jupes jupesの日記

Lanai Fukudaのくだらない日々

ホームレスの方々は…


昨日、久し振りに都心に行く用事があり、都心に行くと必ずホームレスの方々が路上で販売していらっしゃる「ビッグ・イシュー」をまとめて購入させて頂くことにしており、今回もまたまとめて数冊購入させて頂きました。

今年はビッグ・イシューにはとてもお世話になりました。

また年間の会員にもなり、ほんの少しだけですがホームレスの方々へのささやかな支援をさせて頂きました。

ボランティアというのは、以前にも書いたかも知れませんが、自分自身の為、ということが大きく占めるのでもあります。

すべての人は、心の奥底に他者に対しての慈愛の心があるのだと思います。

なにかしらボランティアや募金活動などをすることは、ほとんどが自分自身の心の癒しを求めた結果でもあると思います。

日頃、社会の中の弱者に対して何もできていない自分への自責の念をやわらげるものであるかも知れません。そしてそれは全部自己満足かも知れませんが、

ボランティアを行なうことによって、仕事だけの砂を噛むような日々へ、潤いを持たせる、

他者に喜んでもらえている、そして社会になにか貢献できているというという充足感、

なにより自分が体内に温かい血が流れている人間であり、生きているという実感…

無意識に人はそんなものを求めて、慈善の活動をするのでは、と思います。


また私は、なぜか子供の頃から路上のホームレスの方々の存在が気になって仕方がありませんでした。

特に通学と通勤都心に出るようになってから目に余るような東京のホームレスの方々の存在を見てかなりショックを受けておりました。

新宿都庁の近くなど、一昔前までは、都庁に向かう路上はまるで小さな家の村が出来上がっているかのようでした。

それはピラミッドのような三角形の青いテントもあり、段ボールの四角い家もありと、それぞれ工夫を凝らした個性にあふれたミニチュアの家々が立ち並んでおりました。

時々外国人のコメントを聞くことがあったのですが、彼らもそれらを見て「日本は世界で一番のホームレス大国だ!」という印象を持っていたようでした。

石原知事になった頃から、すっかりそれらの村は無慈悲にも撤去されてしまい、まるで何事もなかったように、現在は外国に誇れるようなごみ一つ落ちていない清潔でクールな宇宙空間のように整備されてしまっております。

あのミニチュアの村の方々は今はどうなってしまったのか、とても気になるところです。

でも時々、わざとのように都庁の出入り口正面に、どこからともなく現れるインスタントの段ボールの家が出来上がります。

それは反骨精神と反政府主義を持っていらっしゃる雰囲気の方の強い主張が感じられます。

精神医学の分野から見ると、ホームレスの方々の大多数が、知的障害や精神疾患を持っていらっしゃるとのことです。

それでも施設に強制収容もできるはずのようですが、なかなかご本人達の意思も尊重するとそれもできないのかも知れません。

ビック・イシューの販売員になる方は、その中でもとてもエリートなのだと思います。

本来は、その大多数のどうしようもなく路上に寝転んでしまう方々に手を差し伸べてあげないといけないのだと思います。

なぜ、私がこれほどホームレスの方々の存在が気になるのか、疑問に思っているところ、ふとイエス・キリストから

「地上の一番つらく悲しい、そして誰もが顧みない人の中に、私を見出しなさい」

と言われた気がしたのでした。

ホームレスの方々の中にキリストの聖なる意識が宿っているのです。

地上の人々がほんの一瞬でも、いまだに路上に寝泊まりしているその方々の中のキリストに気が付いたら、地球は温かみのある人間の星になっていくのだろうな、とクリスマスの華美でゴージャスかつきらびやかなデコレーションを横目に思っているのでした。