昨日、ネコボランティアの「ねこだいら」さんを通じて、こちらにこのような
ご報告がありました。
「2021年の2月の譲渡会に参加し、メタちゃんを家族としてお迎えした○○です。私の家のむーちゃん(元メタちゃん)もすっかりうちの子としてとても愛されて元気でいることを報告させて頂きます。むーちゃんを家に迎えてから家も明るくなりました。むーちゃんに出会えて良かったです。素敵な出会いを作っていただいたねこだいらさんを含め保護猫活動を行っている方々に感謝です😭」
ネコ活動をしていて、このようなご報告を頂くことが何よりの活動冥利です。
この「むーちゃん」は、私の近所のある一人暮らしの女性のアパート内で、生まれてからずっと何年もごみの中に閉じ込められていた子でした。
真冬でも暖房もなく、真夏の40度を超える中では腐敗した異臭を放つごみの中で、その女性も住んでいられなくなり、
「時々居酒屋のアルバイト先であまった残飯をあげに帰り、あとはずっと彼氏の家に入り浸っていた」
と、その女性はシャーシャーと開き直って言ってのけていました。
そんなむーちゃんの実態を、その当時搬送をお手伝いしていた方が教えてくださり、その方とその女性の所属する新興宗教団体さんの協力者を含む、大人5人がかりで、説得して「むーちゃん」を救出したのでした。
その女性は、発達障害、アルコール障害など、いくつもの障害を持っているようなお方でした。その方を説得するのには、何度も食料を持っていったり、生活保護の申請を手伝ったりと、言葉にならないくらいに大変でした。
大変な作業を経て、むーちゃんをようやく救出でき、キャリーバックの中におさまった、むーちゃんのどっしりとした重みを感じた時は、心から安堵致しました。
その後、むーちゃんも、そしてむーちゃんをお迎えくださったご家族さまも、こんなに幸せになってくれたこと、嬉しい限りです。
ネコもヒトも相互に幸せになったことを見届けるのが、ネコ活動の醍醐味ですね。
でもそのかげには、救ってあげられなかったネコ達も数えきれないくらいいます。
それを思うと本当にふがいなく無力さを感じます。
しかし、しかし
むーちゃんのような幸せになった子が、救われなかった子達、数百匹の代わりに幸せになってくださることでしょう。