とある神社の表参道内の住宅街で起きた小さな奇跡の出来事です。
先月、私が授乳中と知らずに捕獲して手術を受けさせた母猫の子達6匹が全員、元気に生存しており無事に保護されました。
Y夫妻が忍耐強く、数日間掛けて、一匹ずつミニケージで餌付けして、捕まえてくださったのです。
この6匹は私やY夫妻にとって、贖罪の子達です。
Y夫妻は、未手術の雌猫ちゃんと知っていて、数年間、毎日朝晩と美味しいご飯を用意して、ずっと雌猫「まるちゃん」にご飯を与え続けていたのでした。
そのうち、何度もお腹が大きくなったと気付き、そしてお腹が引っ込み、母乳が出始めているのに気付きながらも、何もできずひたすら栄養を与えていたのでした。
まるちゃんが産んだ猫ちゃん達が大いに子孫繁栄をしてしまい、Yさんのお宅の周囲には、まるちゃんに似たサバトラちゃんと黒猫ちゃん達の大家族がわんさかと大賑わいで棲みついておりました。
今回は、そのまるちゃんの新しい仔猫ちゃん達の授乳中に私がいきなりやってきて、まるちゃん家族を連れ去ってしまったのです。
私は猫ちゃん達を入院させている間に、ご近所に調査をはじめ、その調査中にYさんご夫妻と出会い、まるちゃんが今日は来ていない、とうかがったのでした。
病院に連絡すると、あまり親切ではない病院の獣医さんが雌猫ちゃんが授乳中だとようやくおっしゃり、慌てて、仔猫の捜索をしたのでした。
一日掛けてご近所に聞き込み調査をし、ようやく大きな邸宅のお宅のお嬢さんが庭の畑のがれきの下に仔猫がたくさんいる、とご連絡をくださいました。
お手伝いしてくださったボランティアさんとその場所にいくと、生き絶え絶えの仔猫ちゃん達ががれきの下に見えたのです。
人の手の届かない隅に隠れてしまっており、救助はとうてい無理でした。
懐中電灯で見てみると仔猫達の全身に蟻がたかり、目もつぶれており、正直なところ、もう諦めた方が良いかも知れない、と思ってしまっておりました。
万が一、息絶えて亡くなったとしても、仔猫ちゃん達は天使になるだろうから、お任せをします、と唱えておりました。
その翌日、がれきから、20メートルほど離れた庭の中で、地面にへたばっている黒猫ちゃんとサバトラちゃんを見つけ、Yさんの奥様と捕獲に成功しました。
2匹とも息絶え絶えでしたが水を飲ませると元気に復活したのでした。
その翌日はボランティアさんと一緒に空き家で他のサバトラちゃん一匹を捕獲し、そのサバトラちゃん2匹の兄弟はすぐに元気で活発になり、そのボランティアさんのおかげで里親が見つかり幸せなご家庭に旅立っていきました。
そして残った黒ちゃんは、人間のような性格で、自分を猫と思っていないようなところがあり、あまりにも可愛らしく、結局は「ちょこ」ちゃんと名づけられて、Y夫妻の母屋に移動していきました。
そして残りの3匹を諦めかけていたところ、母猫まるちゃんが元気に育っている仔猫ちゃん3匹を連れてやってきたのでした。
まるちゃんは、Yご夫妻の用意してくださる美味しいフードに気を取られ、仔猫ちゃん達が次々に捕獲されるのを気に留めていないようでした。
ついに全部の仔猫ちゃん達が保護されると、まるちゃんは気が付き、保護されている倉庫のお部屋の窓にぴったりとくっつき、我が子を懐かしがって健気に呼んでいるようです。
この数週間に及んだ仔猫の救出劇で、Yさんご夫妻の罪悪感も私の罪悪感もようやく薄れて参りました。
世間の大きなことに比べて、どうってことはない小さな命の救出劇ですが、魂レベルでみると、とてつもなく大きな出来事に感じます。
もし、途中で諦めていたら、一生後悔し、死んだ後にも魂の傷を見つけてしまうことになったでしょう。
しかし、まるちゃんは生き強いサバイバルキャットです。
その子達も皆、強い魂の持ち主で感心してしまいます。
毎日、猫ちゃん達の去勢不妊手術を受けさえることにも罪悪感と疑問を持ちながら、なんでこんな辛い作業をしているのか、と自問自答し、天界に訊ねております。
自然の摂理に反した動物の断種という人工的な処置は許されることなのか、まるで強制的な優生保護法みたいなことをしている、と私自身も思うことがあり、また責めてくる人もいます。
しかし、天界の答えは「これはあなたにとってのミッション、クリアしないとならないこと、精霊達の願い、猫の本能の苦しみを軽減すること・・・」と聞こえて参ります。
終わりがないような虚しい作業に思えてもまいりますが、必ず、奇跡が起き、私の中に入り込んでいるミッションを命令する方が、他の1万人の中に入って協力し合えようになる、と信じております。
シャー!と言いながらもYさんに甘えてくるサバトラちゃん達
他の母猫、まおこちゃんと5匹の仔猫ちゃん達は全員、幸せな家族が見つかりました!
みんな人が大好き、遊ぶの大好きです。さすが奇跡のまおこちゃんの子達です。
みなさまのおかげさまです!天界の祝福あれ!