昨夜の満月の夜空を見上げ、渋沢栄一公に感謝を述べていたところ、記憶のひだに潜み隠れていたいろいろなことが浮上し思い出されて参りました。
最初の就職先の「OUJI」で、世界中のセレブや国代表の大使館員などと接することができ、大いに刺激を受けていたものでした。
彼らは国や会社負担で家賃支給をされていらして、月に100万円前後の家賃の住居に平然と住んでいらっしゃる。
それだけの価値がご自分のバックグラウンド、そしてにあると信じているから自信に満ちあふれ確固たるものをお持ちでした。
それに比べて自分は・・・と自らを省みて情けなく惨めな気分にもさせられ、同時に
「いつか見返してやる!南青山に住んでやる!」「金持ちの象徴である田園調布に住んでやる!」
とほんの一瞬でしたがメラメラと復讐心なのか野心が燃えたことがありました。
別に彼らをうらやましいとも羨望の目で見ていたわけでもないのですが、時々、いつもは寛大でおおらかな彼らが人を瞬時に評価し、見下す瞬間があり、そこに自己卑下もまた誘発されてしまったのでした。
その後は、また普通の仕事をし、普通の社会で野望、金銭欲、愛欲にまみれまくった人々に強烈な洗礼を受けていた日々でした。
おかげで今は、虚しい刹那的な欲望や煩悩はまったくきれいさっぱりと消えてしまいましたが、
2009年思い出してみると自分も(渋沢栄一公のデザインした)田園調布に住み、住まいとは別にセラピールームを持ち、家賃も合計50万円も月々支払っていたのでした・・・
もしかしたら渋沢栄一公に「若者よ!一度は
人生で野心を持て!上を目指せ!そして人間界のことを学び尽くせ!」と言われていた気が致します。
しかし、すっかり私はその教えからは落第致しました。
そして今は人間界隠居生活・・・