6月28日は、わがマスターである聖ジョージの命日、没記念日でした。
この日に何か聖ジョージの大きなサポートと奇跡があるのでは、とちょっと期待しておりました。
しかし、この日、自宅譲渡会を計画していたところ、2組の方が仔猫を見学に来られるはずであったのが、突然2組ともキャンセルになってしまい、聖なる日にも関わらず、幸先良くないと落胆しておりました。
ちょっとがっかりしていると、突如、毎日、ご近所の駐車場で餌やりをさせて頂いている、その駐車場のオーナーさまからお電話があり「義理の妹が仔猫を一匹欲しがっているから見に行きたい」という有難いお申し出がありました。
私は記憶があいまいであったのですが、以前、この方にこちらでたくさん仔猫を保護している、とお話をしていたようでした。
その義理の妹さまおひとりを待っていると、なんとその義理の妹さまご夫婦と駐車場のオーナーさまご夫婦で計4名の方が訪問して来られました。
急なご来訪でしたが、仔猫ちゃん達の数匹は大喜びで一緒に遊んでくれました。
特に長毛のベスちゃんが、そのご夫婦にべったりで膝の上まで乗ってしまい、ご夫婦を心を虜にしてしまいました。
しかし、可能なら、このベスちゃんと三毛のメグちゃんは最初から親子のようにぴったりと寄り添い、慰め合って過ごしていた為、なんとか2匹でお受け頂きたいとお伝えしたのですが、その方は、どうしても年齢的にも体力的にも無理だから一匹だけで受け入れたいとおっしゃいます。
この絆の強い2匹を引き離すのは、心が痛く辛くなりましたが、その子が最高に幸せになるのなら、と苦渋の決断をし、一匹だけの譲渡に応じてしまいました。
そして昨日、その方がお車でお引き取りに来られた際、天界のアドバイスもあり、ちょっと厚かましいお願いをしてしまいました。
ボランティア価格で診てくれる大西動物病院に、他の子達全員を連れていってワクチン注射や診察をお願いできたら、と思ったのです。
そのお方は、そういう病院があるのなら今後の参考になるから、ぜひご一緒に、と快諾をしてくださいました。
そしてお手伝いをしてくださっているひかりさんと共に、全猫ちゃん達を、たいそうご立派な真っ赤な高級車に乗せて頂き、大西動物病院で、最初にずっとお腹を壊していて、自分では排泄ができなく圧迫排泄をするしかない身体の弱いエミリーちゃんから診察して頂き、他の猫ちゃん全部の診察と回虫駆除とワクチン注射をして頂きました。
大西動物病院さんの診療代は、保護猫であるとお伝えすると、他の動物病院の半額以下で診療してくださったり、薬を処方してくださったりします。
以前、ホワイト・イーグルでお世話になった近くの代替医療を得意とする病院では、2週間抗生剤が持続するという注射コンべニアを一本、たしか2万5千円位を請求して来られたことがありました。
当時は、あまり動物病院の診療価格に知識がなく、そんなに持続する抗生剤の注射なら、そのくらいの値段はするだろうと単純に受け入れていたものです。
大西さんではまったく同じ注射をなんと10分の1の金額で打ってくださるのです。
こんなに保護猫に対して良心的で慈愛の心を持つ動物病院さんが、近くにもあったら、と切に切に願います。
圧迫排泄をするしかない小さいエイミーちゃんはなんと体重が600グラムでした。
同じ兄弟のジョー君(女の子だと思っていたら、なんと男の子でした!!!)は、体重が1,2キロと約2倍でした。
同じ兄弟姉妹でも、これほど個体差があるとは。。。ジョー君はきっとお母さんの母乳を独り占めしていたのでしょう。そして体力が有り余って、団地の8階まで駆け上がってしまったのでしょうね。
そして里親さま候補の方が切望されていたベスちゃんもなんと・・・男の子でした。
誰がどう見ても女の子の特徴であったのですが、栄養状態が良くなりよく見てみると男の子の特徴になっていましたね。
この子は本当に優しくて賢く気遣いもあり、ちょっと手放し難い子でした。
病院での診療が済み皆さんと素晴らしい豪邸のお宅にお邪魔し、到着したばかりのケージを奥様と一緒に組み立て、ミッシェル君(里親さま候補の方が、突然、日曜日にモンサン・ミッシェルという名前が浮かび、元ベス君をミッシェルと命名されました。やはり、この子は大天使ミカエルの守護があるのでしょう。時々悪の目つきをするところが、ちょっとルシフェルぽいのですが、それも含めて、大天使ミカエルとルシフェルの両方の守護のある子だと思います)を新しいケージに移し入れました。
するとミッシェル君は、急に心細い辛そうな鳴き声を発し出したのでした。
こんな声を出すことは今までになかったことです。
私は天に願いながら、「すみません、ちょっとだけ三毛ちゃんにお別れさせても良いでしょうか?最後にちょっとだけ、三毛ちゃんをケージに入れてあげても良いですか?」と、ラストチャンス!と思い、三毛のメグちゃんをケージに入れさせてもらいました。
するとミッシェル君はたちまち嬉しそうにはしゃぎだし、一緒に抱き合って舐め合い始めたのでした。
私はすかさず「ミッシェル君は、お母さんから離された日に、三毛ちゃんと一緒にうちに来ましたから、三毛ちゃんをお母さんだと思っているのかも知れません」と奥様の同情に訴え掛けました。
奥様はしばらく、その仲睦まじそうにしている2匹を眺めていると、ふと決断したかのように顔をあげ
「分かりました!両方とも引き取ります!」
と力強くおっしゃってくださいました。
まさに、聖ジョージの奇跡です。
「こんなにぴったりと寄り添っている2匹を引き離すのは忍びなくなりました」
と奥様はおっしゃいました。
本当にその通りです。
ミッシェル君は、生後半年の仔猫のお母さんから産まれた未熟児でしたが、お乳の出ない未発達で1,8キロしかなかったガリガリのお母さん猫にぴったりと寄り添い助けてきた、とっても素晴らしい騎士です。
そんな良い子をまた人間の都合で辛い目には遭わせたくないと思いました。
奥様は、以前飼っていた2匹の猫がとても仲が悪く、いつも喧嘩を繰り返していた、というトラウマがあり、2匹飼いをためらっていらしたそうです。
しかし、2匹飼いの方が絶対に猫にとっても人にとっても、幸せであるということを強く訴えさせて頂きました。
2匹だとお留守にした時もお互いに慰め合ったり遊んだりするために、寂しくないでしょう。
またこれはお話しませんでしたが、猫という生き物は、スピリチュアルな存在であり、飼い主さんの負のエネルギーを吸い取る為、数が少ないとそれだけ一匹に掛かる負担が大きくなるのです。数が少ないと、猫ちゃんは病気になりがちです。
2匹であると、半分ずつ飼い主さんの苦しみをシェアしますから、それだけ健康を保てるのです。
そんなこともあり、いつも里親さまには2匹以上で飼うことをお勧めしております。
今回の里親さまは、お子様方をご立派に育てあげ、退職したご主人様がまだ嘱託で地方都市に単身赴任であり、ご立派な大きな豪邸にお一人でずっとお過ごしだそうでした。
きっと2匹の猫ちゃん達の仲睦まじい可愛らしくいじらしい姿を見続けて癒されることでしょう。
その里親さまから、帰りがけにトンネルをくぐっている時、ショッキングなお話を伺いました。
そのまさにトンネルの中で7年前に、おぞまじい光景を目撃してしまったというのです。
その奥様とご主人様がトンネル内を走っていると、前の車が急に減速を始め、何をするのかと思ったら、突如、車のドアが開き、そこから5,6匹の仔猫が外に放り出されたというのです。
トンネルの中の暗い車道にです。
どう考えても仔猫を抹消しようと意図的にやった犯罪でしょう。
それを目撃したお二人はあまりにもショックで引き返すこともできず立ち去ってしまったとおっしゃいます。
今のその奥様や私達であったらきっと引き返して、全部探し出すことでしょう。
しかし、どう考えても、その仔猫ちゃん達は後から走ってきた車に轢かれてしまったことでしょう。
なんという鬼畜。
うごめくもの以下の非道な行ないです。死刑以上の市内引き回しの極刑にしてやりたい
です。
そいつの顔を全世界にさらしてさらし首にするしか憤りが収まりません。
まあ、そいつらの来世はナメクジかゴキブリか、または生き物ではないものになって永遠に時空をさ迷い続けるものとなることでしょうから、こちらではなにも致しません。
奇しくも本日、動物福祉協会のEvaさまからこんなメールマガジンが届きました。
http://www.eva.or.jp/2020_1poster
なぜに猫ちゃん達のような清らかではかない存在が、鬼畜たちの犠牲にならなければならないのでしょうか・・・
自己犠牲も甚だしい・・・
もう怒りも悲しみも尽き果てて、虚しいものしか残りません・・・
せめて、自分の身の回りの目が届く範囲の存在だけでも手を差し伸べさせて頂きたく願います。