小さな森を歩いている時に、聖フランチェスコからこんなメッセージを受けました。
「森の動物達を見習いなさい。
森の動物達は、今、目の前にある与えられた恵みの収穫を嬉しそうに、ある分だけを食べる。
ない時のことを考えることはない。ない時はじっと耐えてあるまで待つ。
起こる災にも何も言わず、それが去るまで抗わず静かにやり過ごしている。
森の動物は、未来のことは考えず、その時、ある分だけを満足するだけ食べつくす。
森のリスだけは、例外だ。森のリスは裕福な未来への投資家だ。
リスはたくさん収穫したどんぐりを冬に向けて森の地中に埋めて蓄えをする。しかし、十分食べるだけの分は覚えているが、それ以上はどこに埋めたか、また収穫していたことさえ忘れる。そのどんぐりは時を経て、樹木へと成長し、再びどんぐりの実をつける。そのどんぐりの実は遠い未来の子孫の恵みになる。
天は、それら森の動物達に多少の苦しい時を与えるが、常に感謝し続け、不平不満を言わない動物達に、再び太陽を昇らせ雨を降らせ、季節をめぐらせて恵みを与え続ける。
人間だけが、未だ来ない「未来」を常に案じて憂いている動物だ。
天がどれほど太陽を昇らせて雨を降らせ、季節をめぐらせても、人間は、目の前にあるものに不足を感じ、ないものに対して不平不満を言う。
そして他の人間からもぎ取るように過剰に収穫した金持ちの人間は、自らと自らの子孫だけが裕福になれば良いと欲張る。
そんな人間達へ天は、更なる試練を与えてみたくなる。
地球には、他の星にはない、あふれるほどの豊かなものが揃っている。
すべての動物に平等に生きられるだけのものを与えようとしている。
人間が、その幸せを認識し、感謝をするまで天は試練を与えたくなる。それが親の愛というものである。
人間も、もし取り過ぎた収穫があるのなら、それがどうなるのか考えない森のリスのような未来への投資家になりなさい。
森の動物達の魂は、人間をはるかに超えた高みにある。
人間も動物達のようにこの瞬間を感謝し続けることによって、一瞬先の未来は良い方向に変わっていく。
地球はすべての存在に平等に恵みを与え、そして魂を磨く試練も与えている。
森の動物のようになりなさい。今、目の前にある恵みと奇跡に感謝をし続けなさい。
そんな森の動物のような健気な我が子である人間を愛しく思い、天の親はもっとあげたくなるのだ」