昨晩、一か月の逃亡生活に終止符を押し、戻ってきたマイケルは、もう脱走する気力も失せていたようでした。
前回、数時間しかこのマンションに滞在せずに脱走していき、一か月も戻ってこなかったにも関わらず、戻ってきた彼はまるで生まれてからこのかた、ここにずっと住んでいたというような大きな顔をしてリラックスしまくっております。
ザビエルの為に新しく購入した王様クッションを奪い取って我が物顔で両手両足を伸ばして伸び伸びと寝ております。
ザビエルはというと、シャンプーをされて毛はふわふわになり、ようやく2週間入っていた狭いケージから解放されたにも拘らず、狭い隅に入ったきり、また油で固まったように固まっております。
なんという性格の違いでしょう。
ちょかいを出そうとする私に何度も威嚇の猫パンチを浴びせ、私は何度も流血を繰り返させられております。
団地で伝道活動をしていた頃のザビエル。↑
やはり厳しい苦行の道がお好きなのでしょうか。
しかし、今更戻っても、彼の伝道の区域は他の宗教家の方に奪われてしまっております。
本当に猫ちゃん達は人間ぽいと思います。
性格があまりにもクリアにはっきりとしており、すごいことです。
人間から、煩悩を引き抜いて、変に器用な能力も取り去り、縮めて猫ちゃんの毛皮を被せたら、そのまま猫ちゃんになれるでしょう。