ザビエルをケージから出した途端に、彼はやはり脱走作戦を開始し始めました。
ザビエルのお気持ち良く分かります。
こんな狭い陰鬱な部屋の中よりも、一年で一番良い季節の太陽の光と、花の香りを含んだ風を全身に浴びたい!
ノーランズであった我が猫ちゃん達の切なる願いをひしひしと感じ心が痛みます。
しかし、彼らはもうかなり体力も気力も弱っており、外に出てしまったら以前のように強気で生きて行くことはできないでしょう。
心から気の毒だとは思いますが、脱走できないように、こちらも必死に対策を致しました。
そして、3日ほど前から、脱走した文左衛門が、なんと猫ちゃんマンションの庭に現れるようになったのです。
以前住んでいたところにも、彼が現われたような気配があり、もしかしたら、ものすごい範囲で行動をしているのかも知れません。
残念ながら、まだ家康君は見掛けておりません。
なんとか彼がどこかでご飯を食べられる環境にいてくれることを切に願います!
日本名を付けると、逃げられてしまう法則が働くのかも知れないと思い、今後は文左衛門を「マイケル」と呼ぶことにいたしました。
マイケルは一か月近くも放浪していたとは思えない程、ぽちゃぽちゃとして相変わらずチャーミングで元気そうでありました。
きっと彼はいろんな方々にチャーミングな魅力を振りまき、活発な営業活動をしてご飯を頂いていたに違いありません。
マンションの一階のところに朝晩フードを置くことにいたします。
あの可愛いマイケルを再び捕まえて自分のもとに置いておきたい、という欲望がふつふつと沸き起こってくるのを抑え、やはり彼は自由意志のもと、万人に人気者のノーランズの道を選んだのだと思い、好きにさせてあげたいと思います。
マイケルと家康君がケージと窓のこじ開け脱走したという反省を踏まえて、特に窓を重点的に脱走対策を致しました。
しかし、昨朝、なんと窓が半開きになっており、その窓の柵の近くでハニエルが庭を見下ろしていたのです!
本当に足元からぞっと致しました。
マイケル達は敏捷で2階から飛び降りてもなんなく、着地をクリアしておりましたが、かなり運動音痴でしょっちゅう、窓の手すりからずり落ちて、床に落っこちているどんくさいハニエルが2階から落ちたとしたら・・・・
本当に寒気が致しました・・・
落ちなかったのが奇跡としか思えません。
天界に感謝!
学生の頃、管理人のアルバイトをしていた外国人マンションの2階から慣れない日本の生活で窓から落ちてしまった猫ちゃんの姿に遭遇したことがあります。2階からコンクリートの庭に叩きつけられた猫ちゃんの両目の眼球が飛び出しており、表参道のおしゃれなセレブ専用動物病院ではお手上げとなってしまい、アメリカのかかりつけの病院に緊急輸送され、一命を取り留めたのでした。その時は、日本の獣医さんの力不足を嘆いてしまいました・・・。
そんなことを思い出し、もう絶対にこの子達は逃げ出さないようにしようと誓いました。
ワシは自由じゃ!皆、許せ ↓ by うさぎ先生