T.N.R.での捕獲の一例
準備するもの一例:
〇捕獲誘導の餌一例
・ちゅーる(だいたいの猫は大好きです。また粘着性が高い為に、こぼれずに最適です)
・猫用生かつ節(匂いが強く誘導し易いです)
・ドライのおやつ(入口付近で誘導するのに用います)
おやつ
〇お勧めしない誘導餌:
・塩辛いもの(から揚げ、ちくわ などは塩分が強く、猫が手術まで長時間水を飲めない為に身体に良くないでしょう)
・水分の多いフード(スープ系のフードはこぼれると、捕獲器の中も猫の身体も汚れ大変な惨事になります)
〇粉末のまたたび:雄雌年齢にかかわらず、結構皆好きです。
〇誘導用の餌入れ:プラスティックの豆腐の容器が一番軽く、小さくお勧めです。金属や陶器の容器は音がする為、音に敏感な猫には適しません。また陶器は割れたりして危険ですのでお勧めしません。
〇大きい黒い布:捕獲した直後に捕獲器全部を覆います。すると猫は暗いところで少し安心し大人しくなります。
〇大きめのペットシート:捕獲器の下に敷く、または下部を覆い養生テープで貼り付けます。
〇養生テープ:ペットシートなどを捕獲器に貼り付ける時に重宝します。
〇カイロ:冬の場合は猫の身体を思い、保温のために捕獲器の上部や下部に貼り付けます。
〇保冷剤:夏の場合は猫の身体を思い、保冷の為に捕獲器の上部や下部に置きます。
〇新聞紙:捕獲した後で下に敷きます。
〇ビニールシート:しばらく地面に置いて置く時に冷えの防止になります。また車での運搬の時に下に敷きます。その他に、15センチ×50センチに切り取り、捕獲の中に敷きます。その上に誘導用のフードを少しずつ置くと効果が増します。
☆彡お勧め!*常に来ている外猫を捕獲器に慣らす為に、捕獲器の入口を降りないように紐でしばり、3日から1週間程、餌付けをすると本番の日に難なく捕獲できます。
*また捕獲の際にフードを電子レンジで少しだけ温めると、より匂いも強くなり猫が引き寄せられます。
✡準備プロセス一例:
猫がいつも来る時間帯と場所を見計らって行います。数日間慣らす場合は、毎日決まった場所と時間に行なってください。捕獲にお勧めの時間帯は、早朝です。理由は、保管する時間が短くて済むことで、猫への身体の負担が少なくて済むからです。捕獲器は少し暗がりになる場所や建物や塀のすぐ脇がお勧めです。
動物病院には、手術日の予約を事前に入れておきます。
- 捕獲器の下部にペットシートを2枚ほど養生テープで貼ります。
- 餌をプラスティック容器に入れて混ぜ合わせ捕獲器の一番奥に置きます。
3、ビニールシートを長方形に切ったものを捕獲器の中に敷き、そこに誘導用のフードを入口付近から奥まで少しずつ置きます。
4、猫に見えないところに隠れます。その場所からあまり離れたり、長時間放置しておかないでください。長くても30分間隔でチェックして、猫が入っていないか確認してください。(猫が嫌いな人が捕獲器に入っている猫を見つけた場合、虐待目的で持っていってしまうかも知れません)
(カネゴンを猫にみたてて・・・)
- 猫が踏み台を踏み、入り口が閉じた瞬間に、黒い布で全体を覆います。すると暴れていた猫も観念し大人しくなります。
- すぐに保管場所や人に見えない場所に移動します。
- もし、病院が開いている時間帯であれば、運搬してください。または翌朝の場合は、建物の中の暖かく静かな場所で安静にしておいてください。
- 捕獲器はそっと持ち、物にぶつからないように気を付けてください。猫はとても敏感な生き物ですから、音や衝撃に神経質です。
- 病院では獣医さんに必要事項をお伝えします。
例:分る限りの情報(雌か雄か、妊娠しているか授乳中か、怪我や病気などしていないか 等)をお伝えします。不妊去勢手術以外のオプション(ノミダニ駆除薬を付けて欲しい(必須です)、ワクチンなどを打って欲しい、怪我や病気をしている場合は治療をして欲しい 等)を付けるかどうかをお伝えします。
- たいていの病院では午前中は11時までに受付を済ませて欲しいと言われます。そしてたいていの病院での手術は病院の閉まっているお昼の時間帯に行なわれます。
- たいていの病院で、雄は当日の退院となり、雌は一泊入院で翌日の退院となります。お迎えは午後の4時以降に行くことが多いでしょう。
もし、可能でしたら、手術後の猫は安全の為に養生をしてもらった方が良いでしょう。その場合、家の中にミニケージに移し、2,3日から1週間程、保護してあげると良いでしょう。
そして猫の体調が回復したら、元にいた場所に返します。
あとは、今まで通りに決まった時間に餌やりをお続け頂き、終生見守ってください。
「あ~なんだか身体が軽くなったぞ~!」 (意味なし・・・)