jupes jupesの日記

Lanai Fukudaのくだらない日々

エリザベスさまの過去世・・・

 

また、エリザベスさまの思い出が続きます・・・

 

最期の短い時間を共に過ごさせて頂いている間に、エリザベスさまの過去世が、ヴィジョンで見えて参りました。

 

エリザベスさまは、新吉原が全盛期であった頃のある大店(おおだな)の太夫(だゆう・頂点の中の頂点、普通のお客では、絶対に手の届かない孤高の存在の花魁さん)でいらっしゃいました。

 

名前は、なんとなく「襟袖太夫」のように聞こえて参りました。

 

純金のかんざしを美しく結った豊かな髪にいくつも刺し、金糸で編んだ帯を豪華絢爛な銀色の着物の上に締め、奥の方にある、普通のお客がまったく到達できない場所にある部屋にひとり佇む、孤高の存在でありました。

 

その部屋の手前の部屋に住んでいたのが、SさんとSさん宅にいるすべての猫ちゃん達です。

 

同じ部屋のチームのようなまたは家族のようなメンバーです。

 

Sさんは襟袖太夫のお世話係であり、妹分の役割である若手の「新造」(しんぞう、花魁さんになる手前の見習い)でした。

 

サンちゃんは、襟袖太夫とSさん付きのとっても忠実な男衆(おとこしゅう、マネージャーのような役割)。

 

メタちゃんも、若い男衆。気が弱いが力持ち。

 

マイケルは遊び人の店の若旦那。時々、他の店にも遊びに行ったまま、帰らないこともあった。戻って来てからは心を入れ替えて真面目に働いていた。

 

クロス君は、ある亡くなった花魁さんが産み落とした男の子。あまりにも面白い子であった為に、里子に出されず、皆のおもちゃのような子として可愛がられていた。

 

ハニちゃんはチャーミングでアイドル的人気を持つ花魁さん。ライバルには厳しい。そしてかなり嫉妬深い。

 

マリヤちゃんは、しっとり大人系クールな花魁さん。乳がんになってしまい療養中。

 

アテンちゃんはハニちゃんと競う美形花魁さん。大人しくて静かだけれども芯が強い。

 

プリンスちゃんは負けん気が強くて努力家の花魁さん。根強いファンも多い。

 

襟袖太夫は、部屋の皆に対して、とても情も深く、優しく親切であった。しかしプライドも高く、病に罹ってしまうと、弱々しく痩せ細った姿を誰にも見せたくなく、みずから部屋を出て、最後は療養部屋に移って行った。

 

私は、たぶん、店の専属漢方医のようなことをしている者であり、手の施しようもない患者さんを看取る部屋の担当もしていたはず。

 

だから、今回もエリザベスさまは、本当は大好きなSさんや他の子達と一緒に過ごしたい気持ちはやまやまであったにも関わらず、苦しんで弱った姿をさらしたくない、心配をかけたくないという苦渋の決断をし、最期はこちらに来たのでした。

 

私は、有難いことにこれまで多くの人や動物さんを看取らせて頂いております。

 

最期の瞬間に、天界から天使達が舞い降りて来て、生きている肉体から魂が離れていき、天使達に付き添われて、天界に昇天していくという場面に立ち会わせて頂くことは、至極の光栄なことであります。

 

その時に、手助けが必要な場合は共に私も天界に付き添って昇っていくのです。

 

しかしエリザベスさまの場合はまったく手助けなど必要ではありませんでした。

 

亡くなる直前の生きていらっしゃる時から、もうすでに9割は天界の虹色の光の中に入っていらっしゃいました。

 

素晴らしい瞬間に立ち会わせて頂き感謝に堪えません。

 

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何かしら?

 

 

 

エリザベスさまのルーツ

 

エリザベスさまが、そもそも、どこから来られたのか・・・

 

神秘のベールに包まれています。

 

私が知っている限りのことは・・・

 

近くのお寺の後ろの畑に恐ろしいほど猫が増え続けているということを知ってしまい、2019年の2月から2カ月間、猫捕り名人のMさんをご紹介頂き、2人で毎日のようにT.N.R.をしている間に、エリザベスさまも捕獲保護させて頂いたのです。

 

近くの団地の80代の女性が、毎晩やってくる毛玉の酷い老猫ちゃんにチュールを一本だけあげている、という情報を伺い、その方に捕まえて欲しいと頼まれ、その玄関に捕獲器を仕掛けたのです。

 

捕獲器に入ったその子は、最初はものすごく威嚇をして参りました。

 

そして病院に連れていくと、もうすでに不妊治療済みの年老いた雌猫ちゃんと判明致しました。

 

毛玉の原因は疥癬であり、口の中も口内炎が酷く何も噛めない状態でした。

 

更に肝臓腎臓もすべて悪く、保護してからほとんど何も食べられないという状態でした。

 

お世話をしていた団地の80代の女性は、その子を探しに来た元飼い主のような人がいたけれども、捕まえようとすると逃げてしまったから、その後は探しに来ていない、とおっしゃいます。

 

保護してくださったMさんは、病院で毛を全部刈り取ってくださった後、私たちに「この猫はもう死ぬから引き取って」とおっしゃいました。

 

そしてメモに「看取り」と書かれ、渡されました。

 

しかし、Mさんとその子を運ぶ車中で、その子は大粗相をして、Mさんを困らせました。

 

「看取り」と書かれたことに対して、きっと彼女のささやかな復讐であったのだと思います。

 

引き取って見ると、その子はみるみるうちに元気になり、チュールしか食べられないと言われていたにも関わらず、ドライフードも食べ、他の子のお皿からも奪い取るようにして食べ続け、とっても元気な子になってしまいました。

 

元気になると、まるでお礼をするかのようにSさんの膝に乗って来て、胸元にしがみついたり、顔に自分の顔をすりつけて大いに甘えるような超人間大好きな猫ちゃんに変身していったのでした。

 

なんともユニークで不思議な魅力的を持つ子で、品もあり、孤高の存在であることから、エリザベスと名付けさせて頂きました。

 

その後、一年と2カ月、本当に健気によく頑張ってくださいました。

 

猫よりも人間大好き、人間を癒すことが大好き・・・

 

なんというお方・・・

 

なんと表現をして良いやら

 

天界の高次元の世界から降臨して来てくださった、猫の姿の中に入られた癒しのマスター・・・

 

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里親さま候補の方の膝の上でくつろぐエリザベス女王

 

 

 

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お母さん、まったね~!

 

 

 

 

新月から・・・

 

我らのエリザベスさまの起こした奇跡は最初から、伏線が散りばめられていたようです。

 

まずは、5月23日の新月の日から振り返ってみたいと思います。

 

 

5月23日

 

この日、仔猫達4匹がカオスジャングル屋敷にいるという知らせを受け、何度か見に通っていると、鶏小屋の中にちょろちょろと白と黒の頭が見えた為に、思わず、さっと手を入れるとなんとか一匹の白い仔猫の頭を捕まえることができ、焦りながらそこにちょうど持っていたビニール袋に入れて、うちのバスルームまで自転車で運び、保護致しました。

 

帰ってくると、何かまた胸騒ぎがしたために、もう一度戻ると、今度は何とか、黒っぽい子をさっと手で捕まえ、やはりバスルームに保護することができたのです。

 

その日、Sさんはサンちゃんの息子であるメタトロン君の去勢手術の為に、会社の車を使って移動していたことを思い出しました。

 

そこで無理を言い、会社帰りにメタトロン君を動物病院から引き上げる際、小平に寄ってもらい、仔猫2匹も連れて行って欲しいと頼みました。

 

ちょうどひかりさんもいらしたために、仔猫2匹と私とひかりさんとで、動物病院帰りのSさんに車でピックアップしてもらい、Sさん宅に赴いたのでした。

 

そこで仔猫2匹を大いに洗い浄め、同時に去勢手術を終えたばかりのメタトロン君もごみ屋敷の汚れと臭いを取るために、思いっ切り洗浄することができました。

 

その時、Sさん宅でとても弱っているエリザベスさんに少しだけ挨拶をすることができたのでした。

 

その後、帰って来ると、またまた胸騒ぎがした為に、もう一度、カオスジャングル屋敷の真っ暗な鶏小屋に行ってみると、仔猫達2匹が鶏小屋の細長い餌箱の中にしっかりと収まっており、まったく母猫の姿が見えませんでした。

 

チャンスと思い、そこに来られたひかりさんに餌箱の端を持っていた洗濯ネットで覆ってもらい、反対側の端から、木の枝で仔猫達を脅し、なんとか洗濯ネットに2匹とも落とし入れ、もう一度、私のバスルームに保護することができたのでした。

 

偶然にもその翌日、ゲージが届くことになっており、2匹を洗浄した後に、ゲージに入れて保護することができたのでした。

 

それから、数日、私は仔猫達を十分お世話する時間を頂きました。

 

その間、Sさんからはエリザベスがもうすでに何も食べていなく、衰弱していると伺い、ずっと天界の光を注ぎ続けておりました。

 

エリザベスさまから飛んでくるエネルギーはとっても軽やかで温かく気持ちの良いものだけでした。ただ、Sさんの嘆き悲しみを受けている為、まだ天界には帰ることができないと訴えてくる感じが致しました。

 

そこでSさんには、エリザベスさまからくる

 

「天界に帰って良いという許可をお願いします」

 

というメッセージをお伝え致しました。

 

仔猫達を『ぺっとのおうち』サイトに里親募集で出すと、次から次へと欲しいという嬉しいご依頼が参りました。

 

24日、その中で一番良い感じのするご近所の里親候補の方に来ていただくと、すぐに仔猫達にメロメロに魅了されてしまいすぐにでも受け入れたいということになりました。

 

その方はちょうど自宅勤務になっていらっしゃり、1カ月間お家待機で十分に仔猫達と接するお時間が取れるということでした。

 

 

27日、この日はかつてから計画していたT.N.R.の日でした。

 

夜中に離れた場所に4台設置し、あと2台をカオスジャングルに設置する予定でした。

 

捕獲をしようと真夜中に行くと、カオスジャングルの捕獲器2台が消えてしまっていたのです。不安の中、翌朝探しに行くと、捕獲器2台は、上水の川底に落とされているのを発見致しました。そのことについては以前のブログに書かせて頂いております。(鬼畜の仕業でした)

 

離れた場所の4台の捕獲器のうちの1台に血だらけの黒猫ちゃんが掛かっており、病院に行くと、しっぽを大けがしていたということが分かり、断尾手術をすることになりました。

 

捕獲器を仕掛けさせて頂いたお家のお車で病院に連れて行ったのですが、その方が、急に

「午後は迎えには行けません」

 

とおっしゃいます。それはご事情で仕方のないことと思い、ちょうどその日がお休みであったSさんにお迎えをお願い致しました。

 

その時、ふっとメッセージが来ました。

 

「耳の後ろを掻きむしっていたマイケルと皮膚病のマリアを黒猫ちゃんをT.N.R.した病院に連れていって診てもらい、更に最期を迎えようとしているエリザベスさまをこちらに連れてくるように」

 

というものでした。

 

早速Sさんにお願いすると、奇跡のような素早さでSさんはマイケル、マリア、そしてエリザベスさまを連れて来てくださり、まずは病院でマイケルとマリアを診てもらいました。

 

マイケルは耳垢が酷く、マリアはアレルギー性皮膚炎であることが分かりました。

 

尻尾を断絶した黒猫君はなかなか麻酔から覚めず、しばらく待ってから、元居た場所にお返しすることができました。

 

そしてエリザベスは仔猫が2匹いる私の部屋に来ることとなったのでした。

 

その車中から、小雨の降った後の空に虹色の光が見え、エリザベスがもうすでに天使になって軽やかな姿で私のところに来る感じがしておりました。

 

我が家にやってくる時、エリザベスさまは

 

「もともと住んでいた小平に戻って来たい、そして私に最期のあいさつに来たい」

 

と伝えている感じがしておりました。

 

私の部屋に来られたエリザベスさまは、もうすでに昏睡状態でした。

 

お気に入りでいつも入っていたハウスと共にやって来られ、ずっと寝息を立てていました。

 

私は神聖なるお方を、賤民なる我が身が、申し訳なくもひれ伏しながら

 

「お世話をさせて頂きます」

 

という気持ちになり、尊いお方に触れさせていただく、という感動を覚えながらもお世話をさせて頂きました。

 

まずは全身をお清めさせて頂き、詰まっていた鼻腔を何度もきれいにさせて頂きました。するとずーずーぴーぴーという鼻を詰まらせた音がなくなり、呼吸が楽になられたようでした。

 

目やにで固まっていた目の周りを拭かせて頂くと半開きで固まっていた両目が閉じ、乾燥を防ぐことができました。

 

またちょうどひかりさんから頂いていたココナツオイルでお耳やお顔全体を拭かせて頂くと、とっても気持ち良さそうでお顔の表情が柔らかくなった感じが致しました。

 

チュールを溶かした水を2時間おきに注射器で喉に流し込み、時々おむつを替えさせていただきました。

 

しかしもうあまり排泄もなく、おむつはほとんどきれいなままでした。

 

ずっと同じ姿勢で寝ていると床ずれができてしまいそうで、何度も頭を左右交互に替えさせていただきました。

 

エリザベスさまは本当に大人しくまったく声をあげることもなく、なんと手の掛からない方であろうと感心をしておりました。

 

仔猫達の母猫はさび猫ちゃんであった為に、仔猫達は母猫に会ったように大喜びをし、エリザベスさまの周りではしゃぎまくっておりました。

 

病床に伏しているエリザベスさまには、ちょっとうるさかったかも知れないとは思いましたが、まったくその騒音を嫌がることもなく、エリザベスさまは、ちょっと口角を上げ、なんとなく楽しそうに仔猫達の様子を見まもっているかのように見受けられました。

 

夜中じゅう、私は手をエリザベスさんの頭の下に入れて、天界のヒーリングを施させて頂いておりました。

 

しかし、ヒーリングをしても、もうすでにエリザベスさまのお身体はまったく痛みもなく、辛く重いものもなく、軽やかでありました。

 

ヒーリングをさせて頂いている、こちらの方が心地良く、むしろ至極の歓びの恩恵を頂いたような感がありました。

 

ずっとお天気も良く、ちょうど良い暖かさの中、窓から入る太陽の光のひだまりの中で寝ていらっしゃるエリザベスさまは神々しく美しくもありました。

 

天界へのカウントダウンの中、すでにもう見守らせて頂くしかない、と感じておりました。

 

12時22分、ある生徒さまから携帯電話に着信がありました。

携帯電話が鳴った瞬間、エリザベスさまの口元がかすかにカクカクっと動いたのを見て取りました。

 

電話に出ながら、エリザベスさまの身体に触れると、頭から徐々に冷え始め、どんどんと固まってくる感覚があります。

 

生徒さまは、とても辛いことがあったということで、私に電話をして来られたのです。

 

生徒さまからの着信があった瞬間にエリザベスさまは、天界に召されたのでした。

 

私は心の動揺を抑えながら生徒さまを励ましておりました。

 

エリザベスさまというお方は・・・

 

これまでもいつもいつも、少しでも関わった人々を、全身全霊で癒し救って来られたのです。

 

いつもいつの時も、里親候補で来られた自分にはまったく関係のない方でも、膝の上に乗っかっていき、両手でその方の胸元をがっつりと挟み、顔を何度も擦り付け、喉をゴロゴロと鳴らしながら、その方々の持っている苦しみを取り除いていらっしゃいました。

 

それをされた人々は感極まり、感動してしまうのです。

 

エリザベスさまに、その究極の歓待を受ける方々というのは、決まって、ものすごく辛そうで苦しそうなものを持って来られる方々ばかりであったのです。

 

まだ若くて元気な方が来られた時には、エリザベスさまはまったく無視をして、猫ハウスに閉じこもったきりで、挨拶にも来ないのでした。

 

客観的に見ても、いつもエリザベスさまは、その場で一番辛くて苦しい方のところに、みずからさっと近寄り、究極の癒しと浄化をしてくださっていたのだと見て取れました。

 

そのエリザベスさんの癒しを受けた方々は、みるみるうちに顔色が良くなり、笑顔になり「なんて嬉しいこと!可愛い子!この子を連れて帰りたい!」と皆が皆、100%同じことをおっしゃっておりました。

 

しかし、エリザベスさまはその言葉を聞くと、さっと猫ハウスに帰ってしまい、決してどなたもエリザベスさまを連れて帰ることはできなかったのでした。

 

その方々が帰られた後は、エリザベスさまは嘔吐と下痢をし、その後、すっきりとしたお顔をされ何事もなかったかのような、いつもの状態に戻ります。

 

しかし、私はエリザベスさまのご老体の細いお身体で申し訳ない、と常々思っておりました。

 

Sさんによると、Sさんが辛い時も、いつもそうしてくださっていたとおっしゃいます。

 

今回も、エリザベスさまは、ご自分の臨終の瞬間まで、関わった人を癒したのです。

 

癒し尽くして、天界に召されたのです。

 

電話の生徒さまは、お話しているうちにどんどん楽になって行かれたようでした。

 

そして後に来たメールでは、ものすごい信じられないような奇跡が起きたという喜びのご報告が参りました。

 

エリザベスさま・・・なぜにそんなに自己犠牲の愛が深いのでしょう・・・

 

しかし、それは歓びに満ちた自己犠牲の愛であったと感じます。

 

そのエリザベスさまのご臨終の日、実は、サンちゃんの息子の「アントニー」君が、脱走してしまっていた、というメールが朝、来ていたのでした。

 

アントニー君が脱走したのは、なんと23日で、仔猫達を捕まえた新月の日であったのです。

 

それから5日間もなぜか、こちらには報告もなく、5日も経過したこの日の朝にメールがあったのでした。

 

私はエリザベスさまの看病があり、動けない為、どうしようか、と思っておりました。

 

すると、なんとSさんが目覚まし時計が止まっていた為、その朝、寝坊をし、会社を休むことになったという旨の電話がありました。

 

Sさんにアントニー君の脱走のことをお伝えすると「私が動けということですね!」とSさんはさらっとおっしゃり、ちょうど私のところに返ってきていた捕獲器を持ってアントニー君の捕獲に行くとおっしゃってくださいました。

 

Sさんが私のところに来られた時、12時40分頃、すでにエリザベスさまは昇天された直後でありました。

 

エリザベスさまはSさんを気遣って、息を引き取る姿を見せたくなかったのでしょう。

 

Sさんは来られてから冷たく固くなってしまったエリザベスさまのご遺体を抱きしめてお別れをし、捕獲器を持ってアンちゃんの捕獲に威勢よく向かいました。

 

更に同日、仔猫達の里親さまが仔猫達を引き取りに来ることになっておりました。

 

エリザベスさまが昇天されて数時間後、ひかりさんが来られ、エリザベスさまにお別れをした後、3時に里親さまが仔猫達のお迎えに参りました。

 

亡骸を部屋に置いておくのは偲ばれましたが、とにかく早く仔猫達を里親さまのところにお連れしなければ、と思い、来られた里親さまのお車で仔猫達を連れて行きました。

 

その里親さまは、なぜか、とても具合が悪そうで、大汗をかきながら、息も苦しそうでした。

 

あとからメールで聞いたことなのですが、なんとその里親さまは、その前の夜に急性腸閉塞になり、救急車で病院に運ばれていたというのです。

 

しかし、翌日仔猫達を引き取らないといけない、ということで無理矢理退院してきて、仔猫を引き取りに来られたというのです。

 

そこでもエリザベスさまの癒しのお力が発揮されていました。

 

ものすごい痛みの中、里親さまは、なんとか仔猫達を引き取りに来られたのです。

 

訪問させて頂いたお家にはとてもお優しい繊細そうな22歳のご長男さんがいらしゃり、お家も完璧に仔猫仕様になっており、安心してお任せをしてお家を後にいたしました。

 

そのおうちの横には、なんといつも行くホームセンターがあったのです。

 

その時、私はふっとエリザベスさまからメッセージを受け取ったのでした。

 

「このホームセンターで私を埋葬するために新しいスコップを買いなさい、そして3人で私を埋葬しなさい」

 

というものでした。

 

スコップを買おうとするとたった一本だけ、ちょうど良い大きさのスコップが売れ残っていました。

 

アントニー君の捕獲の為にお車で向かっていたSさんに電話をし、そのことをお伝えするとSさんは承諾してくださり、そのホームセンターに来てくださるとおっしゃいます。

 

しかし、エリザベスさまのご遺体をどこに埋葬したら良いか、思案していると、ふと、私が毎晩、餌やりをしている団地が思い浮かんで参りました。

 

その団地の猫をたくさんお世話していらっしゃる方は、いつも猫ちゃんが亡くなった時には、お家の前に花壇に埋葬していらっしゃる、ということを思い出したのです。

 

そこで、その方にお電話をしてみると、ちょうどその方はお休みで、花壇に埋葬させて頂くことも快諾してくださいました。

 

またその方は、ちょうど、まるちゃんという猫が耳を怪我していて、病院に連れて行きたいから、捕まえて欲しいとおっしゃいます。

 

更に同じ時間、ひかりさんがふと、以前、猫がもう亡くなったから「猫砂」をくださるという方がいることを思い出されました。

 

そのお方のお家はなんと、団地からワンブロックのところだったのです。

 

その方から猫砂を頂いた後、エリザベスさんのご遺体を車で団地までお運びいたしました。

 

団地の奥様もいらっしゃいましたが、まるちゃんのことで頭がいっぱいのようで、埋葬のことなど、どうでも良い、好きなところにどうぞ、という風でした。

 

私は、ひかりさんとSさんにスコップを渡し、ちょうどSさんから返してもらった大きな捕獲網を持って、まるちゃんの捕獲に向かいました。

 

まるちゃんは奇跡的に4階のお家の中に潜んでいました。

 

私は上がらせてもらい、まるちゃんを部屋の隅に追い詰め、大格闘の末、まるちゃんをお縄にすることに成功致しました。

 

おうちの方は無理矢理、まるちゃんを捕まえようとしたために、ちょっと手に傷を負ってしまい、気の毒な感じでした。

 

まるちゃんを団地の奥様に託すと、奥様はさっそくまるちゃんを連れて病院に行ってしまいました。

 

そして私もエリザベスさまの埋葬に参加することができたのです。

 

お庭には美しい樹木の根元に薬草であるドクダミが群生していて、樹木葬にはぴったりな場所が見つかったのです。

 

もうすでにSさんがかなり柔らかい土を掘り返し、深い穴が開いていました。

 

ひかりさんと私で後もう少しだけ、掘り進め、大きな石をどけると、小さいエリザベスさんにはちょうど良い深さのお墓が完成したのでした。

 

私は以前から、エリザベスさまには

 

「生まれ育った小平の土に還して欲しい」

 

と頼まれておりました。

 

しかし、どこに埋めたら良いのか、ずっと思案しておりましたが、最後の瞬間に

 

「ここで」

 

と聞こえた場所は、高貴で気高く、そしてナチュラルで優しいエリザベスさまには最高最善の聖なる場所でした。

 

埋葬用の白い布は用意できませんでしたが、大きな白いペーパータオルは見つかりました。

 

土に還り、樹木の栄養になる為に徐々に変容していくエリザベスさまには、ちょうど良い紙に包ませて頂いたのでした。

 

土をかける段階になると、なぜか自然と三人でスコップを順番に渡し合い、古の儀式のようにそっとエリザベスさまの足元から土をかけ始めていたのです。

 

きっと前世では、城主であられるエリザベス女王に私たち、従者が、そのように埋葬の儀式をしたのだと思います。

 

そこにエル字に折れた、花壇用の棒が見つかりました。

 

その棒を十字架のように土に差し込むと、エリザベス女王が埋葬された跡の目印となりました。

 

これで毎晩、私はここにエリザベスさまにご挨拶に来ることができると安心致しました。

 

すべてが終わった時間は、その三人にとって一番都合の良い時間の夕方6時でした。

 

私も外猫ちゃん達の餌やりに間に合い、ひかりさんもSさんも家の猫ちゃん達のお世話をする充分な時間が取れたのです。

 

しかし、なぜにこの三人が呼び寄せられたのか、と天界に訊いた時、最初はエリザベスさんが一番好きであった三人だからだと聞こえた気が致しました。

 

けれども、本当は、この世で一番エリザベスさまの癒しを必要としていた三人であったから、わざわざ呼び集められた、と分ってまいりました。

 

そしてその晩、やっぱり、これはエリザベスさまの采配、奇跡に違いないと確信することが起きたのです。

 

深夜2時に、私がメールを打っていると着信の合図が参りました。

 

なんとアントニー君が捕まったというのです。

 

しかも、Sさんが仕掛けてくれた捕獲器の中にです。

 

実は、アントニー君の里親さんは他にもボランティアさんから借りていた2台の捕獲器を庭に設置していたということでしたが、5日間経っても捕まらず、Sさんがその前日にエリザベスから「ここに仕掛けなさい」とサインをもらった場所に置いた捕獲器でアントニー君は捕まったというのです。

 

本当に呆れ果てるくらいに、すべてが計画通りであったと確信致しました。

 

すべてはエリザベスさまの采配。

 

天界のミッション。

 

どうにも抗っても抗えない、天界のミッションの中で私たちは動かされている。

 

それを歓びの中で動いた時、すべては完璧に何も問題も起きず、スムーズに気持ち良くい進み、そして終わっていく・・・

 

そう確信させられた奇跡の出来事でした・・・

 

 

すべてが同時進行で数日間に起きた奇跡

 

1、仔猫4匹の捕獲保護

 

2、メタトロンの去勢手術

 

3、黒ちゃんの去勢手術

 

4、Sさんの寝坊、車(コロナの影響で会社の車での通勤をさせられている)を使わせていただける

 

5、アントニー君の脱走

 

6、仔猫達の里親さま(これまでも腸閉塞で入院したことがあった方)決定

 

7、仔猫達の里親さまのお家がホームセンターの隣

 

8、埋葬の土地のお庭の方がその日は仕事がお休みであり、まるちゃん騒動渦中であった

 

9、猫砂をくださる方が団地のお隣

 

10、アントニー君捕獲

 

 

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生前のエリザベスさま

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大好きだったSさんの膝の上で



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守護天使エリザベス

 

 

 

 

 

 

 

エリザベスの起こした奇跡の日々・・・

 

6月になりました。

 

5月中は、なにやら白昼夢の中で漂っていたような不思議な日々でした。

 

いまだに現実感がないほどです。

 

あまり

記憶が残っていないような。。。

 

 

ただぼんやりと憶えているのは、深緑の濃く緑豊かな団地の庭で、完璧な曲線の美しく細っそりとした樹木の根元のドクダミの群生するなかで、ひかりさん、Sさんと私でスコップを知らず知らず自然と交互に順番に手渡しながら、エリちゃん、ことエリザベスさまに、清らかで神聖な気持ちでそっと柔らかい土をかけていたというシーンです。

 

すべては、このドラマチックで荘厳な映画のラストシーンを撮る為に、私達、はしっぱ役者たちは、主役女優のエリザベスさまに動かされていたような気が致します。

 

思い返してみると、このラストのワンシーンを撮る為に、この一年と数か月は伏線の連続であったのです。

 

5月29日の前後の数日間は、すべてが完璧な時間割りの中で一分一秒の狂いなく計画通りに動かされてたのです。

 

そのあまりにもたくさんのエピソードがひとつでも欠けていたら、このシーンは撮れなかったでしょう。

 

すべてが主演女優エリザベスさまの絶大なる権力が加わり、監督である天界のマスター達、そして助監督の天使達がハーモニーを奏でてくださったのです。

 

実際に動かされていた当事者たちでないと、この感動はなかなかうまく伝えられないものです。

 

必死に人に伝えても書いても、やはり、操られていた私達でないと、ふと我に返った時の、この完璧なる計画の中で『我々は動かされていたのだ!』という感動は実感がないでしょう。

 

主演女優であるエリザベスさまは、絶大なるお力を持ったお方でありましたが、同時に、ものすごいほどの奇跡のヒーラーでありました。

 

本当にこれも言葉では言い表せない程なのですが、エリザベスさまは、関わったすべての人の苦しみ痛みを吸い取って、癒し浄化してくださっていたのです。

 

最後の最期まで・・・・

 

やっぱりなかなかうまく言葉では言い表すことができません。。。

 

 

しかし、エリザベスさまの奇蹟の軌跡を書き残しておくことも、はしっぱ役者であり、従者であり、エリザベスさまの恩恵を多大に受け取らせて頂いた私たちの義務でもあると思い、思い出しながら書き残しておきたいと思います。

 

 

 

 

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荘厳なる最期エリザベスさま

 

 

 

 

 

鬼畜な人間・・・天使な猫ちゃん

緊急事態宣言が解除になりましたね。

 

これで人は本当に内観ができたのでしょうか・・・

 

まあ、できたとしてもほんの一部、1割くらいの人々しか、内観し、自らを反省し、人生の軌道修正をなさらないでしょう・・・

 

精霊さん達の人間界の強制ストップ計画はほんのちょっとだけ、成功したのでしょう。

 

動物さん達と関わっていて、純粋で清らかな魂に触れていると、もうそんなことがいろいろとどうでも良くなって参ります。

 

人間は動物さん達に比べてなんと下劣で卑劣なのか、と再認識するような出来事がありました。

 

昨晩、仔猫ちゃん達がいたカオスジャングル屋敷にまだ確認できた未手術の雌猫ちゃんの捕獲を実行しようとしておりました。

 

真夜中に捕獲器を仕掛けようとすると、準備で置いていた捕獲器2台がまったく見当たりません。

 

真っ暗闇の中を何度も必死に探し回りましたが、まったく影も形もありません。

 

家主の方には許可をもらっていた為に、家主さんが隠したとは考えられません。

 

そこで仕掛けることは諦め、更にもっと遠い場所に、4台仕掛け、カオスジャングル屋敷の捕獲器捜索は明るくなる日の出まで待っておりました。

 

朝、4時半頃、明るくなった屋敷に行ってみると、すでに家主さんが庭で焚火をしていらっしゃいました。

 

捕獲器のことを訊ねると「川の中に落ちていますよ」とさらっとおっしゃいます。

 

家主さんの指を差す方向に行ってみると、その屋敷の中に流れている農業用の上水の中に捕獲器が2台、無残な姿で落とされた形であるのが見えました。

 

その捕獲器は、その上水の上に掛かっている橋の上から落とされたのだろうと、想像できました。

 

その犯人は、先日、私を不法侵入者として、警察を呼んだ、その屋敷の駐車場を借りている怪しい嘘つき(自分な家主の娘婿であるとはったり嘘をつきました)やくざ外国人の仕業に間違いはありません。

 

昨晩は、その駐車場に鍵がかかっていて、おかしいと感じていたのです。

その男しか出入りできない場所ですから、そいつしか犯人は考えられません。

 

しかし、捕獲器の中に猫が入っていなかったことが、本当に天界に感謝です。

 

最悪な場合、猫が捕まった状態で、川に落とすやからがいるということを聞いた事があります。

 

今回は家主の方に何度も許可を取って捕獲作業をさせて頂くことになっていましたから、以前のように、そのやくざに警察を呼ばれる筋合いはなく、たんにそいつのうっぷん晴らしであり、嫌がらせとしか考えられません。

 

今回は、こちらの方が器物破損の被害者として、警察を呼ぶことさえできると思います。

 

しかし、大事にはしたくなかった為に、その捕獲器を深い上水の底から引き上げるには、どうしようか、と思案していたところ、すぐお近くにお住まいの捕獲をいつもお手伝い頂いている「コーミンブランド」の耕民ご夫妻を思いつき、ヘルプをお願い致しました。

 

すると早起きな耕民さんは、早速、引っかけ棒をささっと手作りしてくださり、橋の上から、棒の先に付けたハンガーの先で、捕獲器を吊り上げ、奥様と見事な連携プレーで無事に水中から、川底の泥濘まみれになっていた捕獲器引き上げてくださいました。

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本当に天界の天使の遣いのようなご夫妻で、気持ちの良いエネルギーを頂きました。

 

そこでの捕獲は、もう少しやり方を再考しなければなりません。

 

 

そして、少し遠くに仕掛けていた4台の捕獲器のうち、何回もさくら耳の子が入っていたり、仕掛け用フードが蟻だらけになっていたり、ととても大変な捕獲作業でしたが、一台の捕獲器に血だらけになっている黒猫ちゃんを捕まえることができました。

 

病院に連れて行くと、なんと尻尾の先を大怪我をしていたのです。

 

身体じゅう傷だらけで、たぶん、雄同士の喧嘩でしょう。

 

獣医さんは、傷を負った尻尾の一部を切断するしかない、とおっしゃるので、その手術をお願いしました。

 

そんなに難しい手術ではないそうで、可哀想ですが、手術後は野に放すしかございません。

 

帰ってくると、小さな黒とグレーの毛玉の天使達が出迎えてくれ、膝に乗って癒してくれました。

 

 Facebookの「Jupes Jupes」という名前のところで、黒グレー天使降臨記念として動画を死ぬほど撮っております。

https://www.facebook.com/profile.php?id=100001734950629

 https://www.facebook.com/100001734950629/videos/3069180599816408/?notif_id=1590635948504395&notif_t=feedback_reaction_generic

 

 

しかし、この黒とグレーの毛玉の天使達とは寂しいことに今日でお別れです。

 

この子達は人間の身体の上で遊ぶ楽しさを知ってしまったようで、やたらとよじ登って参ります。

 

きっと新しい里親さまであるシングルファザー父と息子さん2人にもみくちゃにされるほど可愛がられるに違いありません。

 

あの尻尾の大けがをしていた猫ちゃんも黒猫でした。

 

もし、この子達も野で育ってしまったら、あのように傷だらけの大人猫になっていただろうと思うと辛く思えて参ります。

 

Sさん宅のエリザベスちゃんも、危篤に陥っています。

 

出会いと別れの5月です。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ひざの上に乗ってくるグレーちゃん達

 

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今更、届いたマスク、一年中使うから有難く頂きます

 

 

里親さま決定致しました。

 

新月の夜に保護した黒縞グレーちゃん達の里親さまが、すでに決定してしまいました。

 

たった5日間ほどでしたが、この子達は本当に天界の贈り物でした。

 

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とてもお優しいお父さまでした。