jupes jupesの日記

Lanai Fukudaのくだらない日々

迷子のたっちゃん

先日の猫セミナー中にMIWAさんが捕獲してくださった雄猫を保護しております。

 

やはり思った通り、元飼い猫のようで、とっても大人しく従順で何をされても怒りません。

 

しかし、長毛の毛は汚れきり、しかもノミだらけで、松本さんいわく「鉄くずの中にいたかと思ったわよ」とおっしゃるほど、鉄さびのように落ちているノミがいたそうです。

 

何度も何度も拭いたり、ブラッシングしても、まだノミが潜んでいるようです。

 

こんなにノミを見たのは、あの「ゴブリン爺さん」宅から保護した仔猫達以来です。

 

あのゴブリン爺さん宅には閉鎖され内部に鶏糞の積みあがった悲惨な鳥小屋がいくつもあり、その鳥達についていたノミが猫ちゃん達に寄生していたと思われます。

(*ゴブリン爺さん宅にはこの間、愛護センターの職員に注意と警告の為に訪問して頂きました。しかし、改善が見られるかどうか・・・)

 

ゴブリン爺さん宅から来た猫達のノミは、鳥のノミであったようでかなり大きめのものでしたが、今回の子についていたものは極小の鉄さびのようなノミでした。

 

しかし、飼い猫を外に出してしまったのか、捨てたのか、定かではありませんが、長い期間、外で放浪していたかと思えるその子は、背骨が浮き出るほど痩せており、口内炎もできているようで、本当に可哀想な姿でした。

 

なぜに飼い主はそんなことができるのでしょうか・・・

 

近所の方によると、「コロナ禍で暇を持て余して猫を飼い始める人が多く、飽きたらすぐに捨てるらしい」ということでした。

 

生き物をなんと思っているのでしょう。

 

怒りを超えて呆れ果ててしまいます。

 

そういう輩は必ずや、精霊達からの厳しい叱咤と報復があることでしょう。

 

私の住んでいるところの玄関前にも、これまでどれほど多くの猫達が捨てられていたか、数え切れないほどです。

 

私が玄関に猫活動ポスターを貼っている為、こいつだったらなんとかしてくれるであろうという確信犯による犯行でしょう。

 

ある日など、猫の大騒ぎの声が聞こえておかしいな、と思って窓を開けて眼下を見下ろすと、5匹くらいの中くらいの大きさの猫が不安そうな叫び声を上げて、四方八方に散っていったところを目撃致しました。

 

その後、捕獲器で一匹ずつ捕まえて保護した経緯があります。

 

ただ、私のところに捨ててくれて、まだましであった。と思います。

 

山などに捨てられたら、もうその後は餓死しか残されていません。

 

本当に人間のすることは、なんと野蛮なことでしょう。

 

しかも、そういうことをする輩は、日常は普通の人を装って生活している人々ばかり

なのです。

 

人間界にますます嫌気が差します。

 

ただ、こういった気の毒な捨て猫達が、素晴らしい里親さまにたどり着き、幸せになっている報告を聞くと無上の喜びを感じます。

 

こういう感激の感覚は猫活動冥利に尽きる、と思います。

 

本当に無償の無条件の喜びです。

 

だいたい、この4年間で約600匹の猫のT.N.R.をし、その半分を里子に出したとすると300匹近くの猫達が幸せになってくれたと思います。

 

こんなことが可能になるとは以前は夢にも思いませんでした。

 

以前知り合いになった猫ボランティアさんは10歳から猫活動を始め、50歳くらいまでに400匹の猫を譲渡したとおっしゃっていらっしゃいました。

 

それも素晴らしい!と思っていたのですが、こちらも同じくらいの数になりつつあります。

 

 

ノミだらけの男の子はなんとなく「たっちゃん」と呼んでいます。

 

クライアントさんのたつやさんと言う方にもらって頂けないか、と思ったのと、漫画のタッチのポスターをやたらと最近、見掛けていたからです。

 

たっちゃんはとっても穏やかで良い子です。

 

きっとすぐに里親さんが見つかることでしょう。

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眠そうなたっちゃん