jupesjupesの日記

Lanai Fukudaのくだらない日々

アメリちゃん&ラファちゃんの旅立ち

 

本日は、Hさまご夫妻の快適なお車で、「アメリちゃん」(もみじちゃん)と「ラファちゃん」(くろちゃん)を荒川の新ご家族のもとにお連れ致しました。

 

とっても暖かく穏やかに晴れた日の旅立ちで、気持ち良いすっきりとした「ハレ」の日のめでたさを感じました。

 

思えば長い道のりでした・・・

 

確かクリスマスあたりの時期に「もみじちゃんが大けがをしているから助けて欲しい!」という、老ご婦人からのご連絡があってから、私の血だらけの手づかみ捕獲から始まったアメリちゃんとの日々でした。

 

そのお世話をしていらした老ご婦人は、悪い足を引きずりながら、毎日アメリちゃん参拝に来られて、つれないアメリちゃんをなでては帰って行かれたものでした。

 

少し遠く離れた場所からも、いつも道端であっていたアメリちゃんに一目会いたい会いに来られた方も数人いらっしゃいました。

 

アメリちゃんファンの数ははかり知れないほどでしたが、そのどなたもアメリちゃんを引き受けるとはおっしゃらず、また候補の方が現れても、お話が流れるばかりでした。

 

家族が決まったというお知らせは街中に知れ渡り、最後の日には、やはりアメリちゃんにフードをあげていらしたという、88歳の元日活の女優さんという方が、最後に一目アメリちゃんに会いたいとおっしゃり、やはり参拝に来られ、アメリちゃんをひとめ見るなり感慨深くなられ涙を流していらっしゃいました。

 

そして新しいご家族さまへ、とお手紙と共にエサ代まで包んでくださっていました。

 

そういう方々を拝見していると、やはりこのアメリちゃんという方は、只者ではなく、人を引き付ける魅力のある、高嶺の花の人気者の猫ちゃんだった、と感じます。

 

アメリちゃんファンたちが、どなたも引き受けることがなかったというのは、アメリちゃんがそれを許さなかった、我が身を安売りしなかった、ということなのかも知れません。

 

こんな場所の庶民ごときに私を譲れないわ!と主張していらしたのかも知れません。

 

片目のラファちゃんは、お付きのかむろと呼ばれる部屋つきの女の子だったのかな?過去世でも目が悪かったから、お店デビューすることなく、一生、この太夫のお世話をしていたのかな?と想像しておりました。

 

この魅力的なアメリちゃんは、やはり新吉原のトップの太夫だったのでしょう。

 

美食家であり、プライドが高いですし、人に簡単に心を許しません。

 

アメリちゃんの新たなご家族になってくださった方のご兄弟のお宅は、新吉原のすぐ近くの築60年近い家屋のおうちでした。

 

過去世で、もしかしたらこの兄弟のどちらかが、太夫を千両小判で身受けして、庄屋さんのおかみさんとして迎えたのかな?と思えて参りました。

 

入るなり、ここは忍者屋敷か?または映画の撮影用のおうち?と思えるほど、最近はめったにお目に掛かれないほどの昭和造りの細長い小さな日本家屋でした。

 

(しかし土地を売却したら数億円の価値があるとHさまが推測されていらっしゃいました。アメリちゃん&ラファちゃん、超リッチな相続猫になりましたね!)

 

独身兄弟のお宅のわりに、まったく私物がなく、すっきりとしたお宅で、2階の一部屋全部を猫部屋にしてくださるということでした。

 

猫部屋には、手作りの簡単な棚が3つ付けられていて、それがすでにキャットタワーの役目を果たしているように見えました。そのひとつはまな板が棚の代わりをしていて、その鷹揚な感じが私達の笑いを誘いました。

 

ただ、天井に小さい穴が開いていて、それをふさいでいた四角い板の乾いたガムテープがはがれ落ちているのが、どうしても気になっておりました。

 

天井裏からねずみちゃんが滑り落ちてきた場合、アメリちゃんがジャンプして、天井裏に入ってしまうろう、と憶測致しました。

 

そこでご兄弟に新しいガムテープを買ってきていただき、最後は私がみずからたんすによじ登り、天井の穴をふさがせて頂きました。

 

ドアの外では、ご兄弟が金づちで、あちこちをトントンと軽やかにくぎうっている音がし、なんだか映画の舞台を急きょ作っているような楽しい気分になって参りました。

 

このお宅は、本当に猫ちゃんにとっては魅力的なワンダーランドなお宅でしょう。

 

あらゆる戸口や窓に、網がかけられていたり、つっかいぼうはしてありましたが、地震などで、ゆるんだ窓から脱走しないように!とこちらは祈るしかございません。

 

以前の猫ちゃん達は出入り自由な子達であったようで、時々、子どもにいじめられて帰ってきたこともあるとおっしゃり、「もう今後は絶対に外に出さないでくださいね!」と、今度は、こちらがくぎを刺して参りました。

 

お兄さんの方が習っていらっしゃるという三味線の楽譜を、お隣の部屋でHさま奥様が見つけると、なんと奥様と同じお歌を習っていらした、という偶然ではない偶然を発見致しました。

 

どういう趣味なのか、壁には大きな黒いウミガメの剥製がぶらさがっているし、金魚の水槽が無造作にあちらこちらに置かれていたり、なんだか、時代をタイムスリップしていたような、異空間にいたような不思議な気持ちになりました。

 

しかし、ご兄弟は底抜けに明るく楽しく社交的で、そしてなによりも優しい面倒見の良い方々できさくで有難く思います。




 

引退した街の人気者のアメリちゃん、そしてキュートな片目のラファちゃんをどうぞよろしくお願い致します。

 

ますます幸せになってください!

 

 

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寛大な人気者兄弟

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幸せガールズ