jupes jupesの日記

Lanai Fukudaのくだらない日々

生きもの日誌

生きものに触れた昨日の日誌・・・

最近、私はいつ野良猫様に出会っても良いようにキャット・フードを持ち歩いております。奇行のあやうい猫おじさんに化しております。

昨日の講座の途中で、目の前の畑にぞろぞろと猫様達が集まって来られました。

いつもどなたかが猫様達のご飯を差し上げているようで、そこがご飯場になっているようでした。

しかし、いつまで待っても一向にご飯を持ってくる方が見えず、すっかりと辺りは暗くなっておりましたが、3匹の猫様達は辛抱強く何時間も畑の中でじっと待っていらっしゃいました。気の毒に思い、持っていたキャット・フードのいくつかを開けて差し上げると、小さいお体にもかかわらず「シャー」と牙を見せて威嚇して来られました。やはり野生に生きていると見知らぬものにはかなり警戒する技を身に着けていらっしゃるようです。

その後、八幡様を通り抜けようとすると、一匹の可愛らしいお顔をした三毛猫お嬢様がすり寄って参ります。足の間を何度もすり抜けてご飯を要求して参ります。このお方はかなり人間慣れした甘え上手なお方です。一袋キャット・フードを開けて差し上げるとみるみると食べつくし、もっとおくれでないかい!と要求します。もうこれ以上は持っていないというと、思いっ切り手を引っ掻かれてしまいました。あとで見ると右手首に日本の線と共に血がにじんでおりました。なんと要求の多いわがままお嬢様な猫様。ふと近くを見渡すと他にもたくさんの猫様達がおり、じっとこちらのやり取りを見つめておりました。他の方々は慎み深い忍耐強い方々のようでした。

その後、自転車にもフードを積んでおり、また道すがら、今度は白黒のきれいな子猫様が道路に飛び出して参りました。思わず、おいで、というと近づいてきたので、また自転車に積んでいたフードを差し上げると、勢いよく召し上がっておりました。よほどお腹が空いていたのでしょう。私は道路の中央に自転車を置きっぱなしにしていた為に、走行してくる車の思い切り邪魔をし迷惑駐車をしていたようです。

その後、手が汚れていたので、立ち寄ったお店の洗面所で手を洗っていると、排水溝の中に、緑色のカナブン様が誤って落ちたと見え、必死に這い上がろうとしているお姿を発見してしまいました。カナブン様は私につぶらな瞳を向け、助けて、と申しました。無視しようかとも思ったのですが、そのうるんだ瞳があまりにもこちらの情に訴えたため、いたし方なく救出して差し上げることにいたしました。何か、棒はないかと辺りを見渡しましたが、それらしきものはなく、紙類やビニール類を排水溝に差し込み救出しようと試みますが、その度に、自動で出る水道水に反応し、思いっ切り水がほとばしり出て、這い上がるカナブン様の全身を水浸しにし、再び排水溝へと落とし込みます。自動の水道口に反応しないように、横から手を伸ばそうとしますがうまくいきません。ふと横にマスクが捨てられているのが見えました。そのマスクをうまく使い、そこにカナブン様を這い上がらせて何とか救出に成功致しました。

人の歩かなそうなところにそっと置いて立ち去りました。あとはどうなったのでしょう。きっと人に踏まれて助かった命も、さようなら、となることでしょう。

帰って来ると3センチほどのヤモリ様が、足元に現れ、くねくねと愛嬌たっぷりに体をくねらせて、お帰りのパフォーマンスをしてくださいました。

また部屋を念入りに水拭きしていると、数週間前に、忍び込んできたゴッキー様と格闘した後に、私の勝利となり、打ちのめされて死傷したゴッキ―様の栄光の死のしるしの片足が部屋の隅の溝から出てきたのを発見。なんとも憤怒に堪えない思いが沸き上がって参りました。しかし、カナブン様もゴッキ―様も同じ昆虫の仲間であります。同じ昆虫の仲間なのに姿形が違うとどうしてこのような差別が生まれるのでしょう。

これは私がアスペルガー症候群の他人様には優しく理解を持って接することが出来るのに、我が宇宙人の弟には非情なふるまいをしてしまうのと同じ心情と行為ではないか、と納得したのでした。

そんな生きものと触れ合った一日でした。