jupes jupesの日記

Lanai Fukudaのくだらない日々

ナマケモノ・・・


昨日、ベランダの大掃除をしている時に、知らない間に苔が生えているのを見て、ふと、この間テレビで観た「ナマケモノ」さんの生態のことを思い出しておりました。

ナマケモノさんは今、そのルックスでも大人気であるそうです。

しかし、まだまだナマケモノさんに関しては謎がおおいようです。

その知られざる生態の中で最近、発見されたことがあるそうです。

野生のナマケモノさん達は木の上で、一日数枚の葉っぱを食するだけであとはエネルギーの消費を抑える為に、必要最低限の動きしかせず、1週間に一度くらい、木から降りてきてトイレと決めている場所に排泄をするそうです。

その排泄物に、ある種の蛾が飛んで来てそれを餌にし、そして蛾はナマケモノさんの毛の中に住みつき、そこに排泄をするそうです。

そしてその蛾の排泄物に藻や苔のようなものが生え、毛に生えてきたその緑のものをナマケモノさんは長い腕を伸ばしてその鋭い爪でそぎ落とし、ゆっくりと口に持って行き、それをゆっくりと味わいながら食するそうです。

ナマケモノさんと、蛾さんと、そして緑の藻、いずれも共存共栄でうまくできています。それは最高のエコロジーサイクルです。

ナマケモノさんは、本当に地球にとっての理想的な生き方です。何も無駄にせず、そして必要最低限の消費で生き、他の生物にも提供できるものは提供している。こんな生き方を皆が見習えば、地球上はとても平和で穏やかになり、自然も豊かに美しくなるでしょうね。

しかし、ちょっとまてよ、ナマケモノさんがナマケモノさんでいられるのは、周囲のものたちがハタラキモノさんだからではないか、とふと気が付きました。

ナマケモノさんに住み家とご飯を提供している樹木は動かないけれども、一生懸命光合成をしたり新芽を出したり、枝を伸ばしたり上に成長したりして働き者だし、蛾も必死に生きる為に、ナマケモノさんの出したものを食し、ナマケモノさんに毛の中にすがりついて生きて、お礼に藻を発生させてあげる、という、動かないナマケモノさんを中心に周囲がものすごい勢いで働いているのでしょうね。

これは地上のバランスを保つというシステムでしょう。

一家の中でも、仕事場の中でも、ひとりは必ずナマケモノさんがいて、そのナマケモノさんのことを嘆きながらも、周囲が必死になってハタラキモノさんになってフォローする、という、すべて上手くできているものです。

私もこの場所では、ご近所さん達がものすごい程にハタラキモノさんなので、ナマケモノさんのお役目をして場のバランスを取らせて頂いております。