天界のセラピストになってから、今まで、ムシしていたムシの存在がとても気になるようになって参りました。
というより、虫が可愛くていとおしく思えてきたのです。
昔は虫を見ると、気持ち悪い!バシ!というように無慈悲にもつぶしたりしていたのですが、最近はどんな虫を見ても、つくづく、その造形美に感心感嘆して見入ってしまいます。
あのミクロのサイズの体の中にしっかりとした力強い機能があり、あの線のような脚の周囲には、たくさんの美しく整った繊維質のようなものが生えていたり、と見れば見るほど、良くできている、と感心してしまいます。
色もよく見ると、地味なものから極彩色と様々なものがあります。
外の行列を作っている蟻でも良く見ると、行列からはみ出して好き勝手なことをしている個性豊かな蟻もいたりします。
我がマスターとあがめる、手塚治虫大先生が昆虫を愛でていたことがなんとなく理解できて来た気がします。
ちょっと前に、実家の台所で、一匹のこばえが現われ私の周りを飛び回っておりました。
母曰く、虫に対してそんなにムキになって力を使うことはない、放っておいたらすぐに寿命がつきるのだから気にしないこと、だそうです。
しかし、やはり私もハエに関しては愛でるのを止めてイラッとし、ムキになってつぶそうとしたのですが、それをからかって挑発するように、突然、現れては、突然消え、そして縦横無尽に空中遊泳を楽しんでおります。
ちょっとUFOの動きのようでもありました。
しかし、こちらがつぶそうとするのを止めると、そっと近くに飛んできて、静かに羽根を閉じたり羽ばたかせながら休んでいるのです。
その様子がなんとも上品で可愛らしいのです。よく観察すると2枚の羽根も良く見ると透き通って美しくまるで妖精のように見えるのでした。
実は妖精はよく、昆虫に姿を変えて人々の目の前に現れるそうです。
古典童謡の中でもてんとう虫が現われると「Lady Bird, Lady Bird...」と聖母マリアが現われたと子供達は喜んでおります。
妖精は自分のことを分かってくれるような人の前には昆虫に姿を変えて現れて何かしらのメッセージをくれるそうです。
またはただ遊びたがっていることもあります。
小さい虫のことをよく観察してみると地球の古代からの歴史が見えるようで、更に妖精のことが感じられ、世界が大きく広がり奥深くなる気がします。