つい先ほど奇跡が起こりました。
猫ちゃんハウスにいると、外から仔猫のような甘えた鳴き声が聞こえて参りました。
まさか仔猫ちゃんがここで生まれてしまったのか?と恐る恐るベランダから下を見降ろすと、なんと!一か月前に逃走したマイケル(旧文左衛門)が、まるで私を呼んでいるかのように見上げてじっとこちらを見つめているではありませんか。

急いで一階の庭に降りて行くと、マイケル(旧文ちゃん)が待ってましたとばかりにしっぽをピンと立ててすり寄って参りました。
もしや?もしや?私は彼の意識に問い掛けました。
「もう一度戻ってくる?」
「オッケー!」と彼は答えました。
そっと抱き上げるとまったく無抵抗のマイケルは私に身を委ね、ゴロゴロと喉を鳴らしたまま、部屋の中に入れられてしまいました。
本当に一か月間、あちらこちらと放浪していたのでしょう。
そして縄張り荒らしもしていたとみられ、ケンカ傷もついておりました。
拭くとホコリの汚れも以前よりもありました。
知らない場所で逃走させてしまって、本当に気の毒なことをしました。
しかし、以前、住んでいた場所に戻ってくる猫ちゃんがいることは聞いておりましたが、嫌で逃走した場所に、再び戻ってくる猫ちゃんなんて聞いたことがありません。
しかもまったく見知らぬ場所で、逃げた時は真っ暗であって、どの部屋にいたのかも分からないような状態でした。しかも2階の分かりにくい部屋です。
私が毎晩、天界に「どうぞ無事で!」と祈っていたことが通じたのでしょうか。
彼らがいなくなってから申し訳なさで眠れぬ辛い日々が続いておりました。
マイケルだけでも戻って来てくれて嬉しいことです。
たぶん、ですが、もう一匹逃走した家康君は、もと居た場所に戻っているのではないかと希望的観測で思っております。
マイケルが戻って来るまで、繊細でシャイで臆病な3猫ちゃんだけでは、陰々鬱々な雰囲気でありましたが、
陽気なマイケルが戻ってきた途端にいっきに明るい空気となりました。
さすが!マイケル!
でも、マイケルはちょっと不安そうで、皆にイラッとした威嚇をしておりましたが、なぜか、長老のホワイト・イーグルのいるケージに飛び込んでかくまってもらっておりました。
以前はホワイト・イーグルも辛い時、優しいラファエルによくかくまってもらっていたものでした。
今は、ホワイト・イーグルがザビエルもかくまったり、マイケルをかくまう立場になったようです。
さすが!寛大な心のホワイト・イーグルです。



もう逃げるなんて気は起こさないでしょうね?
マイケルは娑婆が辛くて帰って来たのか?
または我らを助ける為に戻ってきてくれたのか?
きっと両方でしょう!
奇跡を起こしてくれた天界に感謝!