先日、自分の住んでいるところと母親の家のエンジェル風水をし、またいろいろなものを手放しました。
その中で思い切って処分させてもらったものがありました。それはテレビショッピングで購入した高価なフライパンでした。
過去の多くの経験から、テレビショッピングで購入したものでヒットしたものはない、と何度も痛い学びをして分かっているにも関わらず、つい、人間的な煩悩に負けて衝動的に買ってしまったフライパンも結局、粗大ごみの仲間入りになってしまいました…。
テレビショッピングの番組はだいたい深夜枠です。
きっと多くのテレビショッピングで購入する方々は、深夜の番組を見て購入欲を刺激されてつい買ってしまうのだと思います。
深夜とは人が一番リラックスして脳も休憩状態の無防備な状態でいる時です。
そんな時に、煩悩をかき立てるエキサイティングな情報がふっと入ってくると人はつい、軽い催眠状態に陥り、購入の誘導をされてしまうのでしょう。
テレビショッピングの番組は、まるでコメディかコントのような芝居がかかったセールスショードラマです。
出演者の方々は、一昔前にちょっと有名であったタレントさんが起用されていて「この有名人が、お墨付きというなら安心できるものだろう」という人々の安心感を起こさせ、まずは人の心の中の安心保障ポイントを押さえられます。
最初から最後までだいたいが同じパターンでちゃんとしたシナリオがあり、セリフがあります。ちょっと有名人タレント達がワザとらしくもオーバーなセリフで商品を褒めたたえ、その性能の良さを何度も何度も大声で繰り返し、そしてサクラの観客の方々が、「オー！ワ～！」というような賛嘆の絶叫を巧みに挟み込んでドラマを盛り上げます。
何度も商品の性能の良さを繰り返し、讃えた後の最後に、「そして値段はいくら？」と知りたくなります。そこで販売者がいうには「これだけ素晴らしい高価なものなのに、こんなに安く購入できるのだ！」という「最高のものなのに、こんなに安価！」という人の本能をくすぐり、更に極めつけは「たった今が安価で買えるまたとないチャンス！この瞬間に買わないともう2度と手に入らないかも知れない！さあ、今買おう！」と大いにあおられた結果、つい受話器に手が伸びてしまう…というなんとも巧みに仕組まれた深夜の催眠ドラマなのであります。
私も昼間ほとんどテレビを見ないので、一番気楽に見ているテレビで繰り返し繰り返し映像に流れてくるショーに、まただまされていると分かっているのに、つい催眠に掛かったようにふと、電話をしてしまう、というパターンを繰り返しておりました。
最近はほとんどテレビショッピングではものを購入しなかったのですが、フライパンはちょうど皆が欲しいと思っていたもので、ついつい煩悩に負けてしまいました。しかしこれを最後にし、もう2度とテレビではものは買わない、と心に強く決めております。
しかし、あれだけ宣伝費用を掛けて、あれだけ大掛かりなショーを繰り広げているにも関わらず、だいたいほとんどの商品が、その謳っている性能を機能していない駄作のものである、という事実は、どういうことなのだろう、と思います。まるでテレビを使ってだいたんな集団詐欺をしているかのようです。きっと多くのクレームと返品があるに違いないのですが、それでもテレビショッピングは廃れない、という不思議なからくりがあるのだと思います。
私の過去のテレビショッピングでの失敗談は数知れずです。
なんと外国に赴任中でも現地のテレビショッピングにやられておりました。
面白かったエピソードがいくつか…
まず、オーストラリアのゴールド・コーストで、そこは一年中温暖な気候ゆえに、虫が多く、あまり好きではない、「ごき・・」さんが数多く生息しております。
彼らは日本の「ごき・・」さんと違って天敵が少ないせいか、家の中でも外でものんびりとゆったりと過ごしておられます。
風貌も、だいたい巨大で5センチから１０センチ位もの大きさで色は薄茶色で、足が西洋人のように長く、動きはのんびりと象のように歩いておられます。
現地の人々もあまり彼らに関心をしめさず放置しているようで、彼らは好きなようにどこにでも出没するのでした。
住んでいたコンドミニアムで何度も彼らと出くわし、対策をどうしようと練っていたところ、やはり深夜のテレビショッピングで、「家の中のねずみや害虫を超音波で撃退する！」という超音波グッズを見て、「これだ！」と思い、早速電話をして購入してしまいました。
届いて早速設置してから、１，２日は彼らが出没しなかったので、効能があったと思っていた矢先に、コンドミニアムに帰宅した私の目の前に、突如ゆったりとのんびりとした風貌で足の長い薄茶色の彼が、優雅な足取りで私の目の前に現れ、そこを横切ろうとしました。私はとっさに、設置してあった超音波の機械を手に取って、彼に向けました。
彼は「ん？なんか用？」というように少し振り向き、そして「あ、ようがないならさようなら」というように何事もなかったように、またゆったりと好きな方向に歩いて行かれました。
その後、その超音波グッズは葬り去り、彼らが現れた時は雑誌を丸めて手にすることに致しました。
また同じゴールド・コーストで日に焼けすぎて皮膚にシミができてしまい、それを取る化粧水のようなものを購入しつけたところ、肌がゾンビのようになってしまいました。どうしたら良いかその会社に電話をすると「１週間顔を洗わず我慢しなさい」と命じられました。そんなことはできずに思いっきり顔を水で洗い流したところ、徐々に治ってまいりました。
それは一歩間違えば大変なやけど状態になっていたのでは、と今思うと身震いするような恐ろしい買い物でありました。
またアメリカのカルフォルニアでも乾燥しきった土地で、しわ対策に皮膚に張るものを購入したところ、届いたものは、ただの丸く切った透明シールで顔に貼るとそれがてかてかと光って着けているのが丸わかりでまったくみっともないもので、やはりゴミ箱行きとなりました。
まだまだ私のテレビショッピング失敗談は数知れずあります。
しかし、それら過去の失敗では、今のように天界のマスター達にお伺いをせずに、ただ、自分の欲望と煩悩にまみれた判断でしたことばかりでありました。
これからは物を購入する時は、低俗な自分のままで行動せず、いちいち天界のマスター達にお伺いをし、正しい判断をしていこうと思っております。
今回のエンジェル風水でまた新たに誓ったことでありました・・・
