jupes jupesの日記

Lanai Fukudaのくだらない日々

アラビアンナイトのまことば・・・


最近、「5年前にセッションを受けた時に聞いた通りのことが起きた」という3名の方々から立て続けにメールがありました。

同じような内容で、同じような書き方のメールであり、偶然ではないシンクロを感じました。

しかし、そのセッションで話した内容は私の方はまったく覚えておりませんでした。

私はセラピー中は、自分の魂(=意思、意識)は横におりまして、天界の師匠達のアドバイスをただそのままお伝えするだけの単なる通訳に徹しております。

口と言葉は使いますが、自分の自我も消えており、お話した内容はほとんど覚えていないのです。

しかし、クライアント様方から、後にそのようなお言葉を頂けるととても嬉しく思います。

時々、天界の通訳をしている時でもこの内容を言ったら、クライアント様は傷つき悲しむのではないかな、という自分の意識が働くことがあります。

そういう時は「天界がこんなことを申していらっしゃり、言いにくいことですが…」「あなた様の希望通りの答えではないかも知れませんが…」「上の先生方がこう申していらっしゃいますが、全部従う必要はないのです…」などと、度々、ワンクッションを入れることもあります。

天界はすべてを受け入れて認めてくださいますが、天界の先生方は、結構ストレートでびしっと厳しいことを言われることが多いのです。

たとえば「ルシファーちゃん達にいろいろと惑わされていて、人生の方向性と違う方に行っている時」ですとか、「ルシファーちゃん達が入って操作している人と結婚しようとしている」ですとか、または「ルシファーちゃんがご本人に入ってしまい、良くないことをしている時」ですとか、またやはり「ルシファーちゃん達におだてられたり煽られたりし傲慢になって間違ったことをしている時」、とか・・・たいていはルシファーちゃん達がらみのことが多いのですが、ご本人様は、まったくそれに気が付かずに周りも見えず猪突猛進でいる時、天界からは「違う!止めなさい!」とがん、とひとことお達しがあります。

それは真実の言葉の「真言葉」を頂くことなのです。

もちろんご本人達も、ちょっと迷いがあるから、こちらにこられてアドバイスを乞うのですが、できたら、「それで良い、間違っていない、そのままそれで行きなさい」と言って肯定して欲しいに違いありません。それを全面に否定されてしまうと、たいていご本人様達はショックを受けてしまい、時に通訳である私のことを恨むこともあります。「あなたの口を通して言ったのだから、あなたがそう思ったのではないか?」と責められたこともありました。

しかし、その時は落胆し、ショックで立ち直れないかも知れませんが、後々にその時の熱く狂信的なものが冷めて冷静になって、一通りのことが済んだ後、「あの時、上の方々がおっしゃったことは愛の鞭であり本当であった」と思い知ることが多くあるのです。


実は私自身も似たような経験を何度もしております。

ひと月ほど位前のことになりますが、ふと、つけたテレビである印象的なお顔が私の目に飛びこんできて、時間をさかのぼりとても懐かしい気持ちになりました。

そのお顔の主は私の危機を救ってくださった救世主の方でした。

テレビでは「たくさんの人を救う○○〇の父」であり、有名な占い師として紹介されていらっしゃいました。

かなり以前のことですが、私は人生のどん底におり、占いを転々としていたことがあります。何とか救われたい一心で、おぼれたものが藁をすがるような思いで、肯定してくれる言葉と希望の光を求めていろんな占い師の方々を訪ね歩いておりました。

最後に行き着いたところが、その有名な占い師の方のところでした。そこは若者の街のファッションデパートの最上階に設置してある占いブースで誰でも気軽に立ち寄れる場所でした。

ふらっと吸い込まれるように立ち寄ったのですが、その占い師さんは、私の自暴自棄になっているところをいさめ、それは違う、と力強くお説教をし始めたのです。

もうデパートの終了間際になっておりましたが、その方はまだ話が終わっていない、続きがある、と私をなんとご自宅に招いて食事までご馳走してくださったのです。その方はもともと中近東の方で、本国の内戦から逃れて日本に亡命して来られたという波乱万丈な厳しくもお辛い人生を送って来られた方でした。たくさんの親戚やご家族とも離れ離れになってしまったそうでしたが、息子様だけは連れて来られて一緒に住んでいらっしゃいました。

それだけに、心臓にずしっと突き刺さるほど、お言葉はとても深く重みのあるものでした。その時には占いというよりも、もうすでにその方の人生の貴重で尊い経験上からくるアドバイスをうかがっているような感じでした。

もうその方ご自身が、生きながらにして天界の教師のような存在になっていらっしゃるに違いないと思います。

お家の中には、分厚いシルクのペルシャじゅうたんが敷き詰められ、壁にも深紅のエスニックな柄のカーペットがかけられており、強い香りのお香がもうもうと焚かれており、そこに忽然と彫りの深い肌の浅黒いエジプトのファラオの王子のような若い息子様も帰って入ってこられ、私はどこか異空間にワープをして迷宮に入りこんでしまったような不思議な感覚に陥っておりました。

その方からの厳しくも温かいお言葉は、私があまりにも自分を卑下し過小評価し、自暴自棄になって正しい方向から逸脱しているのを見ていられなくなった親戚からのお説教、という感じでありました。

その方は「あなたは自分のことを低く見過ぎている、あなたはこれから国際的に大いに活躍する人だ。小さいところにとどまってはいけない。頑張りなさい」と何度も励ましてくださいました。

しかし、それは自分の努力が足らずに未だに達成できておらず、それは申し訳なく思います‥。

遂に終電の時間も過ぎてしまったので、その方はそのソファーで寝て良いから泊っていきなさい、とおっしゃいました。

普通ならそんな見ず知らずの方のお宅に泊まるなど考えられないことですが、その時はまるで魔法の国の魔術に掛けられたように素直に従っておりました。

早朝明け方、深くお礼を述べてお宅を失礼をしたのですが、玄関を出た瞬間に、朝のごみの散乱した汚れた不夜城の宴の後、繁華街の裏道を目の当たりにし、虹色の異国の夢を見ていて、目が覚めて起きてみたら、いきなり現実の世界を見せられてがっかりしたような感じでした。

あれはアラビアンナイトのような幻であったのか、夢だったのか、現実に起きたことなのか、はっきりせずに長年、忘却の彼方へと葬り去ってしまっておりました。

しかし、先日、テレビの画面でその時のそのままのお顔を拝見し、その時の記憶がまざまざとリアルな色付きでよみがえって参りました。やはりあの出来事は現実にあったことのようでした。また驚いたことに、その方のエスニックではありますが、柔和でお優しいお顔はまったく当時と変わっておらず、時間が止まっていたかのようにそっくりそのままなのです。

やはりアラビアンナイトの魔法使いだったのかも知れません。しかし、その当時、今感がると恐ろしい程の過ちを犯さずにすみ、私の魂を救ってくださったことだけは事実でした。

その方にとっては何万人ものお客の一人にすぎず、覚えてはいらっしゃらないと思いますが、その時のお礼もしておらず、申し訳なく思います。

遠くからそっとお礼を申し上げます。

真言葉で私の魂を救ってくださり本当に心から有難うございました!