先日、一か月振りくらいに実家に戻り、うさぎ先生に会って参りました。
やはり思った通り、うさぎ先生は私の意識も行動もすべてお見通しでおりました。
挨拶に行ってなでなでしようとしたところ、うさぎ先生は不機嫌そうに「ぶー!」と鳴いて立ち上がると、いきなり私の手にかみついたのです。
そして後ろ足で床を蹴りながら去って行きました。
こんなことはうさぎ先生が我が家に来て以来、初めてのことでした。
母によると、うさぎ先生はこの一か月ほど、ずっと不機嫌で、暗い隅に引きこもっており、あまり出てこなかったそうでした。
猫ちゃん達に対し、かなりの嫉妬をし、すねているようです。
うさぎ先生には、私の心をすべて読まれております。しかし、私はうさぎ先生の意識に向かって説得を試みました。
「今保護している猫ちゃん達は皆、愛に飢えているんだよ。あなたは生まれてからずっと愛されて大事にされてきているけれども、あの猫ちゃん達はいきなり捨てられて放浪していた気の毒な子達なのだよ。理解して受けいれてあげて欲しい」と伝えると、「分かった」とばかりに私の手をなめ始めました。
しかし、やはり今までのように私にべったりと甘えるのではなく適度な距離感を保ち、大人の対応をして参りました。
そして母にはずっと寄り添っております。



さすがうさぎ先生。大人になりました。
しかし、ちゃんと身体を洗わせてくれて、爪も切らせてくれました。
4から6キロのずっしりと重い猫ちゃん達ばかりを抱っこしていたので、1,8キロのうさぎ先生を抱き上げるとまるで羽毛のようにふんわりと軽すぎで、抱いている実感がありません。ふわふわのホイップクリームのような感触です。
こんなに小さなうさぎ先生の中に、無限の宇宙空間のようなものがあり、意識も高く敬服してしまいます。
