譲渡会をするにあたり、現在13匹の猫を預かっている中で、譲渡予定の仔猫4匹と大人猫3匹をなんとか良い里親さまにお越し頂きたく、ちょっと家で預かっているエイミーちゃんを呼び水として利用させて頂きました。
エイミーちゃんは、天界からのお預かりもので、私のペットにしようなどとは一切思ってもいません。
(私は自分の所有物は何もないようにしております。この地球にあるものはすべて借りものです。何も所有することなく今までもこれからもすべてのものはレンタルにする予定でおります)
しかし、エイミーちゃんは以前のエイミーちゃんの生まれ変わりであり、そんなに簡単にどなたかに譲渡する気持ちにもなれず、またはこちらのセラピーキャットにするのも、エイミーちゃんがそれで幸せなのかどうか、悩むところでありました・・・
でも、エイミーちゃんを募集に出したら、きっと多くの応募があり、エイミーちゃん目的にお越しくださった方々には、他の猫達を紹介でき、あわよくば、それで他の子達も
決まるのではないか、という、ちょっと「人寄せパンダ」「非売展示品」くらいな感じで応募に出してみようと思って3日間限定で出してみました。
すると、思った以上に反響があり、なんと10組もの応募の方々が集まってしまいました。
どなたも本当に良い条件の素晴らしい方々ばかりで、その中からは選ぶことができず、とりあえず見に来てくださいとお返事をすることになりました。
皆さんエイミーちゃん目的で来られていましたが、最初の、目論見通り、「エイミーちゃんはきれいすぎ、整い過ぎているから私は三毛猫ちゃんが良い」とおっしゃってくださる方も現れ、「いかず後家」になりそうであった「ミケル」が「もなか」ちゃんと命名されてお嫁い入りすることにもなりました。
しかし、その中でエイミーちゃんを熱烈に愛してしまった3組のご夫婦は、
数枚出した写真のサイトを見ていただけなのに
「数日前からエイミーちゃんの夢を見ていました」「もう完璧にエイミーちゃん仕様の御殿を用意しました」「一生エイミーちゃんが困ることのないように完璧なお世話をします」「家族全員、エイミーちゃんに恋い焦がれています」「会社の人全員がエイミーちゃんのファンになりました」
などなど・・・
こちらがなんと対応して良いか困るほどの熱狂ぶりでした。
そしてエイミーちゃんに会うと抱きしめて放そうとしません。
エイミーちゃんも愛嬌を振りまき、おもちゃで遊んで見せたり、膝に乗ったり甘噛みをしたり舐めたりと大いにおもてなしをしてくれました。
皆さま心臓をわしづかみにされたようで、「どうしましょう・・・可愛すぎる、このまま連れて逃げたい、そっと誘拐します・・・」
とおっしゃいます。
エイミーちゃんもそれぞれの人の腕の中で熟睡して夢を見てぴくぴくと痙攣までしてみせ、
「もらって頂けるならあなたさまのものになります。あなた様が一番です」
というような非常に思わせぶりな態度をしてみせ、皆さまを勘違いさせてしまいます。
ちょっとあざとく小悪魔的でアイドル的な要素を持ったやつだな、とみて取れました。
それで皆さまは、「今すぐ契約書を書かせてください!一生大事にします!」とご夫婦共々真剣なまなざしで訴えて来られます。
これまで100匹以上の仔猫達を譲渡して参りましたが、こんなに熱狂的な方々は現れたこともなく、倍率が高い子達もいませんでした。
この中でエイミーちゃんにとって最高に良い方がいたら、ぜひご家族さまになって頂こうと思いもしたのですが、皆さま、選びようがない程、最高に完璧で善良な裏表のない良い方々です。
他の猫ちゃんはいかがですか?というのもはばかれるほど、エイミーちゃんを信仰されていらっしゃいます。
こんなことで悩むことになるとは思いませんでした。
自分では判断できず、瞑想会で生徒さまのTamieさまに、チャネリングをして頂きました。
すると「エイミーちゃんは、元のエイミーちゃんの生まれ変わりであり、どこにも行きたくないようです。ここにずっといてお手伝いをしてくださるようです」と
おっしゃってくださいました。
また松本さまも「絶対にエイミーちゃんは福の神だから、手放してはダメよ!」と力強くおっしゃってくださいました。
そこで、苦渋の思いで、候補者の皆さまには「申し訳ございませんが、実は保護してくださっている保護主の思いが強すぎて、しばらく手放せなくなりました」と他の人のせいにして、お断りをすることにいたしました。
里親様候補にお断りを入れることも初めての経験でした。
そして、もしセラピーキャットにするなら、猫シェルターに置いておこうとも思ったのですが、そこでエイミーちゃんは意外にもものすごい強気な態度を表し、シェルターの女王になろうとし始めました。
これまで女王に君臨していたハニエルさまに「シャー‼」と威嚇をし、ハニエルさまをすごすごと退散させてしまいました。
その後、ハニエル様は、ものすごく悲しそうな目をしてしょんぼりとしてしまっていました。
(ハニエル様は大事な大事なお姫様です。この方がダウンしてしまうとSさんや他のハニエル様の従者達が元気をなくしてしまう恐れがあります)
私はこれでは大切なハニエル様や他の猫達にとって良くない、と判断をし、エイミーちゃんを快適な部屋から、私の獄門部屋のような酷暑の部屋に連れ帰って参りました。
しかし、帰ってくるとこれまでの強気な態度は一変し、急に甘えん坊な子になり、私に終わらない連続踏み踏みをしっ放しで、酒やけかタバコの吸い過ぎのようなだみ声を発し、甘えて参ります。
しかし、エイミーちゃんが来てから、猫達の譲渡率はどんどん上がってきています。
乳がんを患って完治した後、譲渡され、その後いきなり、里親様から返されてきた、もう飼い猫になるのが無理そうであったマリアちゃんまで、とっても良いご近所の方の家族になりました。
やはりエイミーちゃんは福の神なのかも知れません。
すべての猫達が幸せになりますように・・・