昨日の、5月8日の新月おめでとうございます!
新年度になって2回目の新月です。
さわやかな新緑の季節に、新たなる始まりを感じます。
奇しくも、新月の前日、例の「民事調停」では、三鷹の簡易裁判所に罪人のような扱いの出頭を命じられ、赴いて参りました。
今思い出しても、まだはらわたの煮えくり返るような炎の片鱗が残っております。
しかし、若葉が紅葉して散る頃、この思いは消えることでしょう。
昨日は、しとしとと心地良い浄化の雨が降り始めた帰り道、無性にカフェインが恋しくなり、こじゃれたカフェで330円のコーヒーを所望し終焉をひとり乾杯しておりました。
330円であっても、ネコ活動をしていたら、三缶のちょっと良いネコ缶が買えると思うと、以前のように気軽にカフェにさえ寄ることもはばかってしまう清貧ネコボランティアに対して、例のネコババア(大なめくじの妖怪のような風体)は、ただ私が気にくわないというだけで、50万円の慰謝料?損害賠償?を請求してきたのです。
朝、出陣に向かう時、自分の背中に黒い翼が生えているのを感じておりました。
天界の天使達、マスター達、精霊達が守護してくれるはずだから、絶対に大丈夫という確信はありました。
そして、自分自身は純白の翼の天使ではなく、漆黒の翼を持つルシフェルの姿になり、相手に対して不必要な憐憫の思いは微塵もかけない、非情かつドライなおももちでいることにしておりました。
天使になってしまったら、向こうの思うつぼです。
天使と一体となってしまったら、過剰なる同情心をこちらにもたらし、相手の気持ちと共鳴し合ってしまい、全面的に相手に勝利を譲ることになります。
それでは、真の正義ではなく、同情を誘った方が勝ちとなり、間違った結果になることでしょう。
私は過去、間違った同情心によって、何度も失敗を繰り返しておりました。
天界は、私に対して心を強くして、不要な同情を掛けることを止めるように、時に非情になれ、ドライになりなさい、と諭してくれておりました。
今回もネコ達がその老女に絡んでいたために、私は突き放すことができず、振り回され、良いようにあご先でこき使われ、こちらにお金と労力を使わせ、最後は、多大なる金銭まで請求して来られてしまったのでした。
その老女は、このネコボランティアは、ネコのことを言えば、何も言わずになんでもやってくれるだろう、という成功体験で味をしめてしまったに違いありません。
簡易裁判所は、名前の通りの簡易な地域センターのようなこじんまりとした建物で、つい通り過ごしてしまうほどのところでした。
そこでは申立人の部屋と、相手方の待合室があり、双方の話を聞く、調停人が二人おり、それぞれ部屋に呼ばれて言い分をいうようになっておりました。
調停人の方はひとりは、白いあごひげをたくわえたダンディーな感じの弁護士さんと、もうひとりは学校の校長先生のような雰囲気の落ち着いた女性のおふたりが応じてくださいました。
そのダンディーな弁護士さんが開口一番、
「この案件を終えるには、50万円を支払ったらいかがですか?」
と切り出してきて、私の怒りの炎が一気に燃え上がってしまいました。
この人は何も考えずに、何も知らずに、ただ、ことを早く終わらせたいだけで、こう言っているのだろう、と感じ、私は心の中で準備していた言葉を思いのたけ発することに致しました。
まずは、
「もし、今回、こちらが譲歩して50万円というお金を示談金の名目で支払ってしまったとしたら、相手の方は、ボランティアは簡単にお金を支払うと味をしめてしまい、また他のボランティアを恐喝してお金を請求することでしょう。
こんなことがもし、まかり通ってしまったら、相手は、他の人にも、この話をし、世の中では、先手を打って訴えた方が勝ちという前例を作ってしまいます。
こういう前例を作らないためにも、こちらは断固として拒否致します。
私は、三年間に渡り、相手の方が依頼してきたことを、何も反論せず、ネコの為だけを思い、淡々と粛々と、自分の時間と労力とお金を使い、応えてきたのです。
その間に、相手の方は、私に公的な場所でも周囲をはばからず、大声で暴言を浴びせ、時に体を押してくるような暴力まで振るわれて参りました。
それでも、こちらはいっさい何も言わず、ただただネコの為と思い、善意しかない気持ちで、忍耐で貫いてきたのです。
もし、善意のボランティアが負けてしまうようなことがまかり通ってしまったら、いったい正義とは何でしょう?
しかし、相手の方はネコを思う優しい気持ちを持っています。
そのことは尊重しております。
お互いネコを思う者同士ということで、お互いに許し合い、穏便にことを終わらせたく願います・・・」
のような旨と、ことの詳細を、調停人の方々にお伝え致しました。
お二人は静かに聞いてくださっていましたが、その白いあごひげのダンディーな弁護士さんは、どうも、理解力が足らないのか、
「向こうの言い分としては、あなたがエスカレートして恐喝してくることを恐れています」
などとおっしゃいます。
私は、
「恐喝?
こちらは、今回、私の住所や名前を知らないはずの相手の方が、どうやってこちらの住所や名前を突き止めたのかを疑問に思っております。
ずっと尾行していたのではないでしょうか?まるでストーカーのようにこちらの様子をずっと見ていたに違いないのです。(実際に、私は、その婆が、私の餌やりの時間に自転車で私の後ろをつけてきて、かげからこちらをじっとこちらの様子を監視しているのを知っておりました)
・・・」
もうひとりの校長先生のような女性の方は、思慮深い感じの方で、こちらの言い分をよく理解してくださっているように見受けられました。
ダンディーな弁護士さんは、
「それでは、お互いにもう近寄らない、干渉し合わないという約束をするのはいかがでしょう?次回までその気持ちを温めてくるのはいかがでしょう?」
とおっしゃって参りました。
私は
「また次回もあるのですか?」
とため息まじりで訊き返しました。
私はこんなくだらない、やり取りをもう止めたいと心底願っておりました。
婆さんは、単に私を世の中の婆さんをいじめてきた人間の代表のように、ターゲットにしてうっぷん晴らしをしているに過ぎない、あわよくば、自分をいじめてきた人間達から、代償のお金をせしめてやろう、私であったら、従順で反論せず、いうことを聞くから、こいつからお金を搾り取ってやろう、という意図がひしひしと伝わってきておりましたので、うんざりとしておりました。
その慰謝料?の50万円で、築50年くらいのアパートから引っ越そうとたくらんでいたのです。
アパートの管理会社の方とも話をしておりましたが、婆さんは真夜中でも何度も何度も24時間対応の管理会社に電話をしては呼びつけて、同じクレームを何度も言ってきて、会社は大変な損害を被っている、できたら出ていって欲しい、とおっしゃっておりました。
しかし、天界は最後に私を味方してくださいました。
2人の調停人とは別にもうひとりの裁判官のような方が、急に現れて婆さんに対して
「却下」
と言ってくださったのです。
私は待合室で待っていたところ、
「ギャー!」
という雄叫びに近い、一階の廊下に響き渡る叫び声が聞こえて参りました。
そこに居合わせていた職員や調停に訪れていた人達がいっせいに集まってきて、
「何?何?」
「何が起きたんですか?」
「ネコの人が叫んでいるようですよ!」
「え?ネコの人?」
という声があちらこちらから聞こえて参りました。
そして
婆さんの
「私の時間を無駄にしやがって!あんたらみんなおかしいよ!」
というような声や、意味不明の叫び声がしばらく続いた後、
「○○〇(私の名前)に次は民事裁判に訴えるって言ってくれ!」
という脅し文句のような捨て台詞が聞え、ドアが激しく開かれ、バタンと閉まる音がいたしました。
私は聞き耳を立てておりましが、突然「来て下さい」と呼ばれた為に、慌てて、新しく替えたばかりの携帯電話をつい落としてしまいました。
「どうぞ慌てずに来てください」
という言葉と共に再び、部屋に呼ばれた後、マスクをした裁判官のような男性が落ち着いた声で、
「もうこれで終結ですから次回はありません。でももしかしたら、相手の方は何らかのことを起こすかも知れませんが、その時はその時で、対処してください」
とおっしゃいました。
私は
「今、あの方、叫んでいましたよね?私はあの方からあの10倍くらいの音量でいつも暴言を吐かれていたのです」
と伝えると、3人の方々はものすごく渋い疲れたお顔で、「はあ~・・・」と深くため息をついておりました。
天使達が味方して、婆さんに本性をさらけ出させ、こちらの真実を自ら立証するすように仕組んでくださったのでしょう。
その本性をあからさまに目の前にした皆さんは、私の正当性を信じてくださいました。
国の税金を使い、人を傷つけ、振りまわした婆さんは罪深い方です。
しかし、こちらは、本当に良い勉強になりました。
もう2度とこんなトラブルに巻き込まれないように気をつけます。
新月に誓いました。
たとえ、ネコのことが絡んでいたとしても、異常性のある方からの依頼は勇気を持って断ることに致します。
または慎重に慎重を重ねて気を付け、最低限のことしかしないように致します。
裁判所デビューはこれにて終了。
次回はありません。
民事裁判なんて、婆さんが弁護士費用を支払えるわけがありません。
ちょっと冷や冷やとした俎板の上の鯉のような気持ちを味わい、これで罪人となる学びは修了して良かった。
メデタシメデタシ。