jupes jupesの日記

Lanai Fukudaのくだらない日々

黒姫・・・

昨晩から、疲労が蓄積していたのか、何度か床に倒れ込んでおり、やっと起き上がったと思うと、腰とあばら骨がギシギシと痛んでおりました。

 

今日はまた捕獲と里親さまへの譲渡をお願いされていたのですが、どうしても身体が動きません。

満月の日に、これはストップのサインだと思い、他の方にお任せをすることに致しました。

 

実は昨日の朝、もうすでに身体は限界に達していて、午前中は少し休もうとしていたところ、早朝に電話があり、

 

「目の前の畑に死にそうな猫がいる、畑のおじさんが棒でひっぱたいて追い出そうとしているからなんとかして欲しい」

という旨をいきなり言われました。

 

その依頼の方は以前、5匹の仔猫を産んでしまった、まおこちゃんをお世話してくださっていた方です。

 

そう聞いてしまったらもう仕方がありません。老体に鞭打って支度をし、更にエンジェルNさんにも捕獲器とカゴを持ってきてもらうようにお願いしました。

 

現場に行ってみると、畑に置いてある作業用の台の下で息絶え絶えの黒猫ちゃんが横たわっています。

 

これは見るに見かね、見捨てる訳には参りません。

 

エンジェルNさんが行きつけのどうぶつ病院に予約をし、共に連れていくことに致しました。

 

その時、むっとくることがいくつかありました。黒猫ちゃんを棒で叩いていた糞爺はふっと笑い(あんた、死ぬ時同じ目に遭うよ!)、そして依頼してきたおば様は「こんな汚い猫ごときに私は付き合っていらんない。何とかして!私は大事な用事があるのだから」と言ってサッさと去っていかれました。

なんと・・・ご自分の猫ちゃんには、蝶よ花よと贅沢三昧をさせてお金に糸目はつけないとおっしゃっているのに、目の前で死にそうな猫にはびた一文もださず、そしてお世話は全部人に押し付けようとしていらっしゃる・・・(あなた死ぬ時同じ目に遭うよ)

 

そんな方々には付き合っていられず急を要する黒猫ちゃんをエンジェルNさんの持って来られたカゴにいれ、とにかく病院に搬送したのでした。

 

その病院では野良猫には差別する、と聞いていたのですが、その日はお若い優しそうな女医さんが担当してくださり、汚れきっている老猫ちゃんを嫌がりもせずに、優しく親切に扱ってくださり、必要な処置を施してくださいました。

 

その子は15歳位の老雌猫でした。台風の2日間、水浸しになって衰弱し切っていたのでしょう。もう骨と皮ばかりで体重は1,5キロしかない、誰がどう見ても死ぬ間際の状態に見えました。

 

その時、ふっとマザー・テレサを感じました。

 

インドのカルカッタで死にゆくものの家を建て、汚れて見捨てられた病人やホームレスの人々を汚れを落とし、死の間際に手を握り祈りを唱えて優しい言葉を掛けながら看取るという活動をされた聖女のことです。

 

誰もが見殺しにし、どう見ても助からないものに手を差し伸べなさい、というメッセージです。

 

やはりお隣で憤るエンジェルNさんを説得し、病院から戻ると、エンジェルNさんのお宅で保護して頂くことにお願い致しました。

 

心がお優しい地上のおじさん天使のエンジェルNさんは、ご自分でも病気の猫ちゃん達をお世話されていらっしゃいます。それでも親身になってくださり寝ずの看病をしてくださいました。(天国に行けるよ)

 

そして今日も病院で点滴を打つ処置をしてくださったのです。

エンジェルNさんに聖マザー・テレサが入られたのでしょう。

お陰で黒姫さんは少し安定してきた感じがします。

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黒姫さん