エリザベスさまが、そもそも、どこから来られたのか・・・
神秘のベールに包まれています。
私が知っている限りのことは・・・
近くのお寺の後ろの畑に恐ろしいほど猫が増え続けているということを知ってしまい、2019年の2月から2カ月間、猫捕り名人のMさんをご紹介頂き、2人で毎日のようにT.N.R.をしている間に、エリザベスさまも捕獲保護させて頂いたのです。
近くの団地の80代の女性が、毎晩やってくる毛玉の酷い老猫ちゃんにチュールを一本だけあげている、という情報を伺い、その方に捕まえて欲しいと頼まれ、その玄関に捕獲器を仕掛けたのです。
捕獲器に入ったその子は、最初はものすごく威嚇をして参りました。
そして病院に連れていくと、もうすでに不妊治療済みの年老いた雌猫ちゃんと判明致しました。
毛玉の原因は疥癬であり、口の中も口内炎が酷く何も噛めない状態でした。
更に肝臓腎臓もすべて悪く、保護してからほとんど何も食べられないという状態でした。
お世話をしていた団地の80代の女性は、その子を探しに来た元飼い主のような人がいたけれども、捕まえようとすると逃げてしまったから、その後は探しに来ていない、とおっしゃいます。
保護してくださったMさんは、病院で毛を全部刈り取ってくださった後、私たちに「この猫はもう死ぬから引き取って」とおっしゃいました。
そしてメモに「看取り」と書かれ、渡されました。
しかし、Mさんとその子を運ぶ車中で、その子は大粗相をして、Mさんを困らせました。
「看取り」と書かれたことに対して、きっと彼女のささやかな復讐であったのだと思います。
引き取って見ると、その子はみるみるうちに元気になり、チュールしか食べられないと言われていたにも関わらず、ドライフードも食べ、他の子のお皿からも奪い取るようにして食べ続け、とっても元気な子になってしまいました。
元気になると、まるでお礼をするかのようにSさんの膝に乗って来て、胸元にしがみついたり、顔に自分の顔をすりつけて大いに甘えるような超人間大好きな猫ちゃんに変身していったのでした。
なんともユニークで不思議な魅力的を持つ子で、品もあり、孤高の存在であることから、エリザベスと名付けさせて頂きました。
その後、一年と2カ月、本当に健気によく頑張ってくださいました。
猫よりも人間大好き、人間を癒すことが大好き・・・
なんというお方・・・
なんと表現をして良いやら
天界の高次元の世界から降臨して来てくださった、猫の姿の中に入られた癒しのマスター・・・