jupes jupesの日記

Lanai Fukudaのくだらない日々

ごみ屋敷連発・・・

6月の終わりの昨晩は、意を決して「ごみだめネコ屋敷」さんのお庭の掃除&片づけをして参りました。

 

偶然通り掛かった道で、やたらとチャトラ柄の慣れ慣れなネコさん達が道の真ん中まで出てきて寝そべり、通り掛かる人達に餌をおねだりしている衝撃的場面に出くわしたあたりから、ことが始まってしまったのでした。

 

そのお宅のご夫人は、以前から私の連絡先を知っていたようで、

 

「道端でうずくまっているネコを発見したから、保護して欲しい」

 

と電話を掛けてきた方でした。

 

そのうずくまっていたネコちゃんは、近所で無責任多頭飼育をしていたご老人が、ごみ屋敷内で熱中症による突然死をし、その後、ネコ嫌いな近所の人達が残っていたネコ達に毒餌を撒いて殺されていた中で生き残った子らしいのでした。

 

私もそのネコさんを知っていて、毎日、なんとか餌と水を与えていたのですが、ある日近所の悪魔のようなじいさんの手によって毒を食べさせられていたらしく、保護した次の日には亡くなってしまったのでした。

 

その廃墟のようであったごみ屋敷には叶いませんが、汚さでは劣らないほどのレベルののチャトラ軍団屋敷があったのでした。

 

当時、たくさんチャトラの子がいる庭を覗いてみると、そこはかなりひどいゴミだらけのお庭であったことが分かりました。

 

またちゃんとした餌も与えられていないようでした。

 

置いてあったバケツの水も腐敗し、バケツもカビだらけで、また植えてあるお花達は、腐敗したごみと雑草の中に埋もれていて、見るに堪えない悲惨な環境の中にチャトラ軍団だけでなく、複数の地域ネコさん達がそこに集まってきていたのです。

 

ネコさんは、このようなゴミだらけでごちゃごちゃとした場所を好んで棲みつくことが多いようです。

 

きれいに整頓され影もないようなお庭にはネコさんはあまり寄り付かない傾向があると思います。

 

しかし、その愛嬌にあふれたネコさん達は、蚊やダニにやられて皮膚病も酷く、口からよだれを垂らしている子もいたりとあまりにも気の毒になり、そのお宅の夫人にお願いし、庭に入らせてもらい、餌や水のお皿を置かせてもらい、皮膚病や口内炎のネコさん達を次々に動物病院に連れていき、歯を抜くなどの治療もして頂き、その後は、毎日、お世話に通うようになってしまったのでした。

 

庭にはちゃんとしたネコハウスもなかった為に、スーパーから段ボールの箱をもらいアルミシートでくるみ、去年の冬の前には、全国の皆さまからお送り頂いたフリースや毛布をいれて置かせて頂きました。

 

おかげさまでチャトラ軍団やその他のネコさん達は、ご夫人いわく

 

「今年みんな死ぬかと思って覚悟していた」

 

とのことでしたが、どの子もまだまだ元気に庭でくつろいでいる姿が見受けられます。

 

全国の皆皆さまからたくさんお送り頂いたフリースや毛布をネコさん達はとっても気に入り一日中、その上でくつろいで寝ていましたが、やはり外で屋根もバルコニーも雨漏りしているお宅の縁側で、みるみるうちに雨や泥で汚れてしまっておりました。

 

その度に汚れた面を替えてあげておりましたが、半年間、フリースや毛布達は頑張ってお役目を果たしてくれ、よれよれドロドロになってしまっておりました。

 

そのお宅のご主人はもう仕事を引退して一日中おうちの中にいるようなのですが、外のネコ達や崩壊しつつある庭にはまったく関心がないようで、無頓着そのものです。

 

ふと汚れきった窓から中をつい見てしまうと、家の中も外と同じくらいごみだめのような状態で、ワンちゃんのうんちゃんも転がり、テーブルの上にはいつも焼酎のパックが置かれていて、テレビを見て大笑いしているご主人は現実逃避に明け暮れている人と見受けられました。

 

駐車場には立派なワゴン車が置いてあり、時々はお孫さん達が訪問してきては出かけるようで、決して病気でもないようです。

 

奥様は毎日学童のパートさんに出かけ、経済的にも困っている様子はありません。なのにこちらには、ネコさんの医療費は全部出させ、薬も要求して参りますが、一円たりとも、その費用を出す気はないようです。

 

そしてネコさんが亡くなったら

 

「持って行って葬儀に出して欲しい」

 

とまでおっしゃって参りました。

 

ご自分のネコさんがつい先月亡くなったらしく、その時はご自分達の車でお寺までお連れしたとおっしゃいます。

 

庭にいるネコさん達も「私たちのネコ」とおっしゃっていたにも拘わらず、病気になったら

「うちのネコじゃありませんからノラネコですから」

 

と急に突き放される発言をされ、こちらを呆れ果てさせます。

 

ふつふつと沸き起こる理不尽さに割り切れない怒りが沸いて参りますが、ネコさん達は追い払われることのない安全と思える場所で、必死で生き抜いているだけですから、怒りを飲み込んで、できる限りのことをしております。

 

実のところ、毎日その場所に足を踏み入れるのはかなりの苦痛です。

 

庭にはなぜか雨水を溜めて、ガマガエルを養殖していて、大きなガマガエルがあちらこちらにおり、踏みそうになってひやひやとします。更に蚊やハエ、ナメクジ、ゴキブリの宝庫です。

 

通り掛かる人達もあまりにも汚い庭なのでごみを放り投げていくらしく、どんなにごみを拾っても、まったくごみが減りません。

 

そんな状況の中で、暑くなって参りましたので、積み上げられていたフリースや毛布を昨晩一時間ほど掛けて撤去して、今朝の燃えるゴミに出してもらいました。

 

10枚で足りると思っていた有料ごみ袋はあっという間に足りなくなり、残りは後日となってしまいました。

 

フリースや毛布だけでなく庭に堆積していた数十年分の溶けてドロドロになってカビが生えまくっている元の形がなんであったのか分からない物体もかなり多く葬りました。

 

その後、やはりもらっておいた3つの新しいダンボール箱に、新しい木綿のタオルを入れて設置しておきました。

 

悶々としながらの作業でしたが、かなりすっきりとして達成感がありました。

 

これで少しは害虫も減り、ネコさん達も居心地が良くなるでしょう。

 

ほっとして公園で手を洗っていると、突然携帯電話が鳴り、なにかと思って出ると、今度は、そこのお宅のすぐ近くのアパートの「自称霊媒師」の老婦人から、

 

「携帯電話が狂ってしまった見て欲しい」

 

というご依頼がありました。

 

その老婦人の息子様は重度の精神と身体障碍をお持ちでいらっしゃいましたが、3か月ほど前に、重症のてんかん発作によって突然死を遂げてしまわれたそうです。

 

こちらにも警察から電話がありました。

 

なぜかというとその老婦人の携帯電話に私の電話番号の履歴があったからだそうです。

 

私は、その老婦人から息子様が亡くなる直前に、

 

「風邪をひいて家から出られない」

 

というSOSの電話を頂いて、たくさん食料や風邪薬などを届けていたのでした。

 

警察の方によると老婦人が何を言っているのか分からない、認知症なのか、精神病なのか、息子さんの死を受け入れられなくて喚いている、という旨の電話でした。

 

私は警察の方々に知っている限りの情報をお伝えし、なんとか分かって頂いたのでした。

 

その老婦人はやっかいであった息子さんではありましたが死んでしまうと寂しくて毎日泣いて暮らしていると言います。

 

またお骨を部屋に置き、一緒に寝ているとおっしゃいました。

 

部屋に無理矢理、招待されていくと、亡き息子さんが履いていたというガムテープで補強した健康サンダルを出され、躊躇しながらも、仕方なくそれを履き、やはりゴミだらけのお部屋に意を決して入っていきました。

 

そこでアンテナが壊れているというテレビを直してくれとか、携帯電話がおかしいとかさんざんリクエストをされましたが、アンテナは大家さんに頼むしかないとお伝えし、何も問題のない携帯電話の説明をして、ほうほうのていで、部屋をあとにしました。

 

しかし、一番、気になっているのは、その老婦人が10年以上も髪を洗わず、切ってもいないという、太く長い棒状になって固まっている、腰まで垂らしている髪の毛のことです。

 

あまりにも気の毒なので、何度も、私が床屋さんにお連れするか、私が持っているバリカンで切りますよ、と言っても、拒絶されてしまいます。

 

「今度ね、いつかね」

 

とおっしゃいますが、そうしているうちに、この老婦人も突然死をしてしまうような気がしてなりません。

 

そんな昨晩の出来事でした。

 

人間のことは疲れます。

 

しかし、これで今年の前半の穢れを断ち切ったと思い、仕切り直しをしようと思います。

 

すべての存在に天界の最高最善の愛と光を

 

エンジェル・バグ お口直しに