昨日、鈴木一族の源氏娘たち2ネコちゃん達が、Hさまご夫妻の搬送によって良いご家族のもとに旅立ちました。
そのお宅は越してこられて3年というまだ新築の新鮮な匂いのするお宅でした。
おうちの中は理知的なご家族様らしく、色彩もベージュを基調とし広々と見えるように工夫がされ、無駄なものが一切なく、なにもかも調和がとれた整然とした素敵なお宅でした。
スポーツマンの息子さまが汗かきな為に、一日中、すべての部屋でクーラーをつけていらして、窓はきっちりと閉められていて、脱走しようもないという、完璧なおうちでした。
お昼間は大学生と高校生の息子様方が交代でお世話をしてくださるようです。
お優しくしっかりとした息子さま方で有難いことです。
2姉妹は、一日中べったりとくっついて抱き合ったりなめ合ったりしている子達で、2匹でお引き受けしてくださり本当に良かったと思いました。
今回の茶トラ兄弟姉妹は、最初はかなり野性的で、保護されたばかりの時は、あらゆる隅っこでおしっこうんちゃんをされてしまい、部屋中が動物園のような臭気が漂いかなり大変でした。
更に一匹が風邪をひくと皆にうつってしまい、全員の通院と投薬にまた大わらわ・・・
風邪が治ったと思ったら、今度は一匹の下痢嘔吐が続き、ぎょうちゅうが見つかり、他の皆がうつってしまい・・・
子ネコとしてはかなり長い一か月半もこちらに保護されておりました。
しかし、それくらい期間が必要であったと思います。
最初は、木曾の山猿と陰口をされていたように(平家物語による?)人嫌いで威嚇が激しく、野猿のように野性に放した方が良かったかも、と思ってしまいました。
しかし、あの日、放していたら、後の猛暑の中で病気で亡くなっていたかも知れない、と思うとやはり保護して良かった、と思いました。
(あの子達のいた家の庭のクーラーボックスの中にネコの餌として、腐敗した肉のかたまりの中に蛆虫がうようよと巣食っていた光景がトラウマになりました・・・)
途中、この子たちはもう長期戦でいくしかない、とあきらめていたところ、最近になってあちらこちらに貼っていたチラシを見たというご近所の方々が現れ、あれよあれよという間に譲渡されていきました。
そして、昨日は残った超シャイな女の子にもご見学のご夫婦が見え、ほぼ譲渡決定になりました。
最後に残った女の子は、いつも他の兄弟姉妹から孤立して、クーラーの上から微動だにも動かない頑なな子でしたが、他の兄弟姉妹が全員いなくなると、急に表情が緩んできて、なんと、昨日はご見学のご夫婦になでられて寝てしまい、その後、こちらに来てから初め
て、私の猫じゃらしで遊んでくれたのです。
こんな変化でも嬉しいものです。
人間と同じで兄弟姉妹が多いと引っ込み思案な子は、自分の個性を表せない、ということですね。
ようやく本来の無邪気な女の子になった気がします。
この子が旅立っていったら、鈴木一族 源氏たちが終わりになります。
長い道のりでした。。。お世話になった松本さまにも感謝です。
最終的には、皆さんの献身的なお世話によって上品になり理知的なお宅に似合った良い子になってきたかも知れません。。。どうかな?