脱いで、ベランダのフェンスに、おそるおそるよじ登って、屋根上を見渡してもいくら探しても見当たりません。
またもしかして、屋根から飛び降りたか!と「エンちゃん!」と必死で叫ぶと部屋の中からエンちゃんが顔を出して、
「クーンクーン」(何か用?)と、変な物でも見るような、いぶかし気な顔でフェンスによじ登って必死に屋根にしがみ付いている私を見上げておりました。
ネコちゃんの脱走は・・・もう止めてください!
聖アントニウスよ、どうぞ逃げた子達を返してください!
ゴマちゃん
ヒナコちゃん
切に切に願います・・・