jupes jupesの日記

Lanai Fukudaのくだらない日々

皆、精神疾患を持つ・・・




最近、もう一度、カウンセリングのテキストを見直しているのですが、精神医学の中の心理学用語がどんどん変わっていくし、精神の病の病名もどんどん増えており、毎年、直しても直しても切りがないほどです。

ずっと昔、学生時代に心理学の授業を取った時、教科書の中のおおまかな精神疾患のタイプに自分をあてはめたり、周囲の人達をあてはめてみて、皆、結局、どこかしらあてはまることが分かり、ものすごく嫌な気分になったことがあります。

その10年後、もう一度心理学を勉強し直そうと思って、同じ教授先生の授業を取ってみたのですが、なんと、その教授はまったく同じ教科書を使用しており、まったく同じ、試験問題を出しておりました。

その頃はまだ日本の心理学はアメリカより何十年も遅れを取っていると言われておりました。

しかし、そんな時代は過ぎ去り、今や日本の心理学の分野もどんどん進化し、世界に後れをとっていないようです。

それはやはり今の時代の世相を表しているからだと思います。

以前のような、まだのんびりとして単純であった時代は過ぎ去り、社会が複雑化し、それにともなって人々の精神状態も単純ではいられなくなり、複雑な心理状態に陥り、抑うつ状態にならざるを得なくなったからだと思います。

社会の中でうつ病というものが市民権を取り、皆、堂々と「うつ病」を名乗り、会社を休んだり辞めたりできるようになっています。

ずっと以前では「うつ病」などというと、ものすごい程の奇異な目で見られて「○○ガイ」になったなどと忌み嫌われたものです。

しかも、今や「うつ病」とも呼ばないようです。「うつ病」にも様々な種類があり、「抑うつ状態」「抑うつ気分」「そううつ状態」…と大変多くの症状と病名が出てきます。

そして、様々な脳の病気である疾患の症状や症例をみると、自分もその中のどれかに当てはまりますし、周囲の人々も全員、何かしらの症状を持っていることとなり、結局、皆、精神病・・・と思えて参ります。

最近では、パーソナリティ障害と呼ばれる精神疾患が取りだたされますが、この障害にも、細かい様々な種類があり、その原因も様々で、細かくみていくと、やはり世の中全員、「パーソナリティ障害」の人だらけ、100%精神病!と思えて参ります。

ただ、そのレベルが激しいか、そうでないかだけであり、皆、その人格を理性で抑えているか、抑えられないか、だけの感じが致します。

特に私が以前、滞在していたアメリカではこの「パーソナリティ障害」らしき症状を激しく持つような方々ばかりでありました。それらの人々は強烈な個性を持ち、自己主張が出来、自意識も高く、自己の尊厳を高く持つ方々と言われて、とても尊敬されて、表に取り上げられていたものでした。しかし、仕事仲間としては、ものすごく嫌なやりにくい人達ばかりでありましたが。

今や日本でも、このようなちょっと「パーソナリティ障害」のような方々がたくさんいらっしゃる気が致します。

どれが個性なのか、どれが病気なのか、見分けがつかない程です。

そんな時、偶然、「地球テラへ・・・」という映画を久し振りに借りて観ました。

本当に地球への警告を込められたメッセージ性の高い名作です。

竹宮恵子先生の中にきっと宇宙界の賢者が乗りうつられて、このような素晴らしい壮大な物語ができたのでしょう。

余談ですが、常々思うに、やはり作家の先生方には、上からの指名があり、選ばれた方に、天界のマスター達や、宇宙界の賢者方、ご先祖様方、または精霊達が乗りうつられて書かせるののでしょう。

SFものや歴史ものも、絶対にそれらの魂が憑依して書かせているのだと思います。


「地球テラへ・・・」の中では、宇宙系?コンピューター頭脳の指令により、地球を元の美しい状態に戻すために、すべて人工で地球人を作りだしておりました。

そして、選りすぐられた完ぺきな地球人の中に、少数だけ「ミュウ」と呼ばれる、どこか疾患を持つけれども、その代わりに特殊な超能力を持つ人類をわざと作らせて、その完ぺきな地球人と不完全だけれども超能力を持つ「ミュウ」のどちらが生き残るか実験をしていた…というようなストーリーであったと思います。

結局、戦いの末、両者とも多くが死に、ミュウの長によってコンピューター頭脳も破壊されました。人類は支配から逃れて、地球はそのどちらが勝ち残って生き残るのではなく、生き残ったすべての人々が助け合って、地球を再生していく・・・というエンディングでした。

まさに、今の時代に必要なメッセージなのでは、と思えます。

コンピューターなどの人工的なものによって完ぺきを求められた地球で、人間の脳が結局は病気になってしまい、希望が見出せない…そして病名ばかりが増えていきますが、そんなものなど、結局はどうでも良い、という感じがします。

その根本的なものでは、「人間は皆不完全」。

病気の症状を数え上げても仕方ありません。原因を追求しても仕方ありません。皆、病気で生まれているのです。

だからもうあきらめてもっとゆるくいきましょう。

地球は、修行の為の星でもありますが、見方を変えれば、療養所の星のようなものです。

そんなことをふと思えて参りました。