先日、Aさんから引き取らせて頂いた、
「ガネーシャ」と「テレーズ」が降臨してきてから、
我が猫ちゃんハウスの空気が一変致しました。
2猫ちゃんは身体が極小で2猫合わせても5キロしかならず、一緒のキャリーケージに入れて獣医さんに連れて行ったほど、片手で持ち上げられるくらいの軽量猫ちゃんなのですが、2猫で20猫くらいいるくらいにぎやかでめちゃくちゃ軽やかで明るい雰囲気を作ってくださいました。
2猫ちゃんとも風邪をこじらせた気管支炎と目を悪くしており、声もかすれて出ないのに、「はーはー」と必死な声を絞り出しながら大暴れをしております。
もうこの状況では、諦めざるを得ません。
セラピールームもさんざん引っ掻き回され、押し入れの中にも侵入し、置いてあったお茶碗やグラスもかき乱してくださいました。
2猫ちゃんのおかげで今まで陰々鬱々だったザビエルやブラウニーまで少しずつ動きを見せ始めました。
ザビエルの気質は私の小中学生の頃にそっくりです。いつもすみっこに隠れて、密かに皆を観察し、グループには決して交わろうとしない、孤独を好む孤高の皮肉屋です。そして時々、気に入らない教師に反発を繰り返します。それだけに、私はザビエルの気持ちが分かり、気になってちょっかいを出す度に猫パンチをお見舞いされます。
ブラウニーは、繊細で臆病で警戒心の強い方です。
しかし、性格は優しく忍耐強く可愛いところもあります。そしてノーランズであった時も、表で見掛けたことがないほど、絶対に人前に顔を出さない方で、まさに精霊ブラウニーといった方です。
そしてマイケルがすごく幸せそうです。一日中、どたどたと団子3兄弟のような丸い体と短い足で駆け回り、「ふんにゃーーぶー」と声をたかげて喜んでおります。
彼が戻ってきた理由が分かりました。
それは美女「ハニエル」の存在です。
マイケルが保護された時は、イーグルしかおらず、男ばかりでマイケルは一瞬で嫌気がさしていたようです。
そして、脱走を試みたあと、美女を求めてあちらこちらをさ迷っていた後、ふと脱走したマンションに立ち寄って見上げると窓際に理想の美女の姿が見えるではありませんか。
これは逃げて失敗したな、と彼は後悔したそうです。
そしてもう一度戻ってあの美女にアプローチを仕掛けようと決意致しました。
そしてまるで私の為に戻ってきたかのような顔をし、「ふんにゃ~。ごろごろ。ははは戻ってきちゃったよ~」と甘えた声を出し、私を使って抱っこしてもらい、彼女に会いにきたのでした。
部屋に入ってくると最初は「あ~、やっぱり我が家は良いね~。落ち着くね~」とリラックスした様子を見せ、私を安心させてだまし、そして私がいなくなった瞬間、美女をねらう魔獣に豹変しハニエルに猛アプローチを開始し出したのです。
いっぽうのハニエルは思わせぶりな魅惑的腰振りウォークをしながらも、近づくと「野蛮ね!あっちに行って!あんたなんか目じゃないわ!」と思いっきり振ります。
しかし、目の前からマイケルを始め、男子達がいなくなると、すべての男達を虜にするセクシーモンローウォークと流し目で、あほな男達の間を思わせぶりにゆったりと散歩を開始します。
そして「ヘイ、そこの彼女俺と付き合わない?」と声を掛けられると「誰があんたなんか、相手にしないわよ!100年経ったらおいで!」とつれない態度を致します。
でも結局は好き合ってるのか・・・
そのめちゃくちゃな光景を上から孤高の存在のホワイト・イーグルが悟りきって澄み切った瞳で寛大に皆を見おろしております。