昨日、保護していたやっさん宅に住んでいた5匹の猫ちゃん達をリリース(解放)致しました。
保護してくださっていた猫取り名人のMさん宅も、100匹近くの猫ちゃん達を保護していらっしゃり、もう限界に達しているという理由もありました。
やっさん宅ではあと残りの一匹の屋根にいる猫ちゃんを捕獲しないといけなかったのですが、一か月毎晩毎晩捕獲を試みても、警戒してしまい難しい状況にもなってしまったのです。
そして毎晩捕獲器を仕掛けているとなぜか、やっさんが突然帰って来るのです。
なにか感じ取っているのか、こちらが引き寄せているのか・・・
曲がっている腰を思いっ切り伸ばして、驚いた風に「あ!どちらさんでしたっけ?ヒコニャンのあんただ!あ!またネズミ捕りやってる!」と毎回同じリアクションと同じことをおっしゃいます。
2日にいっぺんは、必ず私の目の前に現れます。
この間はオールナイトで寝ずの晩をしていた時も、真夜中の2時に突然現れ、同じリアクションをされました。
この方は一日中、徘徊していらっしゃるのかも知れません。
時々、社会の窓(古い表現)が開きっぱなしで、そこからシャツや下着が飛び出したままの状態で歩いていらっしゃいます。
しかし、この毎回の繰り返しも、そろそろ飽き飽きとし出した頃、Mさん宅も保護が限界ということになり、最後の一匹は、また皆が落ち着いてきた頃に捕獲を再開することになりました。
少し曇った空の下、Mさんの大きなバンに乗せられてきた狭いケージに一か月も入れられていた猫ちゃん達が、やっさん宅のお隣のアパートに放たれました。
「やっと出られたぞ!」
「「ショーシャンクの空に」のようだ」と、同行してくださったエンジェルYさんがつぶやいていました。

まったく同感です。
刑務所から脱獄に成功し、地上に解放された!という瞬間のようでした。
その少し前から小雨が降り始め、まるで彼らの解放の浄化をしてくれているかのようでした。
曇の隙間からは、光がうっすらと下界に注がれ、天界の天使達も彼らを祝福しているかのようでした。


これで、あなた方は晴れて空の下、「ローカルキャット」として認定され、皆に愛される猫ちゃん達になります!
おめでとう!良かったね!
また突然現れたやっさんには3キロのキャットフードを差し出し
「どうぞこれから十分にこの子達にご飯をあげてください!」と言って差し上げました。
やっさんはたじろいで「いや!いいです、いいです・・・」とおっしゃいましたが、無理矢理押し付けさせて頂きました。
人間は強く押されると引くものです。
こっそり逃げようとすると追いかけてくるもの。
今後もやっさんにはガンガンと押していこうと思います。

頑張れ!