先月の季節外れの大雪の日に団地で謎の伝道活動をしていたザビエルが悪魔の罠に掛かってしまってもがいておりました。
なんとネズミ捕りに掛かり、そこに廃油やら、泥やら、ごみをまとい、その姿はまさに苦行の伝道師というお姿でした。
団地の方に頼まれて捕獲し、動物病院で接着剤を落とし、ついでに去勢手術を施して頂いたものの、接着剤を落とす為に使ったオリーブオイルがそのまま残ってしまい、ザビエルは恐怖の為の威嚇も酷く手が付けられない状態で2週間、狭いケージに入って頂いたままになっておりました。
ようやく、昨日、動物病院で勤務のご経験のある生徒さまに手伝って頂き、食器洗剤(もちろん手に優しいオーガニックなものです!)を使ってごしごしとお風呂で丸洗いすることができました!
その生徒さまの手に掛かると、まるで魔法か催眠に掛かったように猫ちゃん達は大人しくなってしまいます。
生徒さまによると、首の後ろの付け根をきゅっと掴むと猫ちゃん達は大人しくなるそうです。
しかし、こちらがおっかなびっくりとしていると、猫ちゃんも怖くなり、隙をついて逃げ出そうと致します。
昨日は、ふたりがかりで、ザビエルを浴槽に入れ、思いっ切り、お湯でザブザブと洗ってしまいました。
今まで完全にノーランズであったザビエルにとって、人間からこのようにされるのも生まれてはじめてであり、お湯という存在すらはじめて触れたものであり、彼は何事が起きたのか、目を開けたまま、違う次元に飛んでいっているかのようでした。
結構気持ち良かったはずで、なんとなく、目がうっとりとして夢心地で固まっており、我々にお腹もごしごしと拭かれるわ、耳はほじられるわ、爪は切られるわ、とやられ放題でありました。
心なしか、目がまん丸く見開いて可愛い顔になっている気が致します。
良かったね!ザビエル!これでケージから解き放たれます。
もうノーランズご卒業ですね。
謎の伝道師からもご卒業です。