物事が急速に動いています。
本日ショックであった出来事・・・
数か月前に、ある無責任餌やり農家の庭で大発生してしまった子ネコ達数十匹を救出して保護し、こちらのシェルターで治療を施し、新しいご家族さまにすべて譲渡する活動をしておりました。
そのうちの譲渡していた黒ネコちゃんのイカスミ君が突然FIPを発症して亡くなってしまったそうです。
とてもショックな出来事で、心がひどく痛みます。
イカスミ君は最初から真菌を持っていたために、こちらに引き取ったとたんに、他のネコさん達全員にうつってしまい、Mさんも私も相当な苦労をさせられ、数か月掛かって一番ひどかったクロちゃんは、毛を丸刈りされ、最近ようやく毛も生えてきて、皆完治して、そしてイカスミ君もとても素敵な方に出会えて王子さまになっていた矢先・・・
天使になってしまいました・・・
ご家族さまの心の痛みが辛く伝わって参ります。。。
あの問題の農家の庭では推定100匹以上の大人ネコがおり、80匹くらいの子ネコが今年産まれていたと思われます。
必死になって捕まえてきれいにして新しい家族を見つけて、お譲りして・・・を繰り返しておりました。
しかし、今、人間の人智に及ばない領域もある、ということを思い知らされております。
捕まらなかった子達も多く、病気の大人ネコ子ネコも多く、生き残っているかは定かではありません。
農家の近くではロードキルと呼ばれる、ネコの事故死も数えきれず起きているようです。
この活動では何か虚しく思えることが多々あります。
せっかく命がけで救った命もあっけなく消えてしまう現実
なんだか見えない存在の自然界の精霊達からいたぶられているような、嘲笑われているような気持ちになってしまいます。
落ち込みながらも、しかし、この活動をストップさせることはできません。
それでもまだ生き残った命にまた手を差し伸べてあげることしかできません。
すぐ近所で前足の折れたネコが現れたということで、連日捕獲器を仕掛けております。
なかなか捕まらず、悪戦苦闘しております。
7年前に、この活動を始めるきっかけになった、多頭飼育崩壊団地から救出したやはり前足を大けがしていていた「ホワイト・イーグル」君を思い起こされております。
あの子を救うためであったら、自分の全財産を使います!と天界に誓ってしまったほど、思入れを激しくしてしまったものでした。
(それは行き過ぎ、やり過ぎ、と思い、生命保険2つ、200万円を崩すだけに留めました・・・)
ホワイト・イーグル君も5つの病院を放浪した結果、最後は断脚となり、晩年は淡路島の大きなお屋敷で、お優しいご家族さまと、仲良しネコさん達と最高に幸せな時を過ごし、穏やかに天に召されていきました。
どうせ死ぬんだから放っておけば、という心無い人もおりました。
ノラネコなんか汚い野生動物だ、見て見ぬ振りをしろ、とも多く言われました。
結局は自己満足な世界だと自分でも思います。
手を差し伸べても、放っておいても、結局ネコは死んでいきます。
自分の魂の記憶の中で、放っておいたか、手を差し伸べたか、どちらかが、残るだけのことでしょう。
それでも、やり続けるしかない、という結論になります。