昨日はまた「ねこだいら」さんと共に、まだ捕獲できていなかった残りの猫達の捕獲に
参りました。
そこの猫ちゃん達は、仔猫の時からどなたかに餌をもらっていたようで、人馴れしていて、まったく逃げようとしません。人を疑わずに捕獲器に入っていく姿がまた切なくなります。
一匹は先日亡くなった子の姉妹と思われるほどそっくりな子でした。
きっとお腹の子どもがいるのでしょう。食べても食べても足りないという感じで、小さい体でガツガツとこれでもか、というくらいフードを食べていました。
まだ生後半年くらいの猫がまた子を産むなんて、本当に残酷なことです。
捕獲作業をしていると、見たこともない白黒のきれいな猫が捕まりました。
また、三毛猫も姿を現し、際限なく出てきそうです。
昨日は時間も限られており、その日は一応3匹で区切りをつけて帰ることにいたしました。
一匹、片目がつぶれていた子がいましたが、目の手術を終えてきれいに目が開き、ゴルフ場の職員の女性が引き取ってくださることになりました。
私は他のところから回収した汚れた捕獲器を持っていたのですが、なんとなく、天使から、ゴルフ場の水道で洗いに行きなさい、と天使から言われた気がし、ふらふらと水道の方に近寄っていきました。
すると、後ろから「ちょっと待ってください」という声がして振り向くと、あの仔猫と達を2匹もらってくださった男性が立っていました。
その方は私達が捕獲作業をしていた時に満面の笑みを浮かべて最初に近づいてきた男性です。
もうすでに6匹も保護猫を飼っていらっしゃるという男性は、更に2匹も引き取ってくださったのです。
しばらくどこかに行かれて戻ってくると、小さな封筒を差し出して来られました。
「これは気持ちです。寄付ですので受け取ってください」とおっしゃいます。
私はそんな、2匹も引き受けてくださったのに、更にご寄付など、とご遠慮しようとしましたが、強引に手の中に押し込み去っていかれました。
なんとも信じがたい奇跡です。
捕獲作業をしていて、ご寄付をくださる方など、100人に一人くらいで、ほとんどが向こうから依頼してきたにも関わらず、少しの費用を払うことすら拒む方々ばかりです。
その方は、極悪なゴルフ場に降臨した爽やかな地上の天使でしょう。
帰ってから思い出し、封筒を開けてみるととてもきれいな字で素敵なメッセージと共に多大なるご寄付が入っていました。
きっと奥様が書いて入れてくださったのでしょう。
「子どもがいないから猫が子どもみたいです」とこの間、その方はおっしゃっていました。
素敵な天使のご夫婦です。
感謝感激です。
依頼される度に、こちらがほとんど費用は支払うことになってしまいますが、聖ニコラウス(サンタクロースのモデルになった守護聖人)は、「良いお金は出せば出すほど入ってくる」とおっしゃいます。
本当にそう実感した日でした。