jupes jupesの日記

Lanai Fukudaのくだらない日々

やっさん・・・



昨日、三毛猫ちゃんたちをたくさんお世話している朽ち果てそうなお宅の男性宅を訪問致しました。

実は、市の環境課の方に、その方から苦情?通報が行ったそうで、説明をする為に、再び訪問することとなったのでした。

午後2時の約束ということで、エンジェルNさんと共に小さな手土産を持ち、訪問致しました。

表札には 「税理士」の文字が誇らしげに輝いております。

表札に職業の「税理士」と刻み込む方はなかなかいらっしゃらないと思い、このお方は、ご自分の職業に誇りを持っていらっしゃると感じました。

お名前は ○○ 靖さん 

やすしさんというお名前の方は、頭の回転が速く、賢い、心優しい、反面、繊細、デリケート、心も弱い部分がある、そのため、大きく見せる為に虚勢を張ることもある、また偏屈、人間が好きだけれども嫌い・・・・

井上靖さんも、そうだったのかな、などと考えながら、訪問に挑みました。

訪問してみると待ってました!とばかりに靖さんは飛び出してこられました。

先日は遅いご帰宅の時は3つぞろいのスーツをびしっときめて、しかし鼻水を垂らしながら、私に食って掛かって来られましたが、今回は寝起きのままのような、また何日の入浴していないようなお姿で、ふけだらけの髪はぼさぼさ、そして全身から臭気を漂わせており、私が風の向きが変わり、風下になることを微妙に避けながらお話をしたのでした。

年齢は自称、80歳とおっしゃっておりましたが、肌は艶やかで、60代くらいにしか見えません。

失礼ながら変人と呼ばれ自由に生きていらっしゃる方々は、魂も若く、見た目もお若い方が多いようです。

この方も完全に宇宙の魂の記憶を持つ、アース・スターであり、森の精霊の生まれ変わりのアース・エレメンタルと感じました。

ファンタジー映画に出てくるような森に棲む偏屈こびとじいさんが大きくなったような風貌です。

その方がおっしゃるには、


・三毛猫のゴッド・マザーはご近所の火事で逃げ残った一匹がこちらに迷い込み、その子に餌をあげているうちにどんどん増えてしまった

・猫の寿命は短いのだから捕まえて手術なんかさせることはない

・猫に餌をあげることで誰にも迷惑を掛けていない

・近所の皆は無責任で自分勝手な人間ばかりだ

・自分は悪くないのに近所が皆、自分を攻撃する

などという内容を延々と同じことを繰り返し繰り返し、2時間余り、時折、ご自分の置かれた境遇などを織り交ぜながら、お話をされていらっしゃいました。

それは、ご自分の家族が皆死んでしまい、自分もどうせすぐに老人ホームに入るか、死ぬのだから家が崩壊しても木が伸び放題でもどうでも良い、猫が可哀そうだ、と時に涙ぐみながらお話をされていらっしゃいました。

ひたすらお話を静かに聞いていたのですが、こちらが猫活動の重要性を解こうとすると一切シャットダウンで聞く耳を持ちません。

少し心が溶け出したかと思うと、またいきなり心を閉ざすという繰り返しで、単にこのお方は寂しくグチグチと文句を言いながら、日頃の悶々としたものを吐き出す相手を見つけたことを喜び、しゃべりたいだけなのだな、と感じておりました。

しかしだんだん日も陰り、やっさんのお身体も冷えてきたようで、最後は「積極的に協力はしないけれども勝手にやるなら良い」とおっしゃり、ドアをばたっと閉めてしまいました。

まあ、許可されたのかと安堵し、夕方、お隣のアパートに捕獲器を設置して一匹だけ捕まえた後、突然、やっさんが現れ、捕獲器に寄ってきた三毛猫ちゃん達に

「わー!わー!危ないぞ!捕まるなー!逃げろー!ネズミ捕りに入るなー!」と両手両足を広げてばたばたと地団駄を踏み、大騒ぎをしながら、猫ちゃん達を追い払い始めました。

そして「あんた!やってることが宗教だろ!捕まえるなんてひどいだろ!」と

まったく先程お話した内容が理解されていらっしゃらないようで、元に戻るというより、マイナスになっておりました。

しかし、客観的に観るとその様子は陳腐そのもののコメディーです。

ひとりで大声を張り上げ、「お静かに願います。ご近所さまが出て来てしまいます」と静かに言っても更に大声を上げ「やめろー!猫を捕まえるな!」を繰り返します。

そうこうしているうちに陰に設置されていた捕獲器の中でばたばたと音がします。

私も「すみません!なにか緊急事態が発生したようで帰ります!」と声を上げると急にヤッサンは気圧されて家の中に入っていきました。やっさんはこちらが強く出ると弱いタイプかも知れません。

その隙に、捕獲器ごと猫ちゃんを移動させ、無事に一匹の猫ちゃんを捕獲できたのでした。
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その後、うっぷんを晴らすためにやっさんはお隣さんになぜか怒鳴り込んで大喧嘩を繰り広げておりました。

庭の境界線のないお隣さんもはっきり言ってごみ屋敷そのもので、お互いに「あんたの家の木を切れ!」「そっちの木を切れ!」と大声でやり合っておりました。


その子は以前から気になっていた三毛猫ちゃんで、ほっと致しました。

しかし、これで終わりではなく、まだまだそこに多くの三毛猫ちゃん達が見られ、更に同じ道筋の奥の方で多くの猫ちゃん達に餌を与えているお宅を2軒発見致しました。

そのお宅もこれから訪問していく予定です。

もうこの非日常的なコメディーのような日々の出来事を楽しむしかない、と感じて参りました。


私も、こんなことがない限り世間の隙間に隠れ潜んでいるような方々と接することもなく、真実の姿を見ることもなかったでしょう。

噂に聞き知ることと、実際に見て知る、ということはかなり違いがあります。

やはり実際に見て体験することは衝撃的であり、それだけ学ばされます。

テレビやインターネットから頂ける情報を客観的に頂けるのとは違い、生のリアルな人間と猫ちゃん達の実情は凄みがあります。

かなり心身が疲労しますが、この短期間で起こっている現実を対処していくことは大きな意味があるものだと思い、感謝で乗り切ろうと思います。

すべてのことは意味があります。

感謝で乗り切るしかございません。

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            きれいごと言ってない?


 
本音は

あ~!疲れた~!
なんで無関係な人間がやらないといけないんじゃ!
近所のあんたたちがやれ!

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               ほんとだよね~
          


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             人間てバカみたい